北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

石川県安管協、わざわざ傍聴してみたが・・・

2013-10-21 | 志賀原発
 午後1時半から県庁で開かれた県原子力環境安全管理協議会(安管協)を傍聴。

 といっても残念ながらここで報告する中身はほとんどない。
 通常の環境モニタリング調査の結果報告以外のその他の議題として、原子力規制委員会の新規制基準についての報告と志賀原発敷地内破砕帯の追加調査計画の変更が用意されており、マスコミ各社もカメラを構えている。 
 傍聴席は、かつては10席だったのが20席に増やされ、その席も大半が埋まっている。

 関心の高さがうかがわれるが、もちろん傍聴者に質問権はない。
 原子力規制委員会志賀規制事務所(といまは名称が変わった)の所長から新基準の報告があり質疑・・・・・、北陸電力から追加調査の変更の報告があり質疑・・・・・・・・

 安管協会長の竹中副知事含め23人の委員が出席しているが、それぞれの報告に対する質問は、K委員からいずれも一つずつあったがそれで終わり。さすがにこれで終わってはまずいと議長役の竹中副知事が(事務局がこんな時に備えて質問を準備していたのかどうかはしらないが)それぞれの報告に対し質問を一つして、今度こそ終わり!
 
 委員報酬や交通費も支給されているだろうに、とあきれる傍聴者もいたことだろう。
 それよりなにより、志賀原発の安全確保に向け県民の意見、学識経験者としての意見を反映する貴重な機会のはずだ。
 質問すらほとんど出ないのはなぜか。
 もちろんこんな光景は今回にはじまったことではない。
 要するに安管協が機能していないのだ。

 新規制基準について説明を受け、それなりに的を射た質問をできる県民は確かに少ないだろう。破砕帯追加調査計画についても同様だ。だからと言って質問なしでいいわけがない。こういう専門的なテーマに対しては専門的な議論ができる専門委員会を設けるべきなのだ。10年以上前から提案しているがいまだに実現しない。再稼働に向け専門的な議論をしたふりをするための「専門委員会」を先般一つつくったが、再稼働のための組織だから、やはりまだ出番はない。
 素朴な県民感覚でいえば全くの税金の無駄遣いである(安管協の財源は県の自主財源である)。
 延々20年もこんなしょうもない会議が繰り返されているのは、これでいいんだと思っている勢力がいるからに他ならない。

 このまま志賀再稼働へレールを引かせるわけにはいかない。

 夜は志賀原発差止訴訟弁護団の勉強会に参加。

 明日は来月16日に予定されている原子力防災訓練に対する申し入れである。
 




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