小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

教師の立ち位置について(2)

2009-11-21 09:27:20 | 雑談
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今から算数の授業です。3年生の三角形の授業。

いつもどおりの算数の授業ですが,こんな授業の中での教師の立ち位置を考えてみましょう。

子どもたちは三本のストローを組み合わせて,いろいろな形の三角形をつくりました。

それを集めて,黒板にマグネットで並べてみます。

「おぉ,いろんな三角形があるねぇ」

「あっ,ゆうたくんのは,ぼくのと一緒の形だよ」

「かなこさんが作ったのは,おもしろい形してるね」

みんな,たくさん並んだ三角形に興味津々です。

この授業のねらいとしては,「三角形の仲間分け」です。

辺の長さなどに注目して,正三角形や二等辺三角形を見つけ出したい。

徐々に子どもたちからおもしろいつぶやきが出てきました。

「あれ?三角形をぶらさげると,傾き方が…」

「緑色のストローを2本使った三角形は,どれも…」

などと,授業もおもしろい場面に入ってきそうです。

さあ,こんな場面で,先生はどこに立ちましょうか。

前回紹介したように,ドンと子どもたちの正面に立つか。いやいや,こんなときは…

子どもが黒板に注目しているときは,黒板と子どもたちの間,斜め横に立つ!

これがベストポジションではないかと。

教室の斜め前方,黒板の端のところです。

ここに立って,黒板と子どもたちの間に体を向けるように立ち,首は黒板を向いたり,子どもを向いたりできます。

そうすると,学習者である子どもと,学習材である黒板を結ぶような,仲立ちするような役をすることができます。

ここで,あまり多くはしゃべらず,子どもたちの発言にうなずいてあげたり,相槌を入れてあげたり,発表をさせる際のコーディネーターをしてあげたりします。

必要ならば,子どもたちに視点を与えるアドバイスや発問もしてあげます。

そんな,「名脇役」になるポジションですね。

せっかく子どもたちが黒板の三角形に注目しているのに,先生が前にしゃしゃり出てくる必要はありませんよね。

出てきてべらべらしゃべっても

(ちょっと,先生で見えないんだけど!)(先生だまってて!)

子どもはそう思うはず。

ここは空気を読んで,少し控え目なポジショニングをとることです。

この立ち位置のよさは,子どもたちの全体を斜め前から見ることができるという点もあります。

黒板に注目している子ども様子を見ながら,授業の展開を考えましょう。

私は,普段の授業で,このポジションにいることが結構多いです。

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教室内での教師の立ち位置について考えてみましょう

2009-11-18 20:31:38 | 「教師-子ども」関係の攻略法
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広い教室内に,たくさんの人間がいるのが学級なのですが,普段その空間内を自由に動けるのは,唯一先生だけです。

多数を占める子どもたちは,自分の机があり,そこに座り,黒板の方を見る。

これが基本的な子どもたちの「位置」です。

それに対して先生は…  

どのように「位置」しますか?

いわゆる,教師の教室内でのポジショニングというのを,どれほどの先生が意識していますでしょうか。

無論,私も若いころはちっともそんなこと考えたこともありませんでした。

あまりはっきりと覚えてすらいませんが,きっと子どもたちの正面にドンと立ち,いつも対面するように立っていることが多かったように思います。

私は背が高いために,一番前に座っている女の子から,ある日言われたことがあります。

「先生を見上げすぎて,最近首が痛い」

「ごめんね… 先生いつも,ともみさんの前に立ってるもんね…」

こんな反省もありながら,教室内での教師のポジショニングも,いろいろと工夫する必要があると考え直しました。

どんなときに,どんなところに位置すればいいかを考えるようになりました。

考えてみると,いくつものパターンがあることにも気付かされました。

1つずつご紹介したいと思います。

第1回目の今回は,これです。

強いメッセージや,重要な連絡をする場合は,子どもの正面にドンと立つ!

子どもの正面にドンと立つ,いわゆる,ともみさんが「首が痛い」と言った先生のポジショニングです。

教師がここに位置するときは,子どもの集中を全て先生に向けてほしいときです。

例えば,クラスで決めたあいさつ運動が陰り気味なことに,喝を入れたいとき。

「あいさつ運動ができていないと思う人は立ちなさい。座りなさい。多くの人が感じている通り,今このクラスはあいさつ運動ができていないようです。このことについて,先生は…」

例えば,授業の最後のまとめをするとき。

「今日は,倍数について学習しました。みんなよくがんばりましたね。今日の学習は,明日からの算数だけでなく,中学校や高校での学習にもつながる大事なものです。だから…」

