Overseas/Tommy Flanagan
(Metronome, ULS-1632-E Jp.reissue)
新年一発目のジャズLP、いつも何をアップすべきか迷うのですが誰でも知っているような名盤をと常々思っております。ところが大方の有名盤を既にアップしているため適当なものがなくて困ります。直前になって自分のレコード棚を行ったり来たりしてピックアップし,既に拙ブログにアップしてるかどうかブログ内検索をかけて調べております。今回は,脇役ピアニストとしての評価が抜群のトミフラ,オーバーシーズです。ジャケ的にはグリーン地に「C」がたくさんレイアウトされたカバーが有名ですよね。自分の所有盤はコレクションをはじめた最初期に購入したテイチクの廉価盤です。
メンバーは改めて説明の必要がないトミフラ、ウィルバー・リトルのベース,そしてこの名盤の価値を一層高めるのに貢献したエルビンのトリオです。この"Relaxin' At Camarillo"から始まる乗りの乗った快演はもう何回ターンテーブルに載せたことでしょう。"Chelsea Bridge", "Eclypso", "Beat's Up"の一連の流れは聞き飽きるということがありません。ソロフレーズを口ずさめる数少ないアルバムでもありますね。とにかくバックで切れの良いブラシで煽るエルビンの見事さにはいつ聴いてもほれぼれとしますよね。B面トップの"Little Rock"の自然発生的なブルースプレイも見逃せないのは衆知の通りです。聴いた後の爽快感がいつまでも残る演奏です。
ジャケ以外はパーフェクト。廉価盤の安っぽいカバー故、今日までアップせず来た名盤です。皆さん,思い入れがある一枚ではないでしょうか?