北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

地下鉄サリン事件と強い政治家待望論

2015-03-20 | 雑感
後で振り返って、ああ、あの時が歴史の転機だったんだなぁという出来事がいくつもあるが、その中の一つに20年前の地下鉄サリン事件など一連のオウム真理教事件がある。
この年は1月に阪神淡路大震災、そしてその前後に一連のオウム真理教事件があり、日本の安全安心神話が崩壊した年であった。
今年、成人を迎えた若者たちが生まれた年である。
珠洲市の成人式に出席した感想では、20年前の歴史の転機について誰かが触れ、語り継いでほしかったと少々勝手なことを書いた。

地下鉄サリン事件から20年の今日、新聞や雑誌がオウム事件の特集を組んでいる。
週間金曜日の中村文則×森達也、両氏の対談は一言ひとこと、なかなか深いものがある。



こちらの内容は飛ばして、北陸中日の森達也氏のインタビュー記事を紹介したい。
今日の政治に与えた影響について端的に指摘している。



13人が死亡し、6200人以上の人たちが負傷した大事件にも関わらず、なぜオウムがサリン事件を起こしたのか、その動機はいまもって不明のままである。
日本社会には不安や恐怖がくすぶり続け、強いリーダーを求める意識が強まっている。
政治家もそれがわかるから言動が過激になり、仮想の敵をつくっていく。
その流れの中で特定秘密保護法の制定や集団的自衛権の解釈憲法もある。

荒っぽく要約するとこんな感じだが、9.11後、不安と恐怖に駆られて強いリーダーを求めて泥沼の戦争を起こしていったアメリカと同じ轍を踏むのではないかと警鐘を鳴らしている。

的を射た指摘だと思う。


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