チャイコフスキー
交響曲第4番
指揮…ユロフスキ
演奏…ロンドンフィル
好み度…5(5点満点)
響きの印象としてクリアで硬質な印象を受け、感情的な熱とかロシア的雰囲気とかはあまり感じないが、その分音の分解には優れ、ロンドンフィルってこういうオケだったかな、と思うくらいに機能的にうまさを感じさせながら、高い水準と緊張感を保ち、内声も含めて艶のある響きでしっかり鳴らして、ライブ録音とのことだが、これは名演と思う。
第1楽章は、響きはやや硬質ながら、表情は無機的ではなく、中盤は結構な緊張感で聴かせるし、ラストなど聴かせどころではぐっと速度を落として情も乗せるなど、高い水準でちょっと冷静ながら表情豊かに聴かせ、第2楽章は、弦が、これ以上大きな音は出せないだろうと思わせるくらいくらいに目いっぱいに鳴らして美しくも迫力を感じるような響き、第3楽章は少し控えめな音量でいったん落ち着かせて終楽章へ向けてのバランスとしてはよいように思うし、終楽章の弾ける力感も申し分なし、また、その力感は大味な迫力とは全く別物で、音が大きいだけでも打楽器や金管の音が大きいだけでもなく、金管の中で弦楽器も高弦低弦しっかり聴こえるなどバランスもよく、各楽器しっかり鳴らしながら線がビシリと揃っていることが弾ける感(爆発力といってもよい)を更に高めてもいる。ラストの熱気と高揚感も見事。
ロシア的な情緒みたいなものはあまり感じないものの、演奏の質の高さ、内声のしっかり感、聴かせどころでの高揚感やテンポの動き、終楽章の弾ける感などといった点を揃え持ったなかなかない盤であり、個人的には1つの理想的演奏といってよいように思うし、クールだけど冷たくない、今後名盤と言われてよい盤と思う。
交響曲第4番
指揮…ユロフスキ
演奏…ロンドンフィル
好み度…5(5点満点)
響きの印象としてクリアで硬質な印象を受け、感情的な熱とかロシア的雰囲気とかはあまり感じないが、その分音の分解には優れ、ロンドンフィルってこういうオケだったかな、と思うくらいに機能的にうまさを感じさせながら、高い水準と緊張感を保ち、内声も含めて艶のある響きでしっかり鳴らして、ライブ録音とのことだが、これは名演と思う。
第1楽章は、響きはやや硬質ながら、表情は無機的ではなく、中盤は結構な緊張感で聴かせるし、ラストなど聴かせどころではぐっと速度を落として情も乗せるなど、高い水準でちょっと冷静ながら表情豊かに聴かせ、第2楽章は、弦が、これ以上大きな音は出せないだろうと思わせるくらいくらいに目いっぱいに鳴らして美しくも迫力を感じるような響き、第3楽章は少し控えめな音量でいったん落ち着かせて終楽章へ向けてのバランスとしてはよいように思うし、終楽章の弾ける力感も申し分なし、また、その力感は大味な迫力とは全く別物で、音が大きいだけでも打楽器や金管の音が大きいだけでもなく、金管の中で弦楽器も高弦低弦しっかり聴こえるなどバランスもよく、各楽器しっかり鳴らしながら線がビシリと揃っていることが弾ける感(爆発力といってもよい)を更に高めてもいる。ラストの熱気と高揚感も見事。
ロシア的な情緒みたいなものはあまり感じないものの、演奏の質の高さ、内声のしっかり感、聴かせどころでの高揚感やテンポの動き、終楽章の弾ける感などといった点を揃え持ったなかなかない盤であり、個人的には1つの理想的演奏といってよいように思うし、クールだけど冷たくない、今後名盤と言われてよい盤と思う。
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