例えば,帰りの会で重要なプリントを配るとき。

「注目しなさい。今から配るプリントは,とても大事なものです。絶対に失くすことなく,おうちの人に届けてください。これは…」

こんな話をするときは,先生の存在感と威厳をたっぷりと出すように,ドンと子どもたちの正面に立ち,正面から向き合いたいですね。

ここは,絶対に伝いたい強いメッセージを言うポジションです。

ちなみに,若いころの私のように,いつでも何をしているときでもこのポジションにばかりいる先生が多いように感じます。

すると,ポジションがマンネリ化してしまいます。

先生がそこにいるのが当たり前になってしまうと,いざ強いメッセージを言いたい場面になっても,何かクラス全体が緊張感が足りなかったりすることもあります。

ここは,先生にとっても,クラスにとっても特別なポジションにしたいものです。

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学級PTAの前に,必ずしておかなくてはいけないこと!

2009-11-16 22:03:20 | 保護者への攻略法
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学級PTAで話すことについてずいぶんとふれました。

ここで,一つ基本に立ち返ってみます。

明日が学級PTAというときに,絶対にチェックしておかないといけないことがあります。

多くの先生方はこれをきちんとされているとは思いますが,少し忙しいと,意外とこれを忘れていて,慌てることもあります。

これを忘れていては,どんなに会でいい話をしたとしても,ちょっと保護者の方々をがっかりさせてしまうことになるでしょう。

何より,これは保護者の方々にはとても気がつくことですから。

さあ,さきほどから「これ」を連発していますが,もうお分かりでしょうか。

「これ」です!

学級PTAのときは,必ず学級設営を刷新しておく!

正解(?)は,設営でした。

まず,授業参観や学級PTAでクラスにやって来られた保護者の方々は,何気に教室を見渡します。

保護者の方々にとっては,学校に来ること自体が珍しいことですから,そこにある色々なものが目新しいものです。

まるで,ちょっとした美術館にやって来たように,教室や廊下の設営をながめます。

そして,我が子の作品に注目します。(うちの子はがんばってるかな…)

言うまでもなく,それらの設営の作品たちは,無言で授業の良し悪しをアピールしています。

だから,先生や子どもにとっては,毎日当たり前に目にする学級設営も,たまにしか学校にこない保護者の方々にとっては,重要なものなのです。

設営が大事になる理由に,もう一つ。

保護者の方々にとっては,設営をながめることが,ちょっと空いた時間の,時間つぶしにもなるというか,手持ちぶさたを解消することにもなるようです。

学級PTAが始まるちょっと前の空いた時間などがあると,おしゃべりをするか,設営をながめるくらいしかすることがない。(という言い方はちょっとさびしいですが)

だから,人によっては,普段先生や子どもも見ないような,端っこにずいぶん前から掲示されているポスターなどをマジマジと眺めていたりもします。

(ありゃりゃっ,それを見られたら恥ずかしいな…)となってしまいそうです。

ですので,保護者の方々にとっては,こうやって眺める設営は,前回来たときのものとは違っていてほしいのは当然ですよね。

設営が刷新していれば,クラスが動いているように感じ,設営が止まっていれば,クラスが止まっているように感じるでしょう。

とは言え,設営は前日の一日で刷新できるようなものでもありませんから,やはりここは少し前から計画的にやっておく必要がありますね。

学年会を利用して,隣のクラスと何を掲示するかを話し合っておいてもよいでしょう。

※以前に「学級設営」についての記事の中でも紹介しましたが,学期を通して,学級PTAに合わせるようにして,学級設営を刷新していく計画を立てておくといいですね。

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学級PTAで,保護者に共感してもらえたら…!

2009-11-15 10:46:45 | 保護者への攻略法
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学級PTAでの話ネタについて続編。

いかにも先生らしいという話を工夫して,堂々とすることも大きな効果があります。

保護者の方はそんな先生の姿を頼もしく感じるでしょう。

前回までに紹介したように,

・子どもの具体的な姿を伝える

・新聞や雑誌のネタを話す

というのも,そのための攻略法の一つです。

そして,それとは別に,保護者の方をひきつける一味違った話というものがあります。

この話を上手にできる先生は,保護者からの共感を得られます。

この「共感」というのは大きいですね。

保護者と先生とをつなぐ人間関係の中でも,共感し合える関係というのはとてもいいものです。

私は,駆け出しのころはこの「共感」を得ることが苦手でした。

若くて,年齢的にも保護者の方との距離があったし,何より自分が先生という立場に力んでいたので,親しみを感じられなかったのではないかと思います。

当然,学級PTAでも,堅い話に終始して,会の雰囲気を和らげるような「共感」を呼ぶ話というのはできませんでした。

時折,こんな話もしてみたいですね。

自分のエピソードで共感を得る!

