中井悠美子(悠石)「四季の絵文日記」 2011/9/24~

四季を語る「絵文」と、日常を織り交ぜた小さな日記。
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Vol. 280 茶道のお稽古・花月

2013年01月31日 20時33分20秒 | 茶道
   

   この写真は「遺芳庵」通称「ねねの茶室」京都高台寺にあります。
   
   今日のお茶のお稽古は「花月」
   平花月(基本)のほか濃茶付・花付・炭付花月等応用があるのですが。
   今日は「濃茶付花月」をご指導いただきました。
   花月は少し変わったお稽古です。
   
   このような木の札「1センチ×2センチ」ほどの小さな札です。「花月札」と言います。
   松の模様が表。裏には「花・月・数字」が刻印してあります。
   
   札は「5枚」
   写真のように折られた箱「折りすえ」に入っています。使用の時は帯封を外します。
   帯封の下に当たる部分に、漢数字の「一」という字を墨で書いて使用します。

   花月は5人一組で行います。
   箱の札は全て「松」の模様が上になって入っています。
   一人一人が順次ひいていきまして「花」をひいた人が「点前」
                         「月」をひいた人が「茶」を頂けます。

   あとの数字札は席入りの順番を決めるときに、使います。
 
   花月のお稽古はくじ引きで何をするかが、決まるわけですから、
   一瞬たりとも気が抜けません。あるときは亭主、またあるときは点前。
   自分のすることだけを考えるのではなく、同時に多くのことに注意を払わなければ先に進めません。

   茶室の畳を歩く「歩」の数、動く方向も決まっています。
   そんな訳ですから、かなりの熟練が要求されるのです。
   慣れない方が多いと「30分」ですむところを「1時間」もかかることが!

   「花月」は川上流の流租「川上不白」と表千家七代「如心斎」によって考案され
   完成までに10年の歳月を要したと言うことです。
   「人はどのような立場立たされようとも、動じることのない心構えが必要である。」
                   そんな諭しや教えが含まれているのですね

   花月は七事式の一つなのですが。
   七事式についてはまた明日にいたしましょう。説明がとても難しいのです。

   
   この写真の手前に置いてある縄でくくられた「石」
   「関守石」と言います。ここから先に入ってはいけません・・と言う印です。
   このように「暗黙」の了解が「お茶」の世界の「風流」なところなんですよ!

   カメラも携帯も忘れて出かけました。
   そんな訳で写真が借り物・・・もうしわけなく・・・

   さて、今日はこんなところです。
   皆様ご訪問ありがとうございました・・・・・・



   

   
   
コメント (6)
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