好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第4番 ラトル/ベルリンフィル

2018-01-21 12:18:35 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス 
交響曲第4番 

指揮…ラトル
演奏…ベルリンフィル
好み度…4(5点満点)

弦主体の響きは分厚く、その謳いっぷりはしっとりした情感を濃く感じさせる。よくも悪くもかなりしっとりした厚さであり濃さであるように思う。
第2楽章の弦が美しく重なり合うところ等ではすごい音を聴かせていたり、その圧倒感と完成度を併せ持つ厚い響きはなかなか真似できるものではないものと思う。
ただ、その厚い響きは、特に第3・第4楽章あたりでは、その迫力はすごいと思いつつ、ちょっと重くべったりとした厚さと感じられるというか、聴き続けるとちょっと平板に感じられる感というか、そんな感も受ける。まぁ、このあたりは好みなのかな。
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ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 スクロヴァチェフスキ/NHK響

2018-01-21 12:11:34 | ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン 
交響曲第5番「運命」 

指揮…スクロヴァチェフスキ
演奏…NHK響
好み度…4(5点満点)

特に響きに重みがあるとかスケール感があるとかではないが、素直で結構活力と颯爽とした勢いもあってなかなか好感の持てる演奏と思う。
個人的には結構手の込んだザールブリュッケンとの録音よりこちらをとる。N響もがんばって、終楽章の力強さなどもなかなかのもの。
特別な深みとか艶とかというわけではないが、特に弦が結構がんばってる印象はあって、どうしてなかなかの良演と思う。
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ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」 ベーム/ウィーンフィル/ウィーン国立歌劇場合唱団 他

2018-01-21 12:07:01 | べートーヴェン 交響曲第9「合唱」
ベートーヴェン 
交響曲第9番「合唱」 

指揮…ベーム
演奏…ウィーンフィル 
合唱…ウィーン国立歌劇場合唱団 他
好み度…4(5点満点)

1980年録音盤
ベームの音楽は、妥協とかゆるみとか遊びとかはなく、毅然として厳としている。
この演奏でも第1楽章から、流麗に流れるとかいうことなく、激しさや熱さを売るでもなく、一音一音を毅然と剛毅につむいでいく。
その重さはある意味真にひたむきなものがもつ重さである。情の沸き立つ隙すらないようで面白みに欠けるといえば欠けるかもしれないが、情とか美しさとかより力みかえるような想いを感じるようでもある。
第2楽章は剛毅な重さは感じるが、もう少し緊張感を伴った流れを感じたいとも感じる。
第3楽章はウィーンフィルの響きもあって深みを湛えた美しさが感じられ、終楽章もゆったりと、がっちりと、泰然と、立派な音楽と思う。
合唱は、この合唱団の常か、透明感とか広がりというよりは肩をいからしたような力強さを感じるようなところがあるが、この演奏にはむしろ合っているようにも思う。独唱も当代きっての名手を揃えたというだけあってうまいし、ソロも合唱も特に大きく録られることもなく録音上のバランスも悪くない。ゆっくりのテンポで重みのある厳かな響きを聴かせている。終盤はもうちょっと力感とかスケール感を感じたい気もやや受ける。
ベームらしい、感情の露出も虚飾も一切排除したような、頑固で厳かな音楽であるし、ウィーンフィルの美音もそこかしこで聴かれる、立派な演奏のように思う。一音一音重く踏みしめるようで流れに欠ける感も受けるし、流麗な艶があるわけでもなく感動を誘うような類でもないが、込められた気迫がそう感じさせるのかベーム晩年のウィーンフィルとの録音という先入観がそう感じさせるのか、数ある第九の盤の中で、あるいは演奏の印象として、何か特別な厳とした重さを感じさせる盤のようにも感じる。
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