北陸電力は昨日、2017年の3月決算が5年ぶりの赤字になる見通しだと発表した。
金井社長は「中長期的には志賀原発の再稼働が必須」と繰り返し訴えたとのこと。
これに対する今朝の北國新聞の社説。
再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査が終わる見通しは立っておらず、差止め訴訟の行方も予断を許さないとし、「原発停止が長期化しても損失の拡大を回避できる仕組みが必要になっている」との認識を示した。
規制委員会は審査を急げ!とか有識者会合の議論は非科学的だ!といった論調で北陸電力の志賀再稼働への世論づくりを後押しするのではなく、原発が稼働しなくとも料金を維持し、地元から必要とされる企業を目指せと叱咤激励である。
北陸電力と二人三脚だった北國新聞だが、近年はときたまこんな隙間風が吹く。
私は北陸電力に脱原発の電力会社を目指せ!赤字と言いながら再稼働の当てもないのに志賀原発に2000億円近い再稼働対策予算を投入するなんてやめろ!という立場だが、少なくとも今日の新聞でいえば、社説の方がはるかにまともである。
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