マイmy巷話

マイMy巷話(かんわ)は「私にはそう見える!」ものを儘に書いているだけの話です。

宮ヶ瀬尾根を辿る(丹沢歩き)

2014-03-24 | 山(丹沢)
春分を過ぎた春の日の週末。
Oさんと一緒に宮ヶ瀬尾根を宮ヶ瀬湖の端から丁寧に辿ってみました。
この尾根を末端から完歩するのはOさんも10数年ぶりだとか…。



本厚木からのバスで「三叉路」下車。

湖沿いの県道を行けば、向こう岸に本日歩く宮ヶ瀬尾根が見えてきましたよ~。
ここ、めったに来ないこともありなんだか観光気分です。



その後、未開通の不思議なトンネルを抜けて…。



尾根に取り付くポイントに到着。
未開通の道なのにも関わらず、立派な指導標が立っていました。




おまけに思いもかけず続く路は足に優しいハイキングコース!階段がとてもキレイです。



ひと登りをして振り返れば明るい宮ヶ瀬湖が一望できます。




その先、辿る階段はどんどん朽ちていき、、




清川トンネルと土山峠を指す道標がぽつりと立ち尽くしているP525に着きました。

ここからは雑木林を通した宮ヶ瀬湖の碧さが一際明るさを増して見えました。
さてこの先は気を引き締めていきましょうか✊




いよいよ、東丹沢にありがちな、小さいスケールにも関わらず、ひどく痩せた尾根の連続するこの地域。




しっかりと足元を確認しないと、どこで滑り落ちるか?わかったもんじゃありませんね。
おまけに、細い尾根筋のど真中で、意地悪な木が通せんぼしてますよー💧




一歩ごとに緊張は続きます。。




そんなこわ~い箇所を抜けていきまして…




三角点のあるP617に到着しました。

ベンチの木がやさしく迎えてくれました。
で、お言葉に甘えて座らせていただきます。。




ホッとしたのも束の間、その先も起伏のある痩せた尾根をひたすら辿っていくことになります。

以前から地図はよくよく見ていましたが、改めて、鍋嵐へと登り詰めるまでの複雑な地形が複雑な風景をどんどん造り上げているという感覚を、実際全身で体感できるような、丹沢でも他にない場所だと再認識ができました。




…にしても、ただでさえ危ない💧

この痩せた尾根沿いには鹿柵の有刺鉄線の残骸が広がっているため、針山地獄なんですよー❗️
どこまでも試練のコースですね💧




その先、丸岩のある小さなピークから、幾分尾根は南に方向を変えて、なだらかなP597へと続きます。




ここでも、倒れた有刺鉄線の鹿柵が進路を邪魔していました。




谷側はこの通り。。
落ちたら真っ逆さまですよね。
結局倒れた柵をOさんに上げていただきながら、その隙間を通りました。



このあたりがP597かな…?
いきなり手入れされている植林に出て、すこしホッとします。



テープが増えてきました。
ここからはきっと歩く人も多いのでしょうね。
ここ、以前Oさんと鍋嵐の秘境!オオユナラノ沢の柱状節理の滝を見に行くときに抜けていったことを思い出しました。




ふむふむ👀
このあたりの地名が鍋嵐っていうのか…しかも、5169ってまるでひとんちみたいに番地までありますねー。




足元にはワタシの好きな青いセラドン石がたくさん目立つようになってきました。
なんだか、宝石が落ちているような錯覚になり、立ち止まってしばらく見てしまいました。




その先も試練❗️


こうしたアップダウンの連続に感覚も麻痺してきて、もはや怖さは感じられなくなっています。




オオユナラノ沢の雪渓がのぞき見えています。




歩きはじめて約4時間。。。💧
やっと尾根に広がりがでてきました。

ここは新緑のころなら、きっと気持ちのよい景色が楽しめそうです。




有名な木を発見❗️




ここまで無事に辿り着けてよかったな。。とお茶を飲みながら、自分を振り返るのにピッタリな場所ですね。



ひと登りすると、長かった宮ヶ瀬尾根の終点、物見峠の登山道と鍋嵐をつなぐ稜線(能ノ爪)にでました。
ここ、ひとまずの達成感を味わえますよー🖐️



しかし、まだ先はながい。。。🐌
休みもそこそこに鍋嵐に向かうことにしました。




早足で30分。やっと鍋嵐に到着しました👏

落ちていた不思議なピストルのオモチャと一緒に記念撮影します📷


そして、帰りは、物見峠から道草食いながら煤ヶ谷のバス停へ。。
7時間半ほとんど歩きっぱなしで、あまりにも中味が濃すぎる低山歩きになりました🌀

しばらく山から離れていたこともありまして、間違いなく思い出に残る山歩きになることでしょう。。



おまけ❗️


物見峠下、残雪のある唐沢林道。
どうやらここは除雪はしていないようでした。そこに…



こ、この鋭い爪痕をもつでっかい足跡は紛れもなく…🐻⁉️



おやっ?あのケモノは……




カモシカくんではないですか~~‼️

登山歴4年あまり。。。
やっと丹沢の地で初めてカモシカに出会うことができた山旅だったのでした。


*このルートは、一般登山道ではありませんので、充分な装備なしでの歩きはお薦めできません。

コメント
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