心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

「全体」で「存在」なんだ

2009-09-30 | 前衛・抽象
                   ‘Hand to Hand’ (90cm×180cm)



天井まである衣装ケースにぎゅうぎゅう詰めに
20年近くの作品のうち捨てられなかったものが・・。
これは2003年頃の。

最初は作品が大きくて写真が上手く撮れないかも・・って横着して
この↓(部分)って感じでと思ったんだけど claymanさんはじめ数名の方に
部分じゃなくて全体が見たいのになぁってコメント頂き 




改めて、結構印象って変わるなぁ・・って。
あれ? 変わらない? 

私的には(全体)作品の方がまだ体温、気力、体力、行動力ってのが
(部分)作品よりあるような 
っていうか、部分には「思い」が見えてこないというか。


そっか・・。
人も「全体」で「存在」なんだ。


私の中の弱さ、ずるさ、脆さ、怠け者だったり・・の負の部分
それら一つ一つを見ると、だめな部分に見えたりキライって思ったりすることも。

だけどさ。部分が集まって、そんなのをひっくるめて、私なわけで 


そう考えると、部分を見て、たとえばあの人苦手って思うのは、
自分自身も、部分しか見てあげてないってことのような 

つまり・・自分を大事にするってことは、
自分以外の人も大事にできるってことなのかなって、ふと 

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受動でなくて能動で生こう

2009-09-29 | 木簡

                         習作(半紙)



木簡集字千字文節臨「景行維賢 克念作聖」

臨書は感受の仕方で全然違ってくるわけだけど、今回は感じた部分を強調して。
「聖」なんてちょっといやらしい気もするけど 

原本はこれ↓


けいこうはこれけん よくおもえばせいとなる。
りっぱな行いのできる人は賢者であり、よく物事を考えてゆけば聖人になれる。
                   「千字文を読み解く」野村茂夫著より


何となく今の時代にはピンと来ないっていうか
聖人になりたいなんて思う人はいるんだか・・なんて思ったり。

誰かが言ったことばにこんなのが。

ヒーローがいない時代というのは不幸だが
ヒーローを必要とする時代はもっと不幸だ。

聖人とヒーローは違う気もするけど、
聖人になるべく努力する千字文の時代は能動的で
誰か何とかして~って現代は受動的なのかな・・なんて思ったり。

あ、でもさ。
幸せや元気は与えられるものじゃないので、自分で探し続けなきゃね 


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しあわせ運ぶにゃんこ

2009-09-28 | つれづれ


この前、Kちゃんと横浜に出かけた時、お気に入りのアジアン雑貨屋さん
MALAIKA に立ち寄り、試着室の隅にちょこんと坐っていたこの子に一目惚れ。

うちのベランダの鳥さん用の止まり木に乗って、はいポーズ。

中に何が入っているのかわからなけど、かなりパンパンに詰まってます。
だから結構重たい。

配色といい、この表情といい、縫い合わせのラフさ加減といい
最初に見たのはカメ、他にカエル、ニワトリ、不思議な生き物と色んなのがいます。

実は家には、MALAIKAから来たものがそこここに。
狭い家ゆえ、もうこれ以上雑貨は買わないって心に決めてたのに、
目が合っちゃったんでしょって笑いながら、Kちゃんからのプレゼント

 このにゃんこ、しあわせ運んで来そうでしょ 


で、猫さん。かなりゆるゆるで、笑わせてくれますう。
他の画像が見たい方は、動画が終了後画面下に現れる画像をクリックすると見れます♪












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勝負するとは生命力の源なんだ

2009-09-27 | 山頭火・放哉・良寛
                        (半紙1/2)                                    


山頭火の「いつも一人で赤とんぼ」


いつだったか、神奈川県立神田高校の野球部のドキュメンタリーを見た。
その野球部の監督が言ってたことばをふと思い出して。

「諦めたらそこで負け。諦めなかったら絶対に勝てる。」
「球史に残らなくてもいい、志なかばでも志に向かって死ねればしあわせなのでは。」

今学校は、秋の運動会シーズン。
最近は、徒競走でも勝ち負けをつけないような競技方法だとか。

でもさ・・勝負するというのは生命の本能なんだと思う。
つまり勝負するとは生命力の源なのだと。

かく言う私は、生命力がないタイプと言われがちだけど 

いつも一人の赤とんぼは、あの広い空の下、刻々と勝負をしているのかもしれない。
だって、飛んでる姿はいつ見ても生き生きとしているから 

自分自身と戦える(向き合える)ようになるには
自分以外の人との、いい意味での競争も必要なのではないかしらん


神田高校、松山監督で検索したら見つけたブログ(↓)
ドキュメンタリーの感動秘話が紹介されてますので、お時間あったら

 奇跡は起きる~神田高校10年ぶりの1勝!

 タイガースの藤川球児さんのブログでも





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九月の書展情報

2009-09-26 | 書展・展覧会情報
               (部分) 9/2付朝日新聞より(提供:内藤さん)



以前このブログでもご紹介したけれど再び。
「趙之謙とその時代」展。

写真は龍門造像記の中でも名品といわれる原品の風格漂う「臨楊大眼造像記」。

趙之謙は一本気な性格だったとか。
ダイナミックに強調されるはらい、線のうねり、行間・字間の緊張感から、
なんとなくその人柄を感じるような。

ちょっと会ってみたかったなぁって思えてくる。
9月27日まで上の東京都美術館と東京・根岸の台東区立書道博物館で開催中。
詳細は→ こちらから


そして、今年は例年より早い開催の玄同社展。
出品は、稲村雲洞先生 堀吉光先生 浦田篁苑氏 塩川素子(素渓)氏 ・・
9月25日~27日まで銀座洋協ホール にて。 是非お立ち寄り下さ~い







