好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 ティーレマン/フィルハーモニア管

2017-07-01 11:54:40 | ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ベートーヴェン 
交響曲第5番「運命」 

指揮…ティーレマン
演奏…フィルハーモニア管
好み度…4.5(5点満点)

堂々と、古風である。それでいて古めかしくない、細かくテンポを動かしながらも全体の太い流れと、冒頭の堂々たる運命の動機や終楽章冒頭のゆっくり堂々と謳われる凱歌等、少しドラマチックな展開も持った、どこか大曲感さえ漂う、軽めの演奏の多い昨今の中にあって、覇気ある重厚感も漂わせた、名盤に数えてよい盤だと思う。響きには生気と表現が伴い、例えば第2楽章などはちょっと退屈してしまう演奏もあるが、この盤ではそのようなことはない。
良質のオーソックスのようでありながら、響きの力感かあるいは細かなテンポの変化が功を奏しているのか、何か新鮮味を感じさせるような、飽きさせない何かももっているように思う。
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ブラームス 交響曲第1番 ヤンソンス/オスロフィル 

2017-07-01 11:50:15 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス 
交響曲第1番 

指揮…ヤンソンス
演奏…オスロフィル
好み度…4(5点満点)

落ち着いた美しさを感じさせる演奏といえようか。
腰の据わった運びで、特に金管が豪快に鳴ったりということはなく、柔らかめの弦が中心の響きの中に低弦もしっかり底を支えつつ落ち着いた美しさを感じさせている。
特に深みや渋さや強い個性といったものは感じられず、特別感銘も感じさせないのもある意味ヤンソンスらしく、つまらんといえばつまらんかもしれないが、しっとりした厚みのある響きで、この曲のもつ腰の据わった美しさを感じさせる上質な演奏ではあると思う。
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