チャイコフスキー
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ…アシュケナージ
指揮…マゼール
演奏…ロンドン響
好み度…4.5(5点満点)
やっぱりアシュケナージは優しいのである。強奏部でもう少し力強さがあっても…と思うのはアシュケナージの常みたいなところもあるが、叙情部に限らず一音一音の響きは、やはりこの曲でもさすがと思わせる美しさを湛えている。
また、1つ1つのフレーズあるいは一音一音に表現を与える繊細な豊かさはこの人ならではの感もある。豊かで、清らかで、美しいピアノである。
そしてマゼールがまたいい。切れとメリハリも効かせ、どことなく新鮮味を感じさせる、内声も十分意識された堂々たる演奏を繰り広げている。
ロンドン響もやっぱり天下一品である。
出だしのホルンから勢いと緊張感を湛え、ピアノは最初こそ少しこもった感の音で入るが、次第に光沢を増し、美しくはりのある序奏部で曲は始まり、艶と緊張感と新鮮さの交錯する充実の第一楽章である。
第2楽章でのピアノはそれほど弱くせず、輪郭をはっきりさせつつ明るい美しさを感じる演奏。
終楽章は早めのテンポ、美しさに快活さを加えたピアノとオケは集中力の切れることなく、豪快なフィナーレで〆ている。
マゼールの剛とアシュケナージの柔、ミスマッチのようでそうでない、これはやはりこの曲の名盤といえると思う。
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ…アシュケナージ
指揮…マゼール
演奏…ロンドン響
好み度…4.5(5点満点)
やっぱりアシュケナージは優しいのである。強奏部でもう少し力強さがあっても…と思うのはアシュケナージの常みたいなところもあるが、叙情部に限らず一音一音の響きは、やはりこの曲でもさすがと思わせる美しさを湛えている。
また、1つ1つのフレーズあるいは一音一音に表現を与える繊細な豊かさはこの人ならではの感もある。豊かで、清らかで、美しいピアノである。
そしてマゼールがまたいい。切れとメリハリも効かせ、どことなく新鮮味を感じさせる、内声も十分意識された堂々たる演奏を繰り広げている。
ロンドン響もやっぱり天下一品である。
出だしのホルンから勢いと緊張感を湛え、ピアノは最初こそ少しこもった感の音で入るが、次第に光沢を増し、美しくはりのある序奏部で曲は始まり、艶と緊張感と新鮮さの交錯する充実の第一楽章である。
第2楽章でのピアノはそれほど弱くせず、輪郭をはっきりさせつつ明るい美しさを感じる演奏。
終楽章は早めのテンポ、美しさに快活さを加えたピアノとオケは集中力の切れることなく、豪快なフィナーレで〆ている。
マゼールの剛とアシュケナージの柔、ミスマッチのようでそうでない、これはやはりこの曲の名盤といえると思う。