好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

チャイコフスキー 交響曲第5番 リットン/ボーンマス響

2017-09-09 09:18:35 | チャイコフスキー 交響曲第5番
チャイコフスキー 
交響曲第5番 

指揮…リットン
演奏…ボーンマス響
好み度…3.5(5点満点)

細い響きではないけど、どちらかというと覇気や力感よりは美しさや繊細さを感じるタイプのように感じられ、悲愴では独特の美しさになっていたけれど、この5番ではちょっとピンとくるものがない印象かな。
独自のテンポの動きもあったり、整ったよい演奏だし、きちんと鳴ってはいると思うけど、特に何かを感じる盤でもないかな、といった印象でした。
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ブラームス 交響曲第2番 エッシェンバッハ/ヒューストン響

2017-09-09 09:15:55 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番 

指揮…エッシェンバッハ
演奏…ヒューストン響
好み度…3.5(5点満点)

ゆっくりめのテンポで(途中で速くなったりするが)独自のアクセントを加えながら丁寧につくられていて、独特の雰囲気は出しているが、ちょっと恣意的になりすぎてこの曲のもつ清清しさだったり、叙情性だったり明るさだったり、といった面がかえって感じられなくなっているような感は受ける。
第2楽章ではそれなりの雰囲気もつくっているが、ゆっくりめのテンポの上に第1楽章での反復もあったりしてやや冗長と感じられてしまうきらいもあるように感じられ、終楽章も今ひとつ力を感じられない印象を受ける。
全体的にはブラームスの骨太感や厚みなどとはちがうベクトルでありながら、ちがう何かを得るまでには至っていないといったところのような感があり、独特の雰囲気はもちながら何にもなり切れなかった、私にとってはそんな感のブラ2でした。
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ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」 テンシュテット/ロンドンフィル&合唱団 他

2017-09-09 09:12:36 | べートーヴェン 交響曲第9「合唱」
ベートーヴェン 
交響曲第9番「合唱」 

指揮…テンシュテット
演奏…ロンドンフィル&合唱団 他
好み度…4.5(5点満点)

85年のライブ演奏。テンシュテットの第九というと一般にはこれを指すのだろうと思う。
「爆演」なんて表現で言われることもあるようであり、確かにホルンは重く吼え、うねるような低弦も力強く、ティンパニの力強さもテンシュテットならではの感もあり、野性味あふれるような力感と推進力とすさまじいまでの燃焼度はこの演奏の1つの特徴かと思う。
ちょっとぼやけた録音の関係もあるかと思うが、91年、92年の名盤と比べると、堰を切って途中に何があろうとお構い無に押し寄せる清濁合わせた水(沸騰した水?)のようというか、深みとか何とかというより熱さと力に任せたようなところもあって、高い完成度も併せ持つという点で91年の域に達せず、緊張感に満ちた神聖な響きという点で92年に及ばない、といった感も受ける。
合唱もオケに負けずに熱い。とはいえ雑なわけではなく、力感あり、濁らず大きく、広がりのある響きで、歓喜の歌なども活力あって美しく雄大。
合唱の雄大さはむしろ他2盤を凌ぐような感も受け、ソロは録音の関係かちょっとソプラノが強すぎるような印象も受ける。
とにかく深みも理屈も吹っ飛ばして(といって破綻はしていない)凄まじいまでの力感と燃焼度の、好みはあるだろうが、やはり凄い演奏のように思う。
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