好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 ケルテス/ロンドン響

2020-07-24 14:33:46 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界より」

指揮…ケルテス 
演奏…ロンドン響 
好み度…4(5点満点)

ウィーン盤との比較となるが、録音はこちらのほうがよいように思う。
また、全体的にこちらのほうが力強さとメリハリが増している。
がっちりしっかりした感じもこちらのほうが感じる。
ただ、ある意味少し俗っぽくなったかな、といった印象も受ける。
聴き比べると、ちょっと聴くとウィーン盤のほうがぼんやりしているように聴こえるが、何か特有の雰囲気と密度があるように感じられ、多分ウィーン盤のほうが飽きが来ない演奏なのだと思う。ただ、どちらもしっかりした演奏で好みの問題かとも思う。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 マッケラス/ロンドンフィル

2020-06-14 19:15:26 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界より」 

指揮…マッケラス
演奏…ロンドンフィル
好み度…4.5(5点満点)

情緒豊かな郷土色とか、吼える金管とか、分厚い弦とか、絢爛な華やかさとか、そういった響きではない。
少しゆっくりめのテンポで、意表を突くこともなく、落ち着いた中に繊細な美しさがたたずむような響きである。
例えばボヘミアの大地とか民族でなく、ボヘミアンガラスの、どっしり重みのある中に透明感と素朴な繊細さを見るような、そんな印象の響きであり、曲名が「新世界へ」でなく「新世界より」であることをふと思わせるような、ちょっとどことなくしんみりした香りを感じるようでもある。
録音もよく、にごりのない音で各楽器よく響いてもいて、落ち着きながらもしっかりした音をつくり、しっかり決めるところは決めながら、繊細な情と美しさが香るような、マッケラスってとてもしっかりした、表層的でない美しさを感じさせる音楽をつくる指揮者なんだな、と感じたりもする、ちょっと新鮮味も感じる自然で美しい新世界のように思う。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 ロヴィツキ/ロンドン響

2020-05-30 14:17:18 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界より」 

指揮…ロヴィツキ
演奏…ロンドン響
好み度…3(5点満点)

ワルシャワとのブラ2を聴いて、ロヴィツキのドヴォルザークって合うんじゃないか、と思っていて、ようやく聴いてみたのだが、これは私には合わなかった。
言い方は悪いがちょっと安っぽいくらいの響きにも聴こえ、精気も覇気もなければ叙情性も、とにかく何も感じられなかった。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 クーベリック/バイエルン放送響

2020-04-26 09:14:21 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界より」 

指揮…クーベリック
演奏…バイエルン放送響
好み度…5(5点満点)

ただ流麗に鳴らすだけだと味気ないものになるこの曲を、感銘深く聴かせる名演。
特に新鮮な演出などはないが、バイエルン放送響の厚く透明感のある完成度の高い響きはそういったものの先にある郷愁を漂わせるような響きとなり、ソリストもさりげないようで丁寧に濃い情感を漂わせる。
クーベリックの円熟を聴くようであり、何かを突出させることなく何の変哲もないようで、その響き、雰囲気が何ともいい。
何をどうすればこういう響きになるのかとも思うし、どうにも書き表せないが、おおらかな深さと大きさと沁み込むような味わいを感じる名演と思う。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 バーンスタイン/ニューヨークフィル 

2019-06-09 09:03:22 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界より」 

指揮…バーンスタイン
演奏…ニューヨークフィル
好み度…4(5点満点)

世には名盤の声高いようだが、私の好みではないかな。
思い切りのよいスタイリッシュさと歌う感覚は受けるが、第1楽章は私にはちょっと速すぎ重みと郷愁に欠け、第2楽章は一転かなりゆっくり静かだが、それで何か、というものもそれほど感じられない。また一転第3楽章は嵐のような激しさや疾走感を前面に展開され、それでも終楽章の力感漲る響きはどこか斬新な雰囲気も感じつつさすがとの感も受ける。
思えばドヴォルザークがアメリカで書いた曲であり、アメリカの指揮者とオケによる、アメリカっぽい雰囲気の演奏、といえば腑に落ちるような気もし、颯爽とした近代的な響きと演出がかった歌は、曲の標題が「アメリカ」だったらピッタリかもしれない。
要するに古風な重厚感とか郷愁といった演奏でなく、近代的な新世界なのかと思われ、演出家・バーンスタインの演出は、この曲では私には合わなかった、ということだと思う。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「親世界より」 コンヴィチュニー/バンベルク響

2019-05-27 12:43:12 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「親世界より」 

指揮…コンヴィチュニー
演奏…バンベルク響
好み度…4.5(5点満点)

