ブログ仙岩

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妹を失った思い出の大川小校舎残したい

2015-03-02 11:24:05 | エッセイ
石巻高校昨日卒業した佐藤そのみ(18)さんは、大川小6年生だった妹みずほさんを亡くした思い出が詰まった校舎を残したい。今朝の福島民報から。

津波で故郷は一変したが、14日から始まる国連防災世界会議で、防災の大切さと共に、被災した大川小校舎を写真や記録にしても忘れ去られるもの、目の前に校舎を見て被災の現実から遠ざかることなく、防災意識を高める訴えをしたい。

児童教職員合わせて84人が犠牲になり、妹は2日後に学校近くで見つかった。物まねの上手な妹とじゃれ合ったり、いじわるしたりの仲良しだったが、高校生になった妹と一緒にパスタを食べその妹を強く抱きしめると居なくなってしまった。夢だった。

映画好きの中学校教師の父の影響で、この4月から日大芸術学部映画学科に進学する。高校の演劇部で脚本も書いているが、将来震災と向き合う映画を創りたい。

震災から遠ざかっていたそのみさんは昨年3月、父が大川小の教訓を話す講演を聞いて、家庭団らんのいつもの父と違い、子どもを守るために何ができるかを訴える父の言葉に圧倒され、その後大川小卒業生と話し合い、仙台市の国連防災会議で、想い出の校舎を残すことで、真剣に防災のことを考えてもらえる意見を表明する。素晴らしい目的意識に感動した。