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北陸中日新聞(11月8日)
21世紀美術館の秋元雄史前館長が総合監修している金沢工芸祭、ちょっと気になっていた。
そんな中、工芸祭の一環で開催された「工芸建築」展(21世紀美術館)の記事に奥能登国際芸術祭で見かけたアートが姿を変えて登場しているような・・・
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ということで「工芸建築」展をのぞく。
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画家の真壁陸二さんと建築家のHIPSQUAREの「三角屋根の小屋」。
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「工芸建築」とは聞きなれない言葉だが、秋元前館長が2年ほど前から使っているそうな。
工芸が産業として厳しい状況に直面する中、工芸のイメージを分解して自由にして、現代アートやデザインにだけでなく、新しく建築と結び付けて新しい可能性を探ろうという試み。
モダニズムの生産システムに影響を受けた建築と、前近代的なものづくりの姿勢を保持する工芸を比較して、乗り越えることができるかどうか。
概念を変え、作り方を変えることができれば面白いと秋元前館長は狙いを語る。
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美術館を単なる観光客集めの仕掛けの場ではなく、工芸金沢にさらに厚みを加えて行く場として機能させようと奮闘しているところも興味深い。
アートで人を呼びこんだ?地域の魅力の再発見につながった?という奥能登芸術祭よりはるか前を歩んでいるような気がしてならない。
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