2018年5月1日(火・祝)7時44分
福井県福井市 ホテルリバージュアケボノ
4日目です。5月になりました。
まずはホテルで朝飯を食べるところから。なかなか質が高くてよろしゅうございました。
同日8時51分
福井県福井市 えちぜん鉄道福井駅
今日はですね、えちぜん鉄道に乗ってみたいと思います。当時の期間限定として、えちぜん鉄道福井駅の設備が建設中の北陸新幹線の高架を仮駅として運用していました。いま頭上にあるコンクリートの高架は、将来北陸新幹線の福井駅となる構造物です。
この暫定措置は同年6月24日に解消されて同日からえちぜん鉄道は高架の新駅舎を使うようになしました。ギリギリ仮駅舎の姿を見ることができたわけです。
ホームには今から乗る勝山行の電車が出発待機中です。
プラットホームはちゃんとした造りになっていて、恐らくえちぜん鉄道が退去した後もこのまま転用するんだと思います。そうなると福井駅は、主要駅ながら配線が1面2線でいささか余裕のない構造になります。両側は北陸本線とえちぜん鉄道に挟まれているので、通過線や2面4線を敷く余裕がないのが要因です。
ちなみに写真奥に見えている赤い建屋がえちぜん鉄道の新駅舎です。
留置線と言うか待避線と言うかホームの奥の方にはMC7000形が停まっていました。初めて見た。
いわく119系7000番台というアレです。変わり果てた姿とはこれのことを言います。乗ってみたいなー。帰り乗れるかな?
第25走者:えちぜん鉄道勝山永平寺線勝山行(MC6100形)福井8:57→勝山9:48
そいでは発車。えちぜん鉄道に乗るのは2回目です。前回は東尋坊に行くために三国芦原線に乗りました。今回は、初めて乗ることになる勝山永平寺線です。
福井~福井口の線路はこの時期限定のおもしろポイントなので、前面展望にかじりついてみましょう。
隣の新福井駅です。ここまで新幹線の高架を走っています。駅の出入口は1箇所でホームは対向式なので上下ホームを行き来するために構内踏切があります。
なので、この先新幹線が通る線路の高架を堂々と合法的に渡ることのできる駅ということになります。ただ、かつての旧津軽今別駅(現奥津軽いまべつ駅)の方が様々な面で格上だったのでほとんど話題になっていなかったと思いますが・・・。
新福井駅を発車すると新幹線の高架は途切れ、線路は単線に。ここからは地上に降りていきます。
いまこの視界には3路線の線路が広がっているという贅沢な光景です。
真ん中の線路が今乗っているえちぜん鉄道です。ここはこの先北陸新幹線の高架線路が建てられます。
なので、今走っている下り坂の高架は仮橋です。電車からだと見えにくいんですが、外から橋を眺めてみるとけっこうへろへろな外観で、本当に一時的に設置するだけの橋なんだなと分かります。
で、右の高架線がえちぜん鉄道の新線です。この先の福井口駅とその少し先まで高架化されています。
左の高架線が北陸本線です。ちょうど521系が走っていますね。北陸本線福井県内の第3セクター鉄道の名前は何になるんでしょうね?「福井」も「越前」も既に封じられているので、トキメキとかあいの風とか、そっち方面のセンスが光る名前の予感がします。ふくいダイナソー鉄道とかですかね?
地上に降りました。もう福井口駅が見えてきました。高架線にある箱状の建屋の部分が新しい福井口駅です。
福井口駅を出発すると、勝山永平寺線と三国芦原線との分岐点に差し掛かります。勝山方面は右です。
高架区間の終点が見えてきました。
ここがそうです。あとはもう線路を切り替えるだけのところまで来ていますね。
ここから先は今までの線路と同じ。でも私は初めて乗るので車窓を楽しみました。ずっと九頭竜川の左岸沿いを走るので、時々九頭竜川が見えます。天気もいいですし、楽しいですね。
勝山駅に到着しました。電車の到着の直後に、福井行のMC7000形が発車していきました。帰りはアレに乗りたい。
いい感じの終着駅です。
ここまで乗ってきたMC6100形(MC6106)。単行電車いいですね。
駅の外へ。ロータリーには恐竜がこっちを見ていますね。猛虎魂を感じる柄なのでタイガースサウルスあたりの名前でしょうが、実際にはフクイサウルスでした。いわゆるフクイリュウ。
それと、勝山駅から越前大野駅までの間を路線バスが結んでいることを発見。ここを短絡できると何かと楽なので、今後使うこともあるかもしれません。
駅前には保存車があるのでそれを見学。勝山駅前電車博物館です。
テキ6号機とト68号が保存されています。
テキ6号機は1920(大正9)年に梅鉢鉄工で製造されたテト6~9号機の4機のうちの一つです。当時織物帝国だった勝山から繊維製品を福井まで輸送していました。1980(昭和55)年に本線上から引退して入換機として余生を送ります。2011(平成23)年に勝山市に譲渡されてここに保存されています。
注目すべきはテキ6は動態保存されていること。やろうと思えば自走可能なのだそうです。よく見ると架線が張ってあります。飾りではなくて本物なんですね~。
相方のト68号。1919(大正8)年製で、木造貨車として現存最古級だそうな。
地味ながら貴重。
テト6の運転台。どっちかというと外観も含めて電動貨車みたいな感じですが、分類上電気機関車で合っているのだそうで。
反対側から。降雪地帯で動態保存で架線も張ってあるからか、屋根が結構厳ついです。車両が黒いのもあって屋根の中から見ると薄暗くてよく分からない・・・という状態なのは少し難点ですが、まあしょうがないですな。
というところで今日はここまで。
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