ブログ仙岩

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経木に包まれたまんじゅう

2016-11-03 10:31:06 | エッセイ
今日は現在の憲法公布文化の日、大石邦子さんの「風のあとさき」にあわまんじゅうの思い出が載っている。

家で一番心が癒されるのは台所の窓から夕日を眺めることである。今日夕日を見ながら読者の方から届いたもので、柳津のあわまんじゅうを食べた。私が小学生の頃、両親がお盆の終わりに行われる柳津の花火大会を見に連れて行ってくれた時、花火の時間まで街をぶらぶら歩くと勢いよく蒸気の吹きだしている店があった。そこで熱々のあわまんじゅうを食べた。

久しぶりのあわまんじゅうで、父母の笑顔など様々な思いが交錯し、何より私にも何の苦労もなく悲しみもない幼い日々があったことを悲しくも嬉しく思った。

筆者も、いわき市平に、それはそれは昔懐かしい添加物の入っていない老舗のまんじゅうを野球の練習の合間に差し入れで頂いた思い出がある。

今は、内郷にそれらしい老舗の店があるが、以前そこの大福は翌日には硬くなっていた。が、今は2,3日おいても硬くならない。もう食べていない。

しかし、いまだに、年に2,3度知人から頂く磯原のまんじゅうは甘さも控えめで、甘いのが苦手な私でも頂ける。七つの子や船頭小唄の野口雨情記念館のある街で、3.11の震災で水戸へ避難するとき、津波被害のひどさに驚いていた。あれからもう5年8か月になろうとしている。

合成保存料、合成甘味料の入っていないまんじゅうは今では大変貴重なものである。私は酒もたばこもやらないから、味見は確かと自負しているが?写真は頂いた経木に包まれた磯原のまんじゅう。