ブルックナー
交響曲第8番
指揮…テンシュテット
演奏…NDR響
好み度…5(5点満点)
テンシュテットのブル8には私が聴いたものにベルリンフィル、ロンドンフィル、NDRと3種あって(ロンドンフィルセッション盤は未聴)、どれも他の盤との比較では速めのテンポの印象(実際は速いだけではないのだが)で、躍動感と力感漲るエネルギーに満ちた演奏で、テンシュテットがマーラーだけでなくブルックナーでも感銘深い演奏をする指揮者であることを感じる演奏である。
どれも第3楽章後半のトランペット部分で強烈なピークを構成するのも印象的。3種の聞き比べをしたことはないし、どれも名演と言える域との印象ではあるが、あえて印象の違いを思い出せばベルリンフィルが録音の関係だろうがこの中ではやや音質が軽いイメージがあり、ロンドンフィルが一番熱を持ったエネルギーを感じ、NDRが一番変哲がないようで、しかし音に力任せでない重量感を感じるように思う。