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キット:B-18B 「対潜哨戒機型」(スペシャルホビー)
仕 様:アメリカ陸軍第6空軍 (#7623)
スペシャルホビーの1/72B-18Bを作りました。大きいです。
ダグラスB-18は、同社の傑作旅客機DC-2を原型に開発したアメリカ陸軍向けの双発爆撃機です。胴体は爆撃機用に新規設計されていますが、主翼、尾翼、エンジンはDC-2の物を流用しています。1935年初飛行。
ボーイングB-17とは同世代でかつ主力の座を争う競合同士でした。B-17と比べると性能は劣るもののB-18は価格が安いことから、戦間期で軍の予算も少ないアメリカ陸軍にとってはこちらの方が当時は適していました。よってB-18の方が採用されて1937年から配備が始まりました(高性能を惜しまれたB-17も並行して採用されてますけど)。
ところが第二次世界大戦が始まってアメリカも太平洋戦争に引きずり込まれる頃には元々低かった性能が完全に時代遅れの物になってしまいました。金食い虫扱いだったB-17がその高性能を再評価されてアホみたいな数を生産されるのに対して、B-18の方が日陰者になってしまいました。
爆撃機としては使えなくなったB-18は、増加していたドイツのUボートの攻撃に対応するためにUボート狩りを生きる道と決め、対潜哨戒機として生まれ変わるのでした。
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パット見は確かに変わった胴体をしたDC-2/DC-3のように見えるんですね。
機体は第6空軍所属の物です。そこはカリブ海など中南米に展開された陸軍航空隊でした。そこのUボート狩りに従事していたわけです。ちなみにASWというのは対潜哨戒機 (Anti Submarine Warfare) の意味です。
この#7623は胴体と主翼下面がオイスターホワイトに塗られた、変わった機体です。なんでかは分からないですが、なんらかの迷彩効果があったんでしょうね。
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前にも書きましたけど、ボロ (Bolo) というのは、フィリピンにある大きなナイフの名前です。だが同時にアメリカでは射撃の下手くそなやつ、というスラングも持っているようです。そんな意味を持つ名前をよりによって爆撃機につけるセンスを疑いますが・・・。
あと、日本においてはボロというのは相当に損をする名前なので、今後は避けたほうがいいですね。
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主翼の平面形はDC-2と同じですね。主翼の外側と内側を取り外せるような構造も同じです。
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下面は全面ホイスターホワイトです。この色の飛行機は珍しいので塗料の選定にはちょっと悩みました。やや黄色みがかったタミヤのレーシングホワイトを使いました。
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爆撃機はとにかく風防が多いので嫌になってしまいます。
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なんでこれのキットを買って作ったかというと、アメリカの博物館で実機を見て妙に印象に残っているからですね。カバみたいな機首がなんだか気に入ったのです。
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エンジンはDC-2と同じR-1820です。実はB-17も同じエンジンを積んでいるんですが、B-17は4発積んでいる上にターボチャージャー付きなので性能がダンチなわけです。その分調達にかかる金額も高かったわけです。
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磁気で潜水艦を探知するためのMADブームが尾部先端に付いています。
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以上、B-18Bボロでした。
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