好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス ピアノ協奏曲第2番 ブレンデル/アバド/ベルリンフィル

2021-05-30 10:09:33 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス
ピアノ協奏曲第2番

ピアノ…ブレンデル 
指揮…アバド 
演奏…ベルリンフィル 
好み度…4(5点満点)

ブレンデルのピアノは、何か風格のようなものを感じる。
あわてず騒がず、圧倒しようとするでもないのだがしっかりした力と余裕を持った大人の香とでもいおうか。
これにアバドとベルリンフィルの厚い豊かな響きだから、これは風格ある立派な演奏になる。
名演なんだろうと思うけど、特別な情感や熱やそれに伴う感銘なんかを感じる演奏ではないかもしれない。
特にブレンデルの洗練された風格はゆったりした大きさを感じさせもするがちょっとあっさりした印象を与えるのかもしれない。

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ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 ゼルキン/クーベリック/バイエルン放送響

2021-05-30 10:02:48 | ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番
ベートーヴェン 
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

ピアノ…ゼルキン 
指揮…クーベリック 
演奏…バイエルン放送響 
好み度…4.5(5点満点)

世に名盤の誉れ高い盤のようだが、その誉れに違わない演奏のように思う。
クーベリック/バイエルンの響きは清清しく颯爽で申し分ないし、ゼルキンも気合いが入りつつ美しい音を響かせて、特に終楽章は熱気と、それでいて微塵も崩れずに美しさを感じさせて圧倒的な感すら受ける。
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ブラームス ピアノ協奏曲第2番 ルービンシュタイン/ライナー/シカゴ響

2021-05-30 09:59:04 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第2番 

ピアノ…ルービンシュタイン
指揮…ライナー
演奏…シカゴ響
好み度…5(5点満点)

ルービンシュタインは、メータとの盤をちょっと聴いたとき(結局全部聴かなかった)はなんか「らしさ」が感じられない印象だったが、これを聴くとやっぱりルービンはいい、と思う。
何でもないようでいて凛とまっすぐ通っていくかのような一音一音、その音一つ一つに込められているかのような力と明るい情、この演奏では瑞々しいほどの力感も感じられるようである。
ライナー/シカゴのオケは、厚く緊張感を漂わせながら余分な情は一切排しているようでどこか温かい広がりを感じさせるような響き。
聴く前のイメージとしては情のピアノとがっちり機能的なオケという相反するような両者だったが違和感なく融合して、ブラームス的ほの暗い重さとはちがった、しっかりした技量の上に瑞々しさと力感とさっぱりしているようでほんのり明るい情に満ちた、余計な飾りはないが華麗な演奏になっているように思う。
第2楽章など聴いていても、ライナーのオケは少しも冷たくなく、べったりの情とはちがうけれど、むしろ弦や木管の優しく大きく包まれるような響きは他の盤では感じられないほどだし、ルービンの、特にもったいつけて弾いているわけでもないのに、この自然と心に昔日の何か温かいものを思い起こさせるようなじわっとしたものが湧き出るような音は、なんなんだとう、と思ったりする。
オケもいいし、どの楽章もルービンシュタインらしい(終楽章のカデンツァなんかも印象的)、ルービンシュタインならではの名盤のように思う。
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