得さんのページ

喜多方発・・・蔵の街の地域情報を主に発信します。観光・歴史・文化・催しその他等。

喜多方発・慶徳寺の天井絵。

2010-07-03 17:24:58 | Weblog
蔵のまち、喜多方から、

昨日、半夏生(7月2日)の慶徳お田植え祭りを見学してきましたが、すぐ近くに在る、巻尾山・慶徳寺へ巡ってきました。

全国的にも珍しい曲がり屋で、かやぶき屋根の里山の山寺です。四季折々素晴らしい風景も特徴の一つであり、かやぶきの山門と大イチョウ、写真ファンには人気を呼んでおり、訪れる方が年々増えているそうです。

この寺は源翁和尚が応安元年(1368)開山した、曹洞宗のお寺です。源翁和尚にまつわる伝説、伝承はたくさんありますが、那須野の地で民に苦しみを与えていた殺生石を打ち砕き、民の苦しみを取り除いた話は有名です。
昨日、私たち喜多方観光協会コンシェルジュ一行は、住職の佐藤和正師に慶徳寺と源翁和尚の話をして頂きました。

私が、いつ訪れても一番興味があるのが、ご覧の天井絵です、先日の熱塩温泉・示現寺の天井絵も素晴らしいのですが、慶徳寺の天井絵はまだ絵が新しいだけに実に鮮やかです。この天井絵は掲げてから、まだ20余年なそうです。

先代の住職や檀家の方、地元の方々が描いた天井絵です。本堂拝殿の天井に5列7段と奥の須弥壇の天井に100枚余りの天井絵です。よく観ると菩薩の絵が二枚ありました。

慶徳町はどこを訪れても歴史的遺産や伝統文化があり、町じゅうが「慶徳まるごと博物館」と言えるそうです。 ぜひ慶徳寺をはじめ、慶徳稲荷神社、新宮熊野神社・長床、そして国指定史跡 会津新宮城跡へ皆様お揃いで一度は訪れてみてください。

喜多方発・日本の北限の田植神事。

2010-07-02 17:42:10 | Weblog
蔵のまち、喜多方から、

雨の中、慶徳稲荷神社のお田植え祭りです。日本の北限の田植え神事と言われています。

毎年7月2日の半夏生・はんげしょう・の日に行なわれます。神事が始まる頃からあいにくの雨の中を慶徳小学校の早乙女たちが、神社前の神田に田植えを行ないました。

約500年ほど前、慶徳城主が稲荷神社に神田を寄付し、お祭にはお供えをし、その年の吉凶を占い、そして、田植えうたをうたいながら神田に田植えをしたのが始まりといわれ、
今でも神田での田植えは地域の早乙女により行なわれています。
また、当時のうたに合わせて、史実をもとに創作を加えた早乙女踊りが慶徳小学校児童により、半夏生に行なわれます。

雨の中でした、無事に田植えを終えてほっとしている早乙女たちです。

慶徳稲荷神社も社歴に寄れば由緒ある神社です。寛治5年(1091)に源義家により造営され、新宮熊野神社(応徳2年1085)と共に義家によって造営された、歴史ある神社です。境内のご神木である大杉は「長床」の大いちょう、同様に長い歴史をみつめながら今日に至っています。慶徳稲荷神社へ是非詣でてください。
境内に鐘楼があり大きな鐘が吊るしてあります。

喜多方発・示現寺天井絵。

2010-07-01 17:49:21 | Weblog
蔵のまち、喜多方から、

昨日訪れました、熱塩温泉の示現寺、本堂の格子天井に概ね方90センチで、彩色が施された絵画(紙に描かれ貼り付けたもの)42枚があります。

広い広い本堂です100畳余りの広さです。その中央部のご本尊様の前、格子天井にこの絵があります、畳の上に大の字になって寝てゆっくりと眺めてきました。

大正5年に全部の絵が揃い寄進披露が行なわれたそうです。開山堂の改築記念として授戒会の折に掲げられました、


絵は華堂作11枚・二代華堂と川端龍子の共作1.二代華堂と酒井三良の共作など、20名程の画家の銘が確認できるそうです。印も銘も無い作品もあります。



示現寺境内は広くて参拝、見学する場所がたくさんありますが、本堂が開いているときはぜひご本尊を参拝し天井絵をご覧下さい。本堂入り口に天井絵の一覧と作者名が記してあります。