田舎主婦の日日是好日

今日も生きてることに感謝かな。

葉室麟『玄鳥さりて』

2022年01月22日 | 趣味・本

葉室麟さんの本。

この本は昨年10月発行のものです。

玄鳥さりて (新潮文庫)

玄鳥とはツバメの事を言い、

男同士の恋愛にも似た友情について書かれている。

衆道にも触れている本であるから、

いつものように後味爽やかとはいかなかったけれど、

背筋が伸びるような教えは健在だった。

 

葉室さんの本には和歌が出てくることが多い。

今回は、

吾が背子と二人し居れば山高み

里には月は照らずともよし

 

 山が高くてこの里を月は照らさないけれど

    あなたとふたりでいるならば そんなことはかまわないよ

 

亡き葉室さんに贈る、

国文学者の島内景二さんの、

「友情の賦を歌い続けて」の文が良かったのです。

 

葉室麟という文学者の魂も、

玄鳥のように翼を羽ばたかせて、

この世を去った。

中略

『玄鳥去りて』というタイトルは、

残された読者にとっては、

「葉室麟去りて」という意味で理解されるだろうとあります。

 

「葉室麟に献げる」の詩も胸を打つものでした。

 

土日コメント欄閉じてます。

 

 

コメント
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