Amor De Gente Moça/Silvia Telles
(Odeon MOFB3084)
そろそろ、暖かくなって来たので久々にボサでも聞いてみようと言う事で取り出して来たのがシルビア・テレスです。シルビアについては31才と言う年齢で自動車事故で夭逝した伝説のボッサシンガーです。ボッサを代表するインディーズ、エレンコレーベルを創立したオリベイラのワイフでもありますよね。日本ではアストラッドに知名度、人気ともに劣りますが、ボサの歴史を紐解けば必ずや遭遇する重要なシンガーです。前回はエレンコ盤のジョビン集をアップいたしましたが、今回はオデオンに録音されたジョビン集をアップしてみます。
このアルバムはエレンコのジョビン集ほど人気曲がないですが、ガヤの荘厳な編曲が印象的です。A-1の彼女の愛称とも言うべき"DINDI"で始まります。A-3の"Discusado"もジョビンらしい佳曲ですね。A-4の"Sem Voce"の優雅なバラードへの絶妙な対応を感じられます。個人的に最も好きなのはB-3の"A Felicidade"です。曲調も良いし、シルキーボイスで唄うシルビアが最高に良いですね。
シルビアとしては3rd アルバムになると思いますが、ジョビンの曲作りの上手さはピカイチですね。エレンコのジョビン集よりは前の録音ですが、多色刷りのカバーの豪華さも魅力です。