マイmy巷話

マイMy巷話(かんわ)は「私にはそう見える!」ものを儘に書いているだけの話です。

稲城市 平尾の十三塚に行ってみる

2019-09-19 | 街歩き・歴史散歩
以前、町田市小山田の谷戸をS-OKさんに誘われて歩いたことがありました。

等高線上に人文学的な要素をトレースするような地形の読み解きはなかなか面白く、ちょっとハマりそうだな、、とその時思ったものの、その後身辺がなんだか忙しくなり過ぎて、そのままに。。

が、つい先日の13日の金曜日にふと多摩の谷戸を歩いてみようかな、、と思い立ったわけなのです。

きっかけは13。
世界のスケールで考えるとややこしいので、日本に限れば、13ってなんで一目置かれた数なんだろう、、と。
円を表す干支の12より1多いアンバランスさが人の感覚に不安を与えるのか?
一三夜や十三仏信仰にまつわる名残かな?とも🤔

で、私の頭に浮かんできたのが十三塚だったのです。
それは13個がずらり並んだ土饅頭❗️
柳田國男で読んだ気もするが、遠い昔に民間で信仰されて、それにまつわる13塚伝説が彼方此方に今なお残るミステリーなスポットですが、まさかあたりに残っているかな、、と調べてみると、新百合ヶ丘の近くにあって、13の全てが残っている?みたいな記述もありました。
あたりには谷戸なんかもあるようだしっ。。
よしっ、気が向いた勢いで見に行ってみましょー🐾



そして、小田急線を降りて、久しぶりの新百合ヶ丘駅に着きました。
やはり、丘って名のつく場所はなんだかステキな街ですね。。



駅から麻生警察署への道を進み、麻生川と交わった麻生高校前の交差点から右へと逸れていきます。
川を上流側に辿っていくと、ここで暗渠になっているようです👀


この辺りの地名は平尾。

この麻生川は周辺の丘陵を源流に持ち、鶴見川へと続いているようです。




住宅が建ち並ぶ平尾の町並み。
平坦地の奥に連なる北側の丘に向かっていきます。

暗渠とはいえ、橋の跡らしき箇所や柵に囲まれた貯水池をいくつも見つけましたが、湧水地にありがちな蛇行したむかし道がほとんど見当たらず、すっかり整備された町の区画割になってます。



丘陵地に突き当たると、一角に土地の侵食で出来たと思われる不思議な窪地があります。

稲城市郷土資料室は、そんな窪地に建つ施設ふれんど平尾の二階にあることを、今回事前にチェックしてきました。

ここで、サクッと下調べしてから、目当ての場所に向かいたいというわけですね❗️



サクッとのつもりが、、💧
この資料室には思いがけず地域の民俗、歴史に自然とさまざまな資料が部屋ごとにごちゃごちゃとしかも面白く展示されていて、思った以上に時間が過ぎてしまいました。

持ち帰りの資料もいろいろと豊富で何枚かいただきました。

でも、例の十三塚については、昭和期に発掘調査をしたものの、何も発見されなかったことがわかったため、ちょっとがっかりなのです。。

とはいえ、十三塚に隣接する台地際には他にも入定塚という史跡もあることがわかりました。

この塚の史料は、昭和34年の発掘で16世紀に入定した僧(地中に埋められて念仏を唱えながら往生すること)の遺物や、中国銭、中世の板碑などが資料室に展示されていて、なかなか面白そうだ。。🤔

是非こちらの塚にも行ってみることにしましょう❗️



資料室にずいぶん時間をかけてしまいました。。⏰
施設を後にして、背後に続く丘陵地帯を右手に見ながら歩んでいきます🐾

そうそう❗️この丘も実は多摩川水系と鶴見川水系の分水界という大役を果たしている立派な存在だと今回の資料室で学びました。


なんだかそろそろ眠くなりました。
続きは次回。。。🐌



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