好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第2番 ハイティンク/ボストン響

2020-09-27 10:26:44 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番

指揮…ハイティンク 
演奏…ボストン響 
好み度…4.5(5点満点)

ハイティンクの、どこまでも普通であまりにもちゃんとして少しの誇張も飾り気もないような音楽は、激しさや激性が欲しい曲では私の好みからはもの足りないような感じがあって好みに合わないところがあるが、この曲ではゆったりしたテンポとボストン響の古風で厚みのある音質と相まって、飾り気のないおおらかな、厚みと温かみのある柔らかさをもった響きとなって好感、終楽章ではしっかりした力感も加えてフィナーレも慌てず力強く鳴らし切って、何の面白みもないようでいて、やはりこういうちゃんとした演奏というのはいいものだと思ったりする。

ブラームス 交響曲第1番 ジークハルト/アーネムフィル

2020-09-27 10:22:48 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス
交響曲第1番

指揮…ジークハルト 
演奏…アーネムフィル 
好み度…4(5点満点)

録音も美しく、歯切れのよいしっかりした響きをつくっている。やや重みに欠ける印象はうけるかもしれない。
テンポやや速めの第1楽章ではティンパニなんかは結構打ち込んでいるけれど、それでもなお重みとか深みとかよりは歯切れのよい美しく整った機能的な推進力の印象が強い。
テンポを落とした第2楽章のほうが弦とか木管の美しさとかが感じられてこのコンビのよさが出ているように感じる。
終楽章も、響きにしっかり厚みと活力はあるが、やはり整った美しさの印象が強い。フィナーレの凱歌を普通のテンポで鳴らした後、テンポを速め普通以上にティンパニが鳴っていたりするが迫る力感という感じではないように思う。
全体的に重量感は特には感じず、また特に情感濃いということもなく、むしろどちらかといえばしっとり感は感じるが機能的に、しっかりと整った厚みを持った美しいブラームス、といった感じと思う。クリアで美しい録音がむしろそういう印象を与えているのかもしれない。
このコンビは1番と2番を聴いたが、1番もよくできた演奏とは思うが、どちらかといえば中高音域の伸びやかな美しさが印象的なその響きは2番に合っているように思われ、情感も2番でよく出ていると思う。

ドヴォルザーク 交響曲第8番 ロヴィツキ/ロンドン響

2020-09-27 10:19:46 | ドヴォルザーク 交響曲第8番
ドヴォルザーク
交響曲第8番

指揮…ロヴィツキ 
演奏…ロンドン響 
好み度…4(5点満点)

ワルシャワとのブラ2を聴いて、天真爛漫ともいえるような血の通った覇気に満ちた響きに、ロヴィツキのドヴォルザーク、特に新世界より8番は合うんじゃないか、と思っていて、ようやく聴けたのだが、併録の新世界よりはまだ活気を感じるような気もするが、ワルシャワとの活気に満ちた響きと比べると、何か遠慮してるんだろうか、と思うような、特に悪くもないが、期待した活気にあふれた覇気ある響きは聴かれない。
第1楽章では期待された野性味ある活気は聴かれず、第2楽章でも特に濃い情感が漂うわけでもなく、第3楽章はちょっと雰囲気あるが、まぁ、そういう楽章といえばそうのような気もするし、終楽章はホルンの強奏なんかは気持ちよいが、ほかは特に感じられることも特にない。
ちょっと期待が高すぎたかもしれない。標準あるいはそれ以上の演奏ではあるように思う。