67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

52年の巴里からおくられたスタンダード集

2012-01-07 10:05:35 | jazz & vocal

Jazz From Paris/Dizzy Gillespie & Django Reinhardt
(Verve MGV-8015)

 勿論,ジャズはアメリカ産の音楽であることには間違いないですが,ヨーロッパでも独自の発達を遂げました。アメリカのジャズメンの積極的な渡欧が重要な役割を果たしたことはいうまでもありません。フランスも然り。1952年,パリ録音のセッションを収録したのが本日アップのJazz From Parisです。discographyを検索してみるとMGC747、すなわちクレフレーベルで番号までふられているのに"Unissued"と記載があるので,結局はVERVEの本アルバムで初めて陽の目をみたのかも知れません。

 2つのセッションからなり,A面がDizzy Gillespieのストリングスセッション,B面がジプシーギターとして名高いDjango Reinghardtのセッションです。いずれも52年パリ録音で,前者が4月後者は3月の録音となっています。ディジーのセッションはメンバーは割愛しますがParis Opera Comique Orch.のバッキングです。"Sweet And Lovely", "My Old Flame", "I Waited For You", "A Ghost Of A Chance", "The Man I Love", "NIght And Day"の計6曲,いずれも有名なスタンダードでストレートなディジーのラッパが聴かれます。B面はジャンゴのコンボ演奏です。メンバーはDjango Reinghardt(g), Maurice Vendair(p), Pierre Michelot(b), Jean-Louis Vialle(ds)のカルテットです。B-1の"Nuages"から明快なシングルトーンを連発するジャンゴのプレイに引き込まれます。クリスチャン,ウェスとならぶ3大ジャズギタリストの一角にふさわしい演奏ですね。ディジーのセッションでもとりあげられた"Night And Day"のトレモロのイントロも興味深いですね。"Brazil"などというラテンナンバーが取り上げられているのも面白いですね。オムニバス盤でありながら亡くなる一月前のジャンゴの完成されたギタープレイを楽しむのもいいですね。

 所有盤はトランペットラベルのモノラル盤です。クレフが”Unissued"であることを考えるとオリジナルと言っても過言ではないアルバムです。ジャケは夜のパリの街並がバックです。


迫力満点のペンドルトン製ポンチョ

2012-01-06 00:00:09 | ファッション

 元旦から5日連続でアップをすると,もうネタ枯渇を感じざるをえません。半年間で最高7.9KGの体重減を実現した管理人はここのところアメカジスタイルにハマりっぱなしです。体重減少を実現出来たおかげで20年前のアイテムも着用可能となりましたし,最近のタイトファッションでも何とかなってしまう状況は選択肢がひろがって、もともと服好きの自分にとっては嬉しい限りです。これからネタ切れの救世主としてアメカジファッションアイテムをいくつかアップして行こうと思っています。

 まず第一弾はペンドルトンのブランケットポンチョです。自分がアメカジに走ると,カミサンも少しは影響されるようで年末になってケープが欲しいなんて言い出したのです。それもペンドルトンの独特のチーフジョセフ柄のものが欲しいということです。ペンドルトンのケープって・・・?メンズには余り縁がないケープです。輸入代理店のA&Fのウェブを覗いてみても現行品は白地にマルチストライプのケープ(上図)が販売されているのみでした。

 ならばアウトドアファッションの生き字引,ミルズのO氏にきいてみようと言うことで1/2の休みのミルズを訪問してみました。ご存知のように、ミルズさんは現行品はもちろんのこと,昔の売れ残り(NOS:new old stock)まで豊富に在庫していますので、ここになければ諦めがつくということで行ってみました。O氏の奥様にたずねてみても「見たことないですね。」と言うコメントでした。諦めて帰宅したのですが,女房がジーンズファクトリーで探してみたいというので翌3日に行ってみました。卸団地本店にトップに掲げたポンチョがありました。ベージュと黒のモノトーンのチーフジョセフがシックで迫力満点,圧倒的です。聞いてみると今年はモノトーンがトレンドのようです。勿論,良質のブランケット同様のウール地でカミサンも気に入ったようです。1/10が誕生日でもあるし,それなりのお値段でしたが自宅に引き取って来ました。勿論,ペンドルトンのロゴ,エーアンドエフのタグもついているので正規品に違いありません。考えてみれば頭が出るところ以外は毛布(上図)ですし,面積も広いのでこのお値段も仕方ないですね。まあ,存在感抜群のチーフジョセフ、カミサンもご満悦でした。


デフランコのクラリネットもいいが・・・

2012-01-05 00:19:45 | jazz & vocal

Jazz Tones/Buddy De Franco Quartet
(Norgran MV2610.jp reissue)

 クラリネット界においては絶対的な存在「キングオブスィング」,BGことベニー・グッドマンが君臨していたため軽視されがちですよね。BGに比べると暖かみに書けるきらいは否めませんが,楽器のコントロールについて言えばやはりバチュオーゾと言わざるを得ませんよね。ちょっといい男だし結構人気があったのではなんて想像いたします。特にノーグラン、クレフ時代の演奏はサイドメンも抜群の編成でクラリネットアレルギーの方にも聴き所が多く捨て難い魅力があるのではと思います。本日は,個人的にも好きな黄色がバックのノーグラン盤(再発ですが)をアップいたします。

 何と言っても人気の秘密はハードバップエラン人気ピアニスト、Kenny Drew, Sonny Clarkの2人の初期のプレイが聴けることだろうと思います。53年と54年の2つのセッションを収録していますが,いずれもデフランコ+3リズムの編成でA面冒頭の2曲がDrewのトリオ(MIlt Hinton/b, Art Blakey/ds), A-3からB-4の6曲がClarkのトリオ(Gene Wright/b, Bobby White/ds)です。演奏曲もA面冒頭の"When Your Lover Has Gone"に始まり,"If I Should Lose You", "Lover Man", "Tenderly", "Deep Purple", "Yesterdays"と人気曲が多いのも嬉しいですね。Drewの明快なタッチ,パウエルを彷彿させるクラークの重厚なピアノ、彼ら2人にとっては絶頂期前の演奏でしょうが、確かな実力を感じますね。

 所有盤はポリドールの再発盤ですが,このジャケが好きなんですよ!ワンホーンでデフランコを聴くのに最高の一枚ですが,注目はDrew, Clarkですね!


