写真撮影は 小峯真実子さん
昨日の続き。
ブログでも何度かご登場頂いたペケキムラこと、木村純一さん。
革バッグ作家であり、そこここにあるものを何でも作品にしちゃうアーティストでした。
Facebookで素敵だなぁと、銀座奥野ビルのサロン・ド・ラーさんでの三人展に伺い
その時にバッグを買って、でもお声をかけられずにいたのですが、そこからご縁を頂き
ギャラリー自由が丘でのグループ展に誘って下さり~からの6年でした。
1点1点手縫いで、同じものは1つとしてない、唯一無二のバッグはもちろん、
ペケさんの気さくで人懐こくて、無防備に無尽蔵に惜しげもなく愛と自由を放出しながら
ちらっと男の哀愁とやらを見せたり、実は人一倍サービス精神旺盛で、
さりげなく回りの心配をしたり応援してくれるお人柄に、多くのファンがいたわけです。
ペケさんの×は、バッテンではなく、cross/交差・交わり。
人と人、アートと人、苦しみとか喜びとか生きていると出会ってしまう点と点を
ユーモアとエスプリでつないだり解放したりすること。
ペケさんには、こうじゃなきゃいけないなんてものはなくて、
「あなたはあなたでいいんだよ」と言ってくれているような安心感から、
素直な自分を探したいと思えてくるのでした。
2年位前に癌が見つかり化学療法をされていましたが、副作用で手が震えて絵が描けない、
俺はまだまだ手仕事がしたいからと、民間療法をしながら、仲間との時間を楽しまれ、
本当に最後まで絵を描いておられたようです。
まだまだ挑戦したいことが山ほどある、といろんなアイデアを
わたし達にも話して下さっていたので、残念です。昨秋前にお会いした時はそれでも
お元気そうだったので、今年の1月の訃報には言葉を失いました。
多くの作家さんたちとのご縁や、ものづくりの楽しさ、生きるということ、死ぬということ、
感激や刺激や発見や・・分けて頂けたことに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
あのエネルギーはどこからきていたのか、聞いてみたかったです。
昨夏のペケさん作品集第2弾に続き、遺言のようでもあった第3弾は
SNSや普段の何気ない会話や愛用のノートから、ペケさんの言葉を
一部ですがご紹介させてください。 画像クリックで大きくなります。
本屋さんでは販売していなくて限定部数のみですが、まだ多少在庫はありそうです。
ご興味ある方がいらっしゃいましたら、コメント欄にお問合せくださいませ。
(事前承認にしてありますので、非公開で送れます)