北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

全国政策研究集会2014in千葉に参加

2014-08-08 | 活動報告
我孫子市の中央学院大キャンパスで開催された全国政策研究集会2014in千葉に参加。
主催は自治体議員政策情報センター虹と緑。

1日目の今日は全体集会と分科会。



一番の注目は東西の若手改革派首長の筆頭格、稲村和美尼崎市長(41歳)と熊谷俊人千葉市長(36歳)、そして福嶋浩彦元安孫子市長(中央学院大教授)による鼎談で、テーマは「新たな地域づくりと市民合意」。

多くの自治体が人口減少時代に入った中、量的には減少、削減が避けられないが、質をいかに高めるか、政策立案の知恵が問われている。
同時に量の減少は住民の合意形成を難しくする。
ここで問われるのは強引なリーダーシップではなく市民自治の実現。

福嶋氏の我孫子市での市民自治の実践を、若手市長がそれぞれの地域事情を踏まえながらさらに豊かなものにしている。
話題は公共サービスの選択と集中における住民の合意形成からSNSの活用、公園の管理や子どもの医療費助成のあり方、教育委員会制度の見直しに対する対応など、市政全般に広がっていく。
単なる理想論ではなく、理想を追求する実践の積み重ねの報告であり、非常に聞きごたえのある鼎談だった。

次のテーマは「放射能スポットにおける市民自治」。



3.11による放射能汚染は福島県外に広く拡散したが、中でも常磐線沿線の松戸、柏、我孫子あたりは高い。
市民の取り組みとそれを支える常総生協の取り組みが紹介される。

ここで常総生協からの報告をした大石光伸さんは筑波の一つ上の先輩にあたる。卒業以来の再開である。
が、実は名前は数カ月前からよく目にしていた。
大石さんは東海原発差止訴訟原告団の共同代表を務めており、この秋に発足予定の脱原発訴訟原告団全国連絡会の事務局としても奮闘中である。

集会には前双葉町長の井戸川克隆氏も一市民の対場で参加。
被災地を巡る諸々の課題がいまだに解決の目途すら立っていない現状を厳しく批判した。


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