初詣と年始回り

2012-01-04 04:22:22 | Weblog

 今年のお正月は2日,3日とお休みをいただいたので初詣,年始の挨拶と人並みにお正月気分を味わえました。時間に比較的余裕があったので人並みに潮江天満宮に初詣に行って来ました。結構たくさん人が集まっててやっぱり高知では一番の人手がある初詣スポットなのでしょうね。

 

 夜は女房の実家へ挨拶です。3人の子供達はお年玉の集金が目的なんですが・・・。義弟主催の恒例お年玉硬貨つかみ取り大会です。写真の瓶の中に1円から500円まで各種コインが一杯に入ってます。今年はさいころで1.6が出たら2回つかめる新ルールが採用されていました。この新ルールで得したのが末っ子のUチャンです。2回で1万円の獲得です。次男坊Kは一番くじを引いたのですが4000円弱,長男Tは6000円でした。集金に必死になる子供達,多く握ると手が出ないし、枚数とっても500円玉次第ですから親と祖父母そして主催の義弟の5人で笑いこけ,獲得賞金が少なかったKを慰めたり,大変でした。おかげさまで楽しい正月休みを過ごさせてもらいました。


最初で最後のトランペットとチューバの競演

2012-01-03 06:09:19 | jazz & vocal

Top And Bottom Brass/Clark Terry
(Riverside RLP12-295)

 クラーク・テリーといえばベイシー,エリントン楽団両方のメンバーだったことがありますし、他にもチャーリー・バーネット楽団やライオネル・ハンプトン楽団などで活躍したラッパ吹きですよね。このようにビッグバンドでの仕事が多く,コンボでのリーダー盤が少ないプレイヤーの代表的存在です。自分のブログで検索欄に“Clark Terry"と放り込んでポチッとヤルと結構たくさんのアルバムが引っ掛かって来ます。いずれもサイドメンの仕事でリーダー盤は2006.8月にアップしたMoodsville盤一枚しかないことに気付く筈です。その手堅いプレイで歌伴やビッグバンド系のアルバムには欠かせないプレイヤーであることが認識出来ます。本日アップのリバーサイド盤は低音楽器のチューバとの共演盤であり、恐らくフロントのコンビとしてtp&tubaの組み合わせはこのアルバムが最初であろう(ひょっとしたら最後)と思います。

 相方,チューバというのはジャズ畑ではストリングベースが現れるまで低音楽器の代表として活躍した楽器であり、あながち奇異な組合わせとも言い切れません。tp&tubaはcl&bclやss&bsと同じような組み合わせと考えればそんなに違和感はないかも知れませんね。ここで共演するDon Butterfieldはみたところ白人プレイヤーであり結構メロディックにプレイしています。とくにA-3の"My Heart Belongs to Daddy"で聴かれるメロディックなプレイは第一人者であった事を知らしめる貴重な記録ですね。リズムセクションはJimmy Jones(p), Sam Jones(b), Art Taylor(ds)という手堅いトリオです。テリーはも元のtpに加えflhも駆使してドンの低音に対抗しています。B-4の“Mardi Gras Waltz"でのジョーンズのリリカルなピアノも捨て難いですね。

 所有盤はリバーサイドのマイク&リール、オリジナルのモノラル青ラベルです。ややもすれば実験的挑戦になりがちな楽器の組み合わせで、59年の録音ですがリバーサイドとしてもちょっと異色の一枚と言えるかも知れませんね。


元旦の夜明けと自宅の正月飾り

2012-01-02 10:33:07 | Weblog

 元旦は仕事が超~忙しく日中がどんな陽気かもわからないまま、サッカーの天皇杯もどっちが勝ったかわからないままに過ぎてしまいました。一方,自分には仕事前にやらなくてはならない日課があり,元旦も夜明けのバイパスを3.5KMウォーキングしてきました。昨年5月子供の運動会の親子競技で余りにも走れない自分に気付き(転倒はなかったものの前に進まない!),今まで辛うじて履けていたパンツがまったく履けないメタボな体型に一念発起したのがきっかけです。6月から約半年になりますが78KGあった体重は70-72KGまで落ちました。

このバイパスは毎日朝出勤前にウォーキングで通るのですが,日が長い6月,暑い8月,そしてまだ夜中の今の時期まで朝の港の景色は変わります。海面上を朝もやが覆う景色もいいし、今の時期の夜明けの港もきれいです。この日は元旦なので港内に停泊している船も少ないですが,多い時には灯りが海面上にも観えてきれいです。そして対岸の工場からいつも狼煙のようにあがっている煙が好きですね。

 前にも書いたかも知れませんが冬場の凛とした外気とこの光景、ipodから流れるBGMはどうしてもエバンスのイスラエルなのです。冷徹にも聞こえるEXPLORATIONSのA面冒頭の演奏です。なんともこの雰囲気との絶妙なマッチングですね。

 そしてウォーキングを終えて自宅に戻って来ると毎年同じですが築12年目を迎える我が家と女房が年末に飾ってくれた正月飾りが迎えてくれます。2012年はどんな年になるのでしょう!大きな飛躍はなくても皆が健康でまた来年こうやってお正月を迎えられれば十分だなんて思います。