北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

ぶらりと神子原へ

2011-05-22 | 活動報告
 金沢からの帰り道、千里浜で有料道路を降り、国道415号線を氷見方面へと向かう。10キロほど走って山間に入るとかつて「限界集落」と言われた神子原地区である。

 神子原米のブランド化、農業法人「株式会社 神子の里」の設立と直売所の経営、12世帯もの移住者・・・ここ数年の珠洲の様々な取り組みの少し先?を走っている地域だ。

 これまでも富山に向かう途中で素通りしたことはあったが、「有名」になってからは初めて行くような気がする。

 まずは「そば処茗荷庵」で昼食。おろし蕎麦を食べる。
 開業は神子原が注目される前から。店を紹介した雑誌によればダシが自慢とのこと。


 農産物直売所は日曜日ということもあってか交通量がかなり多く、石川ナンバー、富山ナンバーの車が次々と入ってくる。「限界集落」だったとはいえ、羽咋-氷見をつなぐ大切な路線が走っているのが大きな強みか。


 店内には地元のお母さん、おばあさんたちがそれぞれ知恵を絞った特産品が所狭しと並ぶ。季節柄、ワラビやタケノコも。
 冷蔵コーナーには中能登町で酪農をしている原哲久さんの低温殺菌牛乳やヨーグルトも。原さんとはずいぶんご無沙汰しているが、酪農に精を出す傍ら、志賀原発の建設反対でも頑張っていた方だ。

 店内をぐるりと回って、神子原米のおにぎりとタケノコ入りのチラシ寿司を買う。たしかに適度な粘り気とうまみ、ツヤもきれいでおいしいお米だ。是非炊きたて、握りたてを食べてみたい。
 この直売所、年間7000万円近くの売り上げというからなかなかのものだ。
 店の横には加工所、そしてそのまた横には、ここにも手打ち蕎麦のお店が並ぶ。



 直売所の前に広がる水田。
 今日は昼食と買い物に立ち寄っただけだが、能登の山間部ではどこでも見られるような地域を注目のスポットにした取り組みは、しっかり学ばなければならない。


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