香港アートバーゼルに訳あって、行ってきたんです、、、。
それは海外の現代美術に興味のあるひとなら、一度は行きたいアートの祭典。
しかも、VIPプレビューに入り込むなど普通は至難の技。入国審査よりも大変だわよ!
世界トップの画商らが一堂に会して展示ブースを並べる最高峰のアートの祭典。巨大展示会場内には、それこそひとつひとつが億単位のアートが所狭しと並べられて、来場者との関係性も非日常的でなんとも異様な世界。。。
因みに上の写真アートバーゼルのイメージパネルは、最近、香港ハリウッドロードの旧警察署・刑務所を改修した話題のアート施設 大館(タイ・クゥーン)の外壁なんですね〜。
もちろん、そんな旬の建築もみてきました。
これこれ!
美しいアルミの造作が既存の旧建築に覆われている様は、ただただ見惚れるばかり、、、
古く歴史的な監獄史跡に隣り合う現代建築の技。
これが融合や調和と言えるか否かはわかりませんが、アートスペースという括りによって、この場所の古い呪縛から解き放たれて、新たにリノベーションされた香港の新しい観光地として出発したことは、間違いなさそうですな。
で、はなしをアートバーゼルにもどす。
いやはや。。。
そんな恐ろしき場に、何度も言うが訳あって今回急きょ連れていかれることになりまして、やってきたわけですよ。
まあ、先に一言言わせてもらえば、現在の中国人コレクターらの生々しいセレブリティさに、とにかく圧倒されまくり、目眩しまくりの3日間。
昨夏、うちの上階火事と避難生活以来にびっくりしまくりの時間の過ごし方を、思わずしちゃいましたね。
改めて、アートバーゼル会場構成は、2フロアに分かれていて、200以上の各国の画廊がズラリと並ぶ、場所は香港島湾岸の展示会場なのです。
おそらく、ここに出店する画廊らは、高級車が軽〜く買えるくらいの多額な経費を払って、セレブリティを迎えているに違いない。ニューヨークのガゴシアンギャラリーのブースなんて、狭いスペースに警備員が何人もいたぞっ!
やはり、あちこちで目立つのが、奈良美智。
これはなかなかデカイ、セラミック作品でしたが、奈良のアートはいまやウォーホル並みの恐ろしい高額になっているんですね、、、それでも、絵画はコレクターがすでに買っていたみたいですよ。
ステキなカップルの奥にポツリとあるのはデュビュッフェ の彫刻じゃないのかっ?
にも関わらず、セレブリティには、普段から見慣れているのか、ほとんどスルーされっぱなしなのも、スゴイ!
しかも、高いヒールで片手にシャンパンのマダムが、狭いスペースを縫うように高額な作品をギリギリに見て回るのもびっくり!
まっ、あーいう人らは、もし濡らしたらその作品を平気で買っちゃたりするのかもしれないが、、、そんな無駄で不要な心配を私ゃここで、何度したかわからないぞ!!
もう、びっくりしちゃった〜疲れちゃった〜〜の合間に、少しは気分転換で街をふらふらと歩いてみたりもしました。
香港は、長崎のように、海に面して背景には山が迫りくる限られた地形のため、住居を構えるとなると高い山側にびっしりと張り付くように建てざるを得ません。
しかも、住居といっても、見ての通り坂の突き当たりにびっしりと聳える高層マンション。
で、なんとなく行けるとこまで上ってみることにしました。
かなりの坂道ですが、どこまでもカフェやマクドナルドやキレイな店舗が続いているのが、さすが!抜け目ない街ですな。香港は。
途中、エスカレーターを見つけてどんどん高度を稼いで行きます。
最後はスゴイ階段だ。
位置としては、ビクトリアピーク直下の高層住居になるのでしょうが、当然入居者が普段からこの階段を使うことは、まずないでしょうね。
が登りはここまで。残念ながらピークには上っていけそうもないために、高層住居を横目に坂道を下がっていくと、一般道路の高架橋のもと、まるでジャングル感漂う様相になってきました。
とはいえ、このあたりも住宅地の一角。ワンちゃんと散歩する人とも、たびたびすれ違ったりして、なんだか不思議な感覚なのです。
そして、再び市街地まで戻って、アートざんまい。
ここも、今話題の古い建物をリノベーションしたアート施設。PMQといったけ、、、
昔はここ、孫文も通った中学校の跡地だそうですよ。
それが、いまや全面にKAWS!
そう、香港もやはり、いまの旬はKAWS!
まあ、出ては入って、入っては出て〜と、アートと街を行ったり来たりしながらの香港滞在なのでした。
さて、、、戻ったら、引っ越しの荷造りだ!