黒鉄重工

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【拉致旅行シリーズ】 「トーマスとミニキャブ」というおはなし その1 【2014/07/20】

2014-07-24 22:37:37 | 鉄道撮影記

朝の8時過ぎ。ゆっくりと朝食を食べていると、家の前に今にも壊れそうなミニキャブが停まっていた。
何事かと近づいてみるとそのまま助手席に連れ込まれ、気がついたら国道1号線のバイパスを島田方面へと走っていたのだった・・・。

そう、拉致られたのである!!(デデーン)

というわけで、今回の拉致旅行は地元静岡が舞台。大井川鉄道に青い人面蒸気機関車が現れたというのでそれを見に行きました。
運転手にZBSのZeBon氏、ミニキャブの後ろの荷物室に詰め込まれているのが風呼んだの将軍氏という構成になっています。
国道1号のバイパスを走って大代ICで降ります。



バイパスを降りて、大井川鉄道と並走する県道473号線を北上していきます。
走り始めてすぐに、近鉄16000系と並走します。抜きつ抜かれつといい勝負でしたが、16000系が五和駅に停車している間に追い抜かします。



途中の家山駅で寄り道。ここには今年に引退した京阪3000系が疎開されています。
本当は帰りに寄るつもりだったのですが、16000系がそろそろ来るはずだから並びが狙えるはず、ということで予定を変更して行きで寄ることに。
引退直前のリバイバル形態のままで留置されています。鳩マークも掲出されたままです。



「テレビカー」の表記もだいぶ退色しましたが残っています。



そして、現役時には掲出していなかった金谷側の鳩マークもサプライズのつもりなのか掲出されています。
噂通り鳩マークにシミかヒビが入っていてみすぼらしい格好に。これは表に出せないわけだ。
ただE31、お前邪魔だ。



西武E31形の2機が一緒に疎開されていました。もう譲渡されて4年くらい経つんじゃないかって感じですけど何なんでしょうね。



そして目論見通り16000系が後から到着。3000系と並びました。いいですねぇ。
なお、16000系の停車位置は3000系よりもだいぶ前なので停車状態できれいな並びを抑えるのは難しそう。



家山での用事を済ませたら道の駅川根温泉の近くの第一橋梁へ。超がつくほどの定番撮影ポイントですね。
ここなら広くてなおかつ上を向いて撮る格好になるのでキャパが広いと思って、激パ対策としてここにしたのですが、蓋を開けてみればそんなことは全くなく。
人数の少なさもそうでしたが、撮り鉄よりも家族連れの方が圧倒的に多かったです。当日は雨予報が出ていたので遠征勢はほとんどいなかったということなんでしょう。それか、そもそも撮り鉄に対してトーマスのウケが悪いのか。

着いてしばらくすると金谷行きの16000系が通過。トーマスの広告を出している編成でした。
自路線に自分ちの広告出しても・・・って気はしますがやらないよりはやったほうがいいですよね。



続いて千頭行きの電車急行。途中の停車駅は新金谷と家山のみで、実質観光用のSL補完列車です。
車両は16000系ということでがっくし。3本全部運用入ってるんか。南海の急行が見たかったぞ。



ヘッドマークはもちろん急行。
せっかくだからもっと本家近鉄16000系に似た書体を使えばいいのにとは思います。



この日は3本のSLが走っていて、その1本目のSL急行「川根路11号」。牽引機はC11-190号機です。
客車はトラスト編成の3両だけ。補機も無しで実にそれっぽい雰囲気が出ています。客車3両の編成を撮影する機会には恵まれていないのでこれは嬉しかったですね。



カーブを曲がり始めると車体を隠していた煙が上ってきれいな写真に。バッチリですな。



後追い。まあこんなもん。
この後、道の駅で少し涼んで時間を潰してから再度同じポイントへ。次のSLを待ちます。



!?
なんやあいつ・・・。



たまげたなぁ・・・。
今日のメイン、「きかんしゃトーマス号」です。
去年と一昨年には自社オリジナルのキャラクター「SLくん」を実際にC11に扮させて走らせていた大井川鉄道が満を持して(?)投入した観光列車です。
C11-227号機を種車にトーマスに仕立てあげています。トーマスのその雰囲気もさることながら牽引している客車も作中に登場するアニーとクララベルと同じ色に塗り替えるあたりはさすがです。
千頭駅のヒロを見た時の期待に見事応えてくれたと言えます。これはすごい。



トーマス単体で撮影。見た目の派手さとは裏腹に改造ポイントは意外にも少なめです。
目に見えてわかるのは顔面パーツ取り付け、デフの取り外し、ライト移設、半円の動輪カバー設置、それと塗装変更くらいのもので、トーマス列車が終わったらちゃんと復元ができるようなっています。
細かいところをよくみると作中のトーマスとは結構相違点があるんですね。水槽の形状とか蒸気ドームの数とか車輪の数とか。
それでもちゃんとトーマスに見えるってのは、トーマスと分かる記号化されたところを的確に再現してるからなんでしょうね。



後追い。補機はE10-2号機でした。


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