北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

質問準備で西、東

2011-06-15 | 活動報告
 時間はまだまだあると思っているといたが、6月定例会が近づいてくる。
 
 かつて、柳田達雄市議は約1時間の一般質問をおこない、「長いぞ!」との声に、3ヶ月に一回しかない質問なんだからいいじゃないかと反論したそうだ。
 しっかり活動している議員にとっては、取り上げたい課題がヤマほどあるだろうが、それ以降、珠洲市議会では一般質問は30分以内という申し合わせになったそうな。

 県議会の一般質問は20分だったので、それと比べれば30分は有難いという気もするが、あの当時も質問日の前夜は8~9000字近い原稿を、7200字に、いやせめて7500字くらいには縮めなければと、原稿の削除に四苦八苦だった。

 字数は最後の調整だが、問題は言うまでもなく何を質問するかだ。
 質問の要旨をまとめるのは何回やっても結構頭を悩ます作業だ。

 自分のやってきたことを原稿用紙20枚にまとめるという作業なら文才のある人ならそんなに苦にはならないだろう。
 議会質問の難しいところは、他の人が言ってこなかったことを初めて取り上げると言う点にある。
 
 市政の流れと課題を把握していて、こういう方向に持っていきたいという自分の考えが明確ならば自ずと取り上げるテーマは見えてくる。

 言うは易し、行うは難し。

 県議会当時、金沢市選出のある保守系「大物」議員は、金沢市内の日々の動きは手に取るようにわかると豪語していた。

 まだまだそんな域には程遠いが、一般質問の大まかな柱はなんとか固まってきた。
 次は各柱ごとに枝を分けて、質問の要旨を1項目ごとに整理していく。
 ここが一番大変だが、これができれば質問準備の8割方終了だ。
 あとは質問の意図やこちらの言い分を加えたり、その根拠となる資料などを書き加えていって原稿の出来上がりだ。

 この順番は、20年前、県議会で初めての質問をしたときの反省からの自分なりのノウハウだ。

 当時、初当選で中西知事はじめ県政に対し言いたいことはいっぱいある。はじめに原稿を一気に書き上げ、その上で通告する質問の要旨を抜き出そうと考えた。
 ところが出来上がった自分の原稿を読んでみて、いったい何を質問したいのかよくわからない。
 つまり、こちらの主張ばかりなのである。
 自分の主張に対する感想や反論を「答弁」させていてもしょうがない。

 一般質問はあくまで質問である。こちらの主張を入れつつも、答弁する側に何を言わせたいのか、そこが明確でないと「私の主張」で終わってしまう。

 ところで、珠洲市議会は一般質問の通告の受付が開会日の朝8時半から、というのがこれまた申し合わせとなっている。

 本会議開会は午後3時から。

 つまり市長の議案提案説明を聞く前に質問の通告ができるのである。
 実際、市長の提案説明前に質問通告している議員もいるようである。
 質問が通告順となっていることが先着順争いの要因だろう。

 もちろん議案以外のことを聞くのならできないことはないが、仮に市長がここで問題発言をしても質問の追加通告はできないから、市長の議案説明に対するチェック機能をあらかじめ放棄するようなものである。

 やはり問題あり!だろう。
 
 
 

 
 
 


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