北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

激しい風雨の中「2.15憲法改悪に反対する集会」に千人結集!

2014-02-15 | 平和
 岩淵正明弁護士ら4人の弁護士が呼びかけた「2.15憲法改悪に反対する集会」に県内各地から1000人が集まった。



 集会の日程が決まってからも安倍政権の暴走はとどまる気配がない。

 特にさる12日の予算特別委員会の安倍首相の憲法解釈に関する答弁(以下に要旨掲載)に対しては多くの発言者から批判と強い危機感の表明があった。
 岩淵弁護士は、憲法の無理解にとどまらず、そもそも法治主義を理解していないと厳しく批判した。

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 国際情勢が大きく変わる中で(集団的自衛権の行使は許されないとする憲法解釈を)もう一度よく考える必要がある。今までの積み上げのままで行くなら、そもそも有識者会議をつくる必要はないんだから。ここでしっかり議論していこうということだ。

 先程来、法制局長官の答弁を(質問者が)求めているが、最高の責任者は私だ。私は責任者であって、政府の答弁にも私が責任を持って、その上において、私たちは選挙で国民から審判を受けるんですよ。審判を受けるのは法制局長官ではない、私だ。

 だから、私は今こうやって答弁をしている。そういう考え方の中で有識者会議をつくったわけで、最終的な政府の見解はまだ出していない。私たちはこのように考えて有識者会議をつくった。
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 この発言に対しては野党はもちろん、自民党の中でも批判の声が噴出している。
 村上誠一郎元行革担当相は「首相の発言は、選挙で勝てば憲法を拡大解釈できると理解できる。そのときどきの政権が解釈を変更できることになるのは問題があると指摘。三権分立を脅かす発言として危惧を表明した。

 今日の集会の記念講演は東京新聞の論説兼編集委員の半田滋さん。
 東京が大雪で飛行機もJRも混乱する中、来れるのかなぁと心配しながら会場に行くと、やはり来れなかったとのこと。
 急きょネットで東京からの中継となった。主催者の臨機応変の対応は見事!



 半田さんは東京新聞きっての防衛・安全保障関係の専門家であり、「軍事オタク」と討論しても引けを取らない平和主義の立場に立つ貴重な軍事専門家でもある。

 今日の講演も、重要な指摘が多くあったが、一つだけ取り上げると集団的自衛権の解釈変更と並んで今通常国会の最大の焦点ともいえる国家安全保障基本法について、法案は自民党が野党時代の2012年7月4日につくられおり、その内容は戦争する国づくりに向けた自民党の政権戦略、ロードマップと捉えることができるとのこと。
 自民党が政権に復帰したこの一年余り、この法案成立前であるが、秘密保護法など記載された内容が着々と実現されている。今後の自民党がやろうとしていることもここに盛り込まれているということだ。
 国や自治体のあらゆる施策が安全保障の下に位置づけられる、国民の安全保障に協力する責務も定められていくことになる。愛国心教育も進められる。協力しなければ「非国民」だ。
 
 集会参加者一同、大きな危機感を共有できたのではないかと思う。



 集会終了後、風雨厳しい中、広坂通りから片町、竪町通りをデモ行進し、金沢市民や観光客らに安倍内閣は退陣しろ!、憲法改悪に反対しよう!と訴える。

 皆さん、お疲れ様でした。

 


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