The Bad And The Beautiful/Sam "The Man" Taylor
(Moodsville 24)
昨日のジャケーのアップに続いてムードテナーが話題になったところですが,blog仲間のNOTさんが買い控えていると言うサム・テイラーのMoodsville盤があります。サムのアルバムは以前にMGM盤をアップしたのですが目立った反響がなかったのでこのmoodsvilleは止めとこうと思っていましたが,NOTさんがジャケーのハーレムノクターンがらみでちょっと触れておられましたので、調子こいて今回はこのアルバムをアップしてみます。
NOTさんがおっしゃるようにムード音楽風のサムがここにはいますね。全曲が40年代から50年代前半の映画音楽と言うのもサム・テイラーらしい設定ですよね。メンバーはSam Taylor(ts), Lloyd Mayers(p), Wally Richardson(g), Art Davis(b), Ed Shaughnessy(ds)の五重奏団の演奏です。サイドAはRichardsonのブルージーなギターで始まるアルバムタイトル曲でカーク・ダクラス主演の"The Bad And The Beautiful"(悪人と美女)で使用された曲で幕を開けます。続く"Anna", レイ・チャールズで有名な"Ruby", 香港を舞台にした”Susie Wong"そしてB面の”gloria", ボーカルナンバーとしても知られている"Laura", Ingrid Bergman主演の"Anastasia", ボギーが主演のSong Of The Barefoot Contess"と続きます。Moodsvilleらしいと言えばその通りで,バラードからミディアムスウィングが多いですがこのテンポにのってサブトーンを駆使したサムのテナープレイはジャズらしくないですが”まあこれもありかな?”と言う感じです。NOTさん、後一枚なら目をつむって買うしかないですね。
所有盤はグリーンラベル,シルバーロゴのMoodsville, モノラル盤で両溝がしっかりとありますが、残念ながらのカットコーナー盤です。音質的にはRVGによる厚みのある豊かな音色の録音で音的には最高ですね。