10月8日から16日(日)までの日程で柳田の天領庄屋中谷家(県指定文化財)で開催されている能登ものづくり展へ。
今年で3回目である。
道中いきなり土砂降り。
雨でぬれた庭も風情あり。
合鹿椀を復元・復興した大宮静時さんの作品が入ってすぐの部屋に並ぶ。
チラシで紹介されているこの椀。
さて、どうやってこの削り目をつくったのか?
聞いてびっくり。
大宮さんから作品作りの裏話や縄文時代の漆の復元に挑戦していることなど、興味深い話、いろいろ聞かせてもらいました。
珠洲焼の中山達磨さんの作品もずらり。
今年初登場、イギリスから輪島に移り住んだ漆芸家スザーン・ロスさんの作品。
今年は大宮さんが柳田中学校で合鹿椀の話をしたことがきっかで、初めて中学校の生徒さんたちも訪れたとのこと。
ところが子どもたちからの質問は「この中で一番高いのはいくらですか?」とか「展示されているものの総額はいくらくらい?」とかお金の話が次々と。ご時世か、家庭の中でお金の話が多いのかと大宮さんも苦笑。
確かにプライスカードより作品そのものをじっくり見てほしいとは思うが、子どもたちの経済感覚からして、いくら立派なものでも、お椀が数万円、よくわからない置物が数十万円とか、さらにはもう一つ0がういたものまで並び、しかもそれを身近な柳田や能登でくらす人が製作していること自体、やはり素朴な疑問と驚きなのかもしれない。
きっかけは様々でも、能登で活躍する作家、そしてその作品の魅力に直接触れる機会がつくられたことは貴重。
いつの日かその記憶が蘇ることを期待したい。
さて、この作品は・・・
中山昌果さんの焼きもの。
惹かれてお買い上げ。
今年6月から中谷家では蕎麦屋さんオープンしている。
そばきり仁
という名前で、なかなかの評判。
今日はぜひ!と楽しみにしていったが残念なことにお休み。
その代わり、ということで急きょ用意されていたのが、実は貴重なキノコたっぷりのキノコ汁とごはんのセット。
ご飯にはからし味噌がのっかり、何種類もの漬物が添えられる。
これがまたおいしく、ご飯もキノコ汁もおかわり。
なんとコーヒーまで御膳ででてきた。
さすが中谷家
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