重めのがっちりした情感豊かな響きは、多分、弦のしっかりした響きによるのだろう。
コンヴィチュニーは弦にしっかりしたメリハリを自然に与えつつ、バンベルク響も特有の渋みの漂う艶と叙情性を漂わせつつ力強く応えている。
金管木管のからみもバランスよく、木管の潤いのある響きなどもときに印象的。木管は第2楽章最初の有名な旋律などでもよい情感を感じさせている。
この曲は綺麗過ぎてあまり普通にやるとなんてことのない演奏になってしまうこともあるようだが、これくらいオーソドックスにやってこれくらいの充実感を感じさせるのは、ときに力強く、ときに情感たっぷりの響きによるのだろうかとも思うし、オーソドックスなようで、少し低弦を強めに弾いたり等、効果的なアクセント付けも自然に影響を与えているのかもしれないとも思う。
1961年録音だが、録音は少しも悪くなく、むしろアナログ特有の古風な温もりを感じさせるようで好感。
古風な重厚感・力強さと温もりとのある情感に満ちた名演でしょうね。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管

2019-05-01 16:50:16 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界より」 

指揮…シャイー
演奏…ロイヤル・コンセルトヘボウ管
好み度…5(5点満点)

コンセルトヘボウの音色はしっかり響きつつ美しく、ちょっとゆっくりめのテンポも相まって、下手をすると安っぽく聞こえてしまうこの曲を堂々と聴かせている。
郷土色とかそういった色は消し去って、しかし乾かず叙情性もほのかに漂わせ、スタイリッシュながら堂々と、なかなか大きく聴かせている。
第2楽章の有名な旋律の木管などもしっとり美しい。
その他の楽章も気持ちゆったりめのテンポでゆったり歌いながら尖らず残響も美しくしっかり音をつくっている。そんなに内声を聴かせることはしていないが、そこかしこでの低弦等によるアクセント付けもさりげなく功を奏している。
多分にコンセルトヘボウのしたたるような響きの影響が大きいと思うが、急がず騒がずこの曲に美しさと叙情性を与えたシャイーもえらい、のちょっと大曲感も漂わすような、大きくしっとり叙情性をたたえた、どこか新鮮味をも感じさせる、約45分間しっかり聴く気になれる新世界であり、名盤と呼んでよい盤と思う。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 ケルテス/ウィーンフィル

2019-01-05 23:56:51 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界より」 

指揮…ケルテス
演奏…ウィーンフィル
好み度…4(5点満点)

名盤の呼び声がついて回る演奏。
そんなに特別かどうかは別として、派手さや特別の覇気や深遠さがあるわけではなく、基本的にオーソドックスではあるけれど、ちょっとくすんだような落ち着いた響きの中に瑞々しさと柔らかい郷愁に似た雰囲気も感じさせる美しい新世界のように思う。ただこぎれいなだけの演奏になっていないのはセンスも感じさせるバランス感覚ゆえだろうか。
情感を煽るようなことはしていないが、さっぱりしているようで何か捨て難い特有の雰囲気が漂うようなところがある。
第3楽章は少し音量控えめで、他の演奏と比べて舞曲的な印象が感じられるようではある。
センス光るバランス感覚で心地よくまとめられた洗練された新世界と思う。
覇気で聴かせるタイプではないが、若きケルテスの熱意がそうさせるのか、どこか一音一音の密度が濃いような感もある。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 ジュリーニ/フィルハーモニア管

2018-05-03 12:52:48 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界より」 

指揮…ジュリーニ
演奏…フィルハーモニア管
好み度…4(5点満点)

緊迫感を感じたり、シャープだったり、何か新鮮味があったり、という演奏ではない。圧倒されるような響きがあるわけでもない。
ただ、浮ついたり軽かったり、という演奏になることなく、何故かわからないがほんのりとおおらかな情感を感じさせて何となく好感がもてる。
ジュリーニの少しゆったりしたテンポや硬くない響きと謳い方、フィルハーモニア管の弦を中心とした厚く明るい響きがそれとなく雰囲気を備えさせているのかもしれない。金管は必要以上に強奏にならないようしているのかもしれない。
普通の新世界だけど、厚く柔らかい雰囲気をまとった好盤と思う。
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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 サヴァリッシュ/フィラデルフィア管

2018-03-10 15:20:33 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界より」 

指揮…サヴァリッシュ
演奏…フィラデルフィア管
好み度…3.5(5点満点)

サヴァリッシュなのでそれほど特別なものを期待して聴いたわけでもないが、それにしても何とも覇気が感じられないといった印象。
キレも重厚感も新鮮さも美しさも何か特有の雰囲気も、いずれも特に感じない。
サヴァリッシュは「感銘深いというにはちょっともの足りないけど、それでも結構良質の安定した演奏」が多い印象だが、これはちょっと残念な感じかな。
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