7/8(火) 今朝は起こされるまで寝ていた。時刻は六つ半、ということは7時である。いやあ~参ったネ、起こされても未だ、愚図愚図としていた。弁当が間に合わないので『飯だけ炊いてくれ』と、家人に頼んだ。
気が付けば夜中の三時、リビングの椅子にもたれ掛かったままで眠り込んでいた。未だ酔いが抜けていない・・・。目の前に在ったパンを、むしゃむしゃと喰ってしまう始末。体は目覚めず、暫くは動こうにも動けなかった。なんとも情けない体たらくであった。
七時過ぎからの弁当作りとなったが、菜の方は昨夜遅くに駅改札前のスーパーで買っておいた。酔っ払って帰ったのだが、明朝の弁当作りを考えるだけの意識はあったようだ。
そんなことで、ウラフラもやもやの状態で弁当作りになった。救いは、前夜にメニューを考えて食材が揃っていたこと。冷蔵庫から取り出して、並べてみたが蕪の肉詰め煮(蒸し)だけは断念した。
鮭の粕漬け焼、牛肉と野菜(タマネギ・シシトウ)の炒め物、シメジの卵とじ、と簡単に仕上がるものばかり。云っちゃあなんだが、手抜き弁当であった。先ずは参加すること、作ることが大事である。なんちゃって!
二日酔覚ましにスムージーといきたい、なれど食材が乏しい。マンゴーと牛乳オンリーのジュースとなった。甘~い、当然ながら。マンゴーは土曜日にスーパーで600円で買った台湾産。過日のメキシコ産(300円)よりは味が宜しいが、高知・安芸の岡宗農園(800~1500円)の品よりは相当劣る。値段の差だけの違いは歴然であった。
マンゴーより、牛乳の方が圧倒的に値が嵩むから・・・、これ一本で2200円以上(送料含む)となるのだ。そろそろバカ高いミルクともオサラバしなきゃな。酔いもしないミルク一本分で、ローカーボのハイボール五杯とナッツぐらいは賄える。体にゃあ、どっちが善いんだ?
-酒場日記―
ボヤキも入った処で、昨夜の酒の話に移ろう。退社したのは19時半だったか。先週、ローカーボで傘を借りて帰った。それを返して、一杯だけで引き上げるつもりで店の扉を開けた。
先客は一人だけ、カウンターの中央に陣取っていた。これが何と、酒場友達のHOYAさんだ。これゃあ長丁場になる、店の梯子かと覚悟をした。隣に腰を据えて、彼の話を聞きながらハイボールを二杯。ここで早くも次に行こうと席を立った。行先は判っている「ちょっぷく」である。
昨夜の「ちょっぷく」は、珍しく空いていた。常連の助っ人隊のメンバーが三人、陣取っていたが離れた席に座った。ここでもハイボール、店長YAMAちゃんの人情の如くに薄く、客の健康第一に考えたハイボールである。何時もの如くにグタグタと文句を云いながら飲む。
実は、店長に頼みごとがあったので今夜は立ち寄る算段であった。『YAMAちゃん、ちょっと頼みがあるけど。週末に事務所移転なんで、冷凍庫に猪肉を預かってよ』と依頼した。
「OK!いいよ、持ってきなよ」と、軽い返事。「持って帰るときには、ついでに熊肉も持ってけ!」と、きた。一年以上前から、ちょっぷくの冷凍庫でYAMAちゃんの郷里で獲れた熊肉が眠っている。まさに、なが~い冬眠である。この熊肉を持て余して「持ってけ~」なのだ。
いっとき、この熊肉を私が料理をすることになっていたが、日程が折り合わずに流れた。それからは、熊肉をやっける気力が失せたままなのだ。
そんなこと言いながら飲んでいると、次の店に「たまにゃあ婆さんの処にも顔を出してやってよ」と、HOYA旦那が誘う。三軒目となった。不味いウイスキーは避けて、焼酎&ソーダを飲む。久々にHOYAさんの歌を聞き、お付き合いで2~3曲マイクを握ったが、全然ダメ。声が出ない、グ~の音も出ない。
他に客の姿なし、今夜も貸切?
「SEIJU」の客は、最後まで我等二人だけだった。『若い姐さんでも入れたらどうだい?』と云うと、「絶対嫌だ!」と、婆さんも頑なである。三ヶ月ぶりのSEIJUであったが、客足は衰える一方のようだ・・・。人形町でも客の少なさでは横綱格だろうが、よう頑張っている。この頑張りと、しぶとさは見習う価値ありか?
いい加減な時間だ、帰ろうぜと店を出たが、またしても「ちょっぷく」の前で立ち止まった。店仕舞いをはじめている中で、白ワインを飲む。この仕上の白ワインが、安酒が妙に利く。酔うんだよな~。助っ人隊のOOSAWA氏は既に洗い物を終えている。もう一人、常連が残っていた。
この常連さんが、「今週末で会社を辞めて、郷里に帰ることにしました。これまで本当にお世話になりました」と、マジ顔で泣きださんばかりに礼を云う。知らなかったが、単身赴任で家族を郷里に置いての日々。会社に仲間が居らず、淋しを「ちょっぷく」で癒していたと云う。
酒場仲間があればこそ、東京暮らしに耐えられたと、頭を下げられた。とうとう、淋しさに耐えかね郷里の家族の下に戻ると云う。『そりゃあよかった、おめでとう 』と、乾杯し、握手で別れたのであった。酒場の効用と云うやつか、俺にゃ無縁なことだが、酒場で癒されるのも良しとするか・・・。
そんなことしてりゃ、酔うわな・・・。学芸大学駅に降りたったのは24時30分。直ぐ目の前にある東急ストアに入り、弁当用の買い物をして帰ったとは見上げた心掛けである。弁当OYAJIの面目躍如である。