ということです。

えらそうな話ばかりせずに,たまには保護者の方々と同じ目線に立って,共感してもらえるような自分のエピソードを惜しげもなく語ってみましょう。

こんなとき,基本的には「失敗談」です。

人間とは,他人の失敗がかわいく見えます。

同情心から,親しみがわきます。

それも,保護者の方々も経験しているような失敗談だと,さらに好感がもてます。

子もちの先生であれば,探せばたくさんそんな話が見つかるのではないでしょうか。

「実は,娘となかなか話が合わなくて,最近はけんかばかりなんです。昨日だって,携帯電話がほしいって言い出すから…」

「うちの息子の,誕生日をうっかり忘れちゃったんです。それで,もうカンカンに怒ってるんですよ。こんなときどうフォローすればいいか,どなたか教えてくださいませんか!」

なんて笑顔交じりで話すと,保護者の方も笑顔でうなずいてくれますね。

こんな話ができるのは,子もちの先生の特権です。

身内話は少し抵抗があるかもしれませんが,家族にも許してもらえる範囲で話せるといいですね。

子どものいない先生も一工夫しましょう。

「子どものいない先生には,親の苦労なんて分からないのよ」なんて思っちゃう保護者の方もいるかもしれません。

でも,そんな先生だって,自分が子どもだったときの親との思い出もあるはずです。親戚や近所の親子を間近で見ることだってあるでしょう。

「私の兄には6歳になる男の子がいるんですけど,まあしつけが大変そうです。学校と家とでは,また子どもの様子も違うんですね。」

こんな話をすると,先生と保護者との距離がグッと近くなるような気がします。

そんな関係になれれば,いざというとき,保護者が助けの手を差し伸べてくれるようになります。うれしいことですね。

※ただし,こんな失敗談は本当におもしろいから,つい盛り上がりすぎて,学級PTA自体が横道にそれてしまうことのないように,お気をつけて!(笑)

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学級PTAで,保護者に「おっ」と思わせたい…!

2009-11-14 09:10:50 | 保護者への攻略法
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さあ,学級PTAでの話し合いが続いています。

担任は子どもたちの様子を知らせ,今後の課題や目標について述べています。

この学級PTAという場では,言うまでもなく保護者の方々は,子どもたちの様子を知りたいし,学級の現状を知りたいのです。

年にそう多くないこの機会ですから,それは当然でしょう。

そして,同時に,もう一つ目を光らせてることがあります。

「我が子の担任は,どんな先生だろうか」

ということです。

やはり,先生を見ています。

これも当然なことでしょう。事前に授業参観があるならば,その授業の様子から,そしてこの学級PTAから,先生の人柄や頼もしさを推し量るはずです。

しかも,家庭訪問では一対一なので,保護者の方もちょっと遠慮がちな態度ですが,この学級PTAでは数が多いから,ちょっと強気。(な気がします)

教室の隅で,保護者どうしがコソコソとお話しているとき,「いい先生だね」と言ってもらえるか,「ちょっとこの先生ねぇ…」と言われるか。

先生も緊張しますね。

このために,先生は片意地を張って,わざとらしい振る舞いをしたくはありませんが,やはり,少しは対策を立てておくといいかもしれません。

もちろん,一番は,自分の教師としての姿で勝負をするのですが,ちょっとしたネタを準備しましょう。

保護者の方々に「おっ,やるな」と思わせる攻略法です。

新聞記事や,教育雑誌の旬なネタをそのままパクる!

先生がヘタな話を長々とするよりも,(失礼な言い方ですが)こういった話をちょっとする方が,保護者をひきつけるし説得力があります。

この機会に,クラスの子どもの話と合わせて,ちょっと記事ネタを紹介しましょう。

コツは,

・できるだけ旬な話であること

 →いつも先生が社会の動きや教育情勢に敏感であることを示します。今朝の新聞の話などをそのまま,というのもいいでしょう。

・少しだけ「えらそうに」話すこと

 →ここは「先生」という立場を利用します。いかにも堂々と話してみましょう。

・数字を織り交ぜた話がお勧め

 →「朝ごはんが大事」「学力が低下」「体力が向上」「脳の発達について」などの話に関して,信頼できる研究データから数字をもってきて話をすると,ぐっと説得力が増します。

そして,「お,この先生は勉強家だな…」「この先生の話はおもしろいな…」と,先生を見る目をよくしてくれたらうれしいですね。

こういった話は,保護者にとって,先生の力量を推し量るための材料になるだけなく,本人にとっても,「いい話を聞けたな」ということにもなります。

せっかく学級PTA来ていただいたのですから「来てよかった」と,思ってもらえたらいいですよね。

「 …と,ここで一つ余談ですが,今朝の新聞で…」

「 …というクラスの出来事に関連して,おもしろい話が。○○という研究によると,最近の子どもたちは…」

などと,上手に話を織り交ぜてみましょう!

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