北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

AIが浮かばない一手で逆転勝ち

2017-07-08 | 雑感
今晩のNHKスペシャル「徹底解剖 藤井聡太~“進化”する14歳~」、途中から見たがなかなか見ごたえがあった。



20連勝を決めた澤田真吾六段との対局は千日手で指し直しとなり、指し直しの1局もプロの目から見れば勝ち目なしの局面まで追い詰められた。
そこで勝負手として指した王手の桂馬、王が逃げるか、桂馬をとるか、持ち時間がなくなった澤田六段に二択を迫る。
王が逃げれば藤井四段は10手後に負ける。
桂馬をとれば10手後に澤田六段が負ける。

澤田六段は桂馬をとってしまった。

負けの読み筋がある手をAIは選択しない。
AIに差し手を交代していれば打つ手がなく「負けました」という局面だったが、藤井四段は疲労の色濃く、しかも持ち時間1分の澤田六段の状態に賭けた。

絶体絶命の局面から、勝負手を放つ局面にまで持っていく粘りと構造力も見事。

この一手を見ながら、実は私は輪島の産廃問題を思い浮かべていた。
住民投票不成立でストップをかけるのはかなり厳しい局面に追い込まれた。
終盤の攻め合いにまで持ち込むことも並大抵のことではない。
AIに聞くなら勝ちが見える手筋はないかもしれない。
しかし、諦めたらそこで終わり。
持ち時間がなくなった梶市長の判断を誤らせる一手があるかもしれない。

明日は輪島市が処分場の地元仁岸地区の区長、班長を対象に、生活環境保全協定の内容について説明会を開き、梶市長ももちろん出席する予定。
地元の次の一手はいかに。
梶市長の受けの一手はいかに。


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