67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

マリガンが醸し出す夜のムード

2008-06-30 00:06:17 | jazz & vocal
Night Lights/Gerry Mulligan
(Philips PHS600-108 jp.reissue)


 バリトンサックス界ではジェリー・マリガンは一歩も二歩も突き出た存在であることは皆さん異論はないところでしょう。クールの誕生から後期のCTIのものまでリーダーアルバムは大変多く、どれも高水準を保っているところがすばらしい。そのなかでも本日アップのフィリップスに吹き込まれた「Night Lights」はおとなしいですが、マリガンのバラードを充分にたのしめ人気曲ブラックオルフェを含み、アルバムとしての完成度も高くマリガンの足跡を語る上でははずせない一枚であろうと思います。

 メンバーはGerry Mulligan(bs, p), Jim Hall(g), Bill Crow(b), Dave Bailey(ds), Art Farmer(flh, tp), Bob Brookmeyer(tb)のセクステットです。A-1のタイトル曲"Night Lights"はユニットとしてピアノレスが一般的なマリガン自身がピアノを弾く異色のオリジナルです。この夜のムードとも言うべきタイトル曲がこのアルバムの雰囲気全てを物語っていると言えますね。そしてべイリーのリムショットで始まる"Black Orpheus"に引継がれて行きます。マリガンのバリトンもさることながら、ジム・ホールとアート・ファーマーのプレイも最高のものですね。B面のショパンにインスパイアされた"Prelude In E Minor"も捨てがたいですが、このアルバムはやはりA面ですね。

 所有盤は日本フォノグラムが再発した国内盤です。若いマリガン、本当にクールでカッコいいですよね。あこがれます。