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胡桃と栗 秋の落し物

2009-09-25 | 植物・畑・公園
                           胡桃と栗



先週、職場の敷地内に胡桃を見つけたよ~!と、Sさんに誘われて、採集に。
え~?これが胡桃?南国の果物みたい。



木の下はいろんな葉っぱのフカフカのじゅうたん。その中に隠れている実を探す。
でも腐って黒くなった実は、普通拾わないよね~って言いつつ。

Sさん曰く、この黄緑色の実が落ちて、土の中で腐り殻が柔らかくなったところで
洗って剥き、それをフライパンで乾煎りしてから、いわゆる胡桃の殻を割って食べる、と。
な~るほど。初めてみた~。
胡桃の木の奥には栗の木が。ちょっと実は小さいけど、ピカピカの秋色。


↓黄緑→腐って黒くなり殻は柔らかく→洗って→殻を砕いて→胡桃の実が登場




あれからビニール袋に入れて発酵?中→今日開けてみたら全部発酵して真黒に。
かっぱえびせんみたいな臭い~

胡桃は健康にも良し、食べるのが楽しみ♪

この実は、ネットで調べたら姫胡桃かな (↓) 

*鬼胡桃

*鬼胡桃・姫胡桃




毎日楽しみにしている15歳のにゃんこのブログ またさん 15歳 を
新しくブックマークに加えました。
またさんの表情と、飼い主のまたさんの執事さんのやさしい眼差しにいつも癒されてます





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感受する自分とは

2009-09-24 | 書展・展覧会情報
                      石門頌臨書(半紙)と原本

             

器展の前にお邪魔した、銀座鳩居堂で開催されていたグループ玄展。
雨海手本と書かれた石門頌を臨書された折本が4冊。
おそらくこの会の先生であられたのかなと。





私がいた会の臨書の仕方とは全然違う・・と、興味深く頁を繰る。
私が勝手に、ひたひた文字と呼んでいる系の文字。

線を捏ねることなく、素直でシンプル、そして力強くも温かい線。
こんな風にも書けたらなぁ 

私が同じところを臨書すると、こんな感じに。。(TOPの写真)
羊毛の長鋒で、久々に・・

感受の仕方というのは、鳥の刷り込みじゃないけれど、
最初に教示頂いたものがなかなか抜けないもので。

はたまた、感受する自分というのは誰かによるものではなく
もともとのもので変わらないのか・・などと考えてみたり。

それでもなんでも、ここ数年この「ひたひた文字」に憧れるのであ~る 









(写真撮影の許可は頂いてます)



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ともかくも生かされている

2009-09-23 | 山頭火・放哉・良寛
                       (11.5cm×72cm)



今日は秋分の日。

真っ赤な彼岸花 別名曼珠沙華 は、早くも終焉の頃。


何となく妖しげなその姿に、人はどこか敬遠してしまうけど
それでもどこ吹く風と、美しく誇らしげに咲く曼珠沙華。

あっけらかんと秋空を仰ぐ姿を見ていると
清々しささえ感じてくる。


そんな今日を励ましてくれる山頭火の句。

「ともかくも生かされてはゐる雑草の中」



そしておまけは、ふと思い出したこの曲。なんだか元気になるのだ
 The Rolling Stones の She's A Rainbow




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なんだか泣けてくる

2009-09-22 | 山頭火・放哉・良寛
                        (52cm×78cm)



昨日たまたまラジオから流れてきた曲に
胸がきゅんとなって、なんだか泣けてきた。

そんな日もあるさね。

怒ってるみたいな低音で歌うのに、かっこよくて切なくてあったかくて。

この曲を聴きながら、山頭火の句が浮かんできて。

「蜘蛛は網張る私は私を肯定する」

歌詞の意味は全然わからないけど、
なんかこの句とぴったりのような気がして。
ちょっと細い筆で書いたから、精気なさすぎ~だけど

この歌声、なんだか泣けてくる。
しゃがれ系の声にめっぽう弱いもので 


Tom Waitsの Tom Traubert’s Blus-1977





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藤澤重夫さんの器

2009-09-21 | つれづれ
                      うちにやってきた器
                        下のは墨架


29日まで銀座松屋で開催中の 器の四人展 にお邪魔して。


藤澤さん以外の方々は、九谷焼の伝統的な色合い、緻密な図柄の伝統的な作品。
その中で古伊万里のような、ベトナムの焼き物も意識されているという作品は異彩を放ち。

微妙に一つ一つ違う形、この点点・・のラフさが、私の中の何かに響き。
赤い点点・・がたくさんの蕎麦猪口も可愛かったなぁ。

昨秋より書を始められたという藤澤さん、その習作の半紙は作品の梱包材になるとか。
それは楽しそ~と思っていたら 




記念にと下さった墨架(墨を置く台。墨床ともいう)を包んでいた紙を開くと
拈華微笑(笑が先にきてるのはご愛嬌?)の文字が。
なんとも楽しや 

手仕事の話、焼き物の話などあれこれ話は尽きず。
藤澤さん。ありがとうございました。

帰宅後、早速器を使ってみる。
南瓜のスープとか入れてもいいんだよとおっしゃていたけど、昨日はこれ。
大根とホタテの缶詰をホタテの汁も一緒にマヨネーズで和えて
茗荷と香菜を添えたもの。簡単で美味しいの~。



煮物、酢の物、デザートを入れてもよし、あれこれ料理が浮かんでくる。

器一つで料理も食事も楽しく美味しくなるなぁと、ニマニマしながら頂く。
手仕事のものが何でもない日常を、心豊かにしてくれる 

私も生活が楽しくなるような作品が書きたいなぁと思いましたとさ 


展覧会に出品されている作品の一部はこちらから ご覧になれます。



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