Movin' In/Specs Powell &Co.
(Roulette R52004)
(Roulette R52004)
しばらくジャズの更新も滞ってましたが再びジャズモードです。
ジャズ・ドラマーは本国にはいくらでもいますが、名声を得たプレイヤーはリーダーアルバムも作っていますが、多くはビッグバンドを影で支えたり、ボーカルのバッキング専門であったプレイヤーなど、本邦では知られていない名手がゴロゴロいるのかも知れませんね。本日、アップのSPECS POWELLについてもあまり知られていないドラマーではないでしょうか?浅学故、名言は避けたいですが、自分はこのドラマーの参加セッションを他で聞いたことがないように思います。しかし、本日のアップは彼のリーダー盤である所も興味深いですね。
"Movin' In"と題されたこのアルバムのカバーとジャケ裏を見てのメンバーの豪華さでジャケ買いしたアルバムです。演奏は、パウエルのドラムがさほど全面に出ることがなく淡々とすすんで行くビッグバンドジャズです。これが却って功を奏したという感じでしょう。メンバーを紹介すると、Leon Merian, Ray Copeland(tp, arr), Jimmie Dahl, Jimmy Cleveland(tb), George Dorsey(as, fl), Sahib Shihab(as, bs), Aaron Sachs(ts, cl), Pritchard Cheeseman(bs, なんか変名ぽいですね?), Nat Pierce, Hank Jones(p), Clyde Lombardi(b), Specs Powell(ds)ってかんじで中間派好みのセッションがお好きな方には放っておけないですよね。いずれもジャズを変革したようなメイプレイヤーではないですが実力派の渋い味を持ったプレイヤー達ですよね。選曲もUndecided, All Or Nothing At All, You Don't Know What Love Is, He's My Guy, I'll Remember Aprilと琴線を刺激してくれますね。個人的にはShihab, Copeland, Sachsのプレイが聞けるのが嬉しいですよね。裏ライナーはガレスピーですのでそれなりに売り出そうとした心意気を感じますね。
所有盤はルーレットの白、マルチカラーバーのラベルでモノラル、両溝、恐らくオリジナルと思います。何と言っても新居に引っ越していく?様子を捉えたショットを使ったカバーがVERY GOODです。