好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 グルダ/シュタイン/ウィーンフィル 

2024-01-07 11:04:54 | ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番

ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第4番

ピアノ…グルダ 
指揮…シュタイン 
演奏…ウィーンフィル 
好み度…4.5(5点満点)

グルダのどこか軽快で洒脱な響きはどこかクラシック離れした雰囲気を感じさせ、ウィーンフィルも弦や木管にらしさを覗かせよく響きつつその音質は優美な洗練味というよりは快活さが勝るような印象で、全体としてちょっとこの曲らしからぬ雰囲気を漂わせている。繊細とか女性的な柔らかな気品とかいうのではなくちょっと他の盤でのこの曲のイメージとはちがうような気もするが、オケにもピアノにも張りと艶と快活な躍動感が感じられ、特にグルダのピアノは独特の小気味よい躍動感と美しさがあって、特に第1楽章終盤とか終楽章での快活で美しい躍動感とか、グルダでしか聴けない魅力を持った盤のように感じる。
グルダの音色はどうしてもこうも思うくらい美しくその語り口はスリリングですらあり爽快である。

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チャイコフスキー 交響曲第4番 ネシリング/サンパウロ響 

2024-01-07 11:02:07 | チャイコフスキー 交響曲第4番

チャイコフスキー
交響曲第4番

指揮…ネシリング 
演奏…サンパウロ響 
好み度…4.5(5点満点)

ちょっと残響多めの録音と、開放的で伸びやかな響きがこの曲には合っているようで、爽快に聴ける。
南米のオケでロシアのチャイコフスキーというのもちょっと微笑が出そうな気もするが、チャイコの中でも感情豊かな曲なので(フィナーレなんてまさにお祭りだもんね、というかお祭り的にやってもらいたい曲)、感情的で開放的な南米のイメージともそういう点では合うような気もする。
演奏の質が低いとも思われず、おおらかで開放的なチャイ4を堅苦しくならずに聴けるよい盤と思いますよ。

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チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 セヴィドフ/フリードマン/ロシアフィル

2024-01-07 10:58:44 | チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番

チャイコフスキー
ピアノ協奏曲第1番

ピアノ…セヴィドフ 
指揮…フリードマン 
演奏…ロシアフィル
好み度…4(5点満点)

私にとっては無名な方たちの演奏だが、どうしてなかなか重みのあるしっかした演奏のように思う。
ピアノはどちらかといえば重く力強い音で、技巧の程はよくわからないし、はっとするような美音があるとかというわけではないが、ややゆっくりめのテンポで旋律の謳いっぷりも変にいじくることなくなかなか情が込められ、飾り気のない情熱と思い入れのようなものが感じられて悪くない。
オケもしっかり低音を効かせた音で厚くサポートし、中庸というよりは厚く重みの効いたロシア的情感も漂う演奏のように思う。

 

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