北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

MEGAQUAKEⅢ よみがえる関東大震災~首都壊滅・90年目の警告

2013-09-01 | 雑感
 今日で関東大震災からちょうど90年。
 昨夜はNHKの「メガクエイクⅢ よみがえる関東大震災~首都壊滅・90年目の警告」を見る。

 このシリーズ、毎回見れているわけではないが、最近のテレビ番組にしては珍しく、なかなかの力作揃いである。
 最新の地震研究の成果とCGを駆使した映像は地震に対する認識を深めると同時に、災害に対する危機感を新たにしてくれる。

 今回は関東大震災についての最新の知見、さらにあの震災時にこんな映像が撮られていたのかと驚くような資料、さらに生存者の証言なども交え、震災当日の再現に迫るものだった。

 全く知らなかったのは、関東大震災を予知した科学者がいたということ。
 いまでも予知できると一応言われているのは東海地震だけだったと思うが、プレート理論さえまだない時代に、プレート境界型地震である関東大震災を予言したとは驚きである。

 今回の番組の直前に『関東大震災を予知した二人の男 大森房吉と今村明恒』上山明博著(産経新聞出版)が出版されている。

 関東大震災は東京の被災者がもっとも多かったため、東京の地震のように思われがちだが震源は相模湾で、神奈川から房総半島にかけての揺れが最も大きい。鎌倉で数百年座り続けている大仏様(台座含め体重250トン)まで30センチ動いたという。

 プレート境界地震の震源域のすぐそばに東京を中心とした巨大都市をつくってしまった日本。
 番組では、相模湾から特に房総半島東側に大きなエネルギーが蓄積されており、必ずしも300年周期ではないとの新たな知見も紹介し警告を発している。

 メガクエイクⅢ必見である。今晩は9時から(半沢直樹とかぶるが・・・)

 ところで、この地域には原発がないのがしかしせめてもの慰めと思っている人がいるかもしれない。
 しかし、番組では触れていないが、ヨコスカの米軍基地には海に浮かぶ原子炉・ジョージワシントンが係留している。
 取水できなくなったら・・・
 陸上からの電源が供給できなくなったら
 海底が隆起したら・・・
 (森住卓のフォトブログ参照

 ヨコスカの平和団体はジョージワシントンの配備計画が明らかになると同時に危険性を指摘し、配備反対を訴え続けてきた。
 知らなかったでは済まされない。


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