Bucket/JImmy Smith
(Blue Note ST84235)
ジャズオルガンを語る上では、最重要人物がジミーである事は異論を唱える方はいませんよね?!人気盤となるとThe Sermon(4011)やCrazy! Baby(4030)をあげる方が多いと思います。個人的にはバレルとの共演”Softly As A Summer Breeze"(4200)が今は亡き?新宿ビザールの大音量と相俟って最も印象的なアルバムです。そんなに人気盤ではないですが、本日アップの”Bucket"は地味ながらスミスのサウンドが最もいかされた好アルバムだと思います。カラフルなカバーも良いし、何と言っても屈託のないスミスの笑顔が好きですね。
メンバーはレギュラーギタリストとも言うべきQuentinn Warren(g)と西海岸でも活躍したDonald Bailey(ds)のトリオです。スミスのバッキングとなる左手から繰り出されるベース音に乗って右手のシングルトーンによるファンキーなプレーズはいつも乍らアーシーで最高だ。ホーンがいない編成のスミス、やっぱり良いですね。タイトル曲のブルースナンバーは言うに及ばずグルービーだし、A-2"Careless Love", A-4"Just Squeeze Me", B-2"Come Rain Or Come Shine", B-3"John Brown's Body"といった小唄系のスタンダードが選ばれているのも嬉しいものです。Verve移籍前の63年の録音です。
所有盤はNYCアドレスのステレオオリジと思います。地味な一枚ですが愛すべき一枚でもあります。