北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

「辻政信」をヤジった武勇伝

2014-01-25 | 雑感
この時期にしては暖かく、市内の道路の雪もほとんど消える。
今日も、午前、午後と議会報告を配布して回る。

Kさん宅では座敷にあがってお茶をいただく。
国政、市政の話題を巡って話しがはずんだ後、「ところであんたは『辻政信』を知っとるか」と問いかけられる。

『辻政信』は現在の加賀市山中温泉出身で、戦中は陸軍で大佐までのぼりノモンハン事件やシンガポール華僑虐殺事件、ガダルカナル島の戦いなど多くの重大な場面に居合わせ、独断専行でことごとく日本を悲劇的な結末へと導く。
戦後、なぜか戦争責任を問われることなく国内外に潜伏。
その後、『潜行三千里』など戦記物でベストセラーを連発。
1952年10月、石川一区から衆議院議員に初当選。その後、4期目途中から参議院へ鞍替え。
1961年、議員の身分でラオスに潜入し、消息を絶つ。

その後、CIAの秘密文書で蒋介石との関係が明らかになるなど、数奇な人生を送った人物である。

この石川県出身で歴史上の重要人物『辻政信』だが、「知っとるか?」と聞かれ、残念ながら私は知らなかった。

そこは不明を恥じるとして、実はこの辻政信、珠洲にも選挙の応援演説で来たことがあるそうだ。

 「国会の活動で忙しい中、珠洲までやってきましたぁ!」
 「いま、国会は閉会中だぁ~」

 「予算編成では大変苦労しましたがぁ・・・」
 「予算は大蔵官僚がつくっとるぞぉ~」

Kさんはこんな調子で辻政信をヤジリまくり、ついにこの辻政信は「わしゃ『共産党』の票はいらん!」と声を荒げたそうな。

CIAの文書によれば『辻政信』は児玉誉士夫や緒方竹虎らと吉田茂暗殺計画に関与していたとされる。
真偽のほどは、私にはもちろん知る由もないが、こんな『辻政信』をヤジリ倒したとなればこれはなかなかの武勇伝だ。


コメントを投稿