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今日は母の日ですね。
カーネーションではなくて、母が大事にしていた牡丹をば。
家族って、わかっているようで知らないことも多いということを
2年前に亡くなった母の遺品の整理をしていて、気づきました。
洋服ダンスに何故かA4サイズのクリアブックがあり、開いてみると
丁寧に折り畳んだシルクのスカーフがファイリングされていました。
へぇ・・こんな風にしまっていたんだね。
たぶんテレビか雑誌で紹介された方法を真似たんだろうなぁ、とか。
母は書家でもありつつ、頼まれて絵手紙教室もやってましたが、
絵は独学だったので、図書館から借りてきたり買った本を並べて
勉強していたようです。
わたしの知らない母の絵手紙が、300枚以上、見つかりました。
母はとても努力家で勉強家でした。
母が愛用していた書道関係の本を開くと、レシートや広告の切れ端の栞が
たくさん挟まっていて、こういう書風が好きだったのね、とか
わたしの知らない母に会えたような気がして、
嬉しいような寂しいような、複雑な気持ちになりました。
亡くなってこの9月で2年。
もっと聞きたいことがたくさんあったなぁと、愛おしさが益々。
来世があるのだとしたら、また母の娘として会いたいです。
あ、逆でもいいかな。でもわたしは母にはかなわないな。
母の書
主人不相識 偶坐為林泉
莫謾愁沽酒 囊中自有錢
しばらくブログを更新できなかったのは、
スマホからgooブログの編集がややこしかったということと、
6年前から父母の介護が始まっていたこともあり。
母は4年前、脳動脈瘤の予防の手術中に脳梗塞をおこし、
そのまま高次脳機能障害となり、リハビリを続けていました。
2年前から自宅とショートステイで、家族との時間を
過ごしてきましたが、昨年9月に亡くなりました。
その4年間は、父と二人三脚で、色々な出来事の中、
目まぐるしい感情が入り乱れつつも、家族としての
温かく、濃厚な貴重な時間でした。
家族は何でも分かり合えていると勝手に思っていましたが、
実はお互い何もわかっていなかったことに気づき、目から鱗でした。
母が最後に身を持って、家族の絆を紡いでくれたのだと感じています。
書が大好きだった母の影響で私も書を始め、ライバルであり
同志でもあり姉妹のようでもあり、愛して愛してやまない存在でした。
2年前の書展で。
母の師 故)中平南谿先生の作品(左)を見つめる母
右は母の作品「寂然不動」
先月、無事に一周忌を終え、以前、このブログを通して
ご縁を頂きました皆さま、お言葉をかけて下さった皆さまに、
この場を借りまして・・
ありがとうございました。
いつかまた母に会えた時に、作品を褒めてもらえるよう、
がんばります。