心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

やさしくいられるように

2014-05-31 | 植物・畑・公園



去年まで鬱蒼とした林だったお気に入りの場所が、
先月、何本かの木は伐り倒され、足元に賑わう草花もすっかり刈り取られてしまって。

毎年いい声を聞かせてくれていた鶯も、歩道で忙しくしていた虫たちの姿も見えなくて。
なんだか、申し訳ないような、気持ちのどこかでため息ついていたんだけど。

昨日通った時、そんな感傷に浸ってる私をよそに、植物たちはもう次のことを始めていて 



何が起きても、そのままを受け止めて、それがどうしたの~?って、
生命の活動を、粛々と、爛々と、凛々と 


色々あるけど、私も、も少し強くならなきゃね。


秦 基博 ♪風景



 ♪あなたがくれたこの風景 愛しく思っています
  胸の中のファインダーで ずっと眺めていたい
  いつもここにいるよ 陽だまりに触れてるみたい
  ほら あたたかくて どこか恥ずかしいような
  いつもそばに居てくれたの 
  僕も少し強くならなきゃね
  あなたを守れるように 
  優しくいられるように




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香彩さんの個展 閃書展レポート

2014-05-30 | 書展・展覧会情報
                        「夢」

ここんとこ、あれこれありまして
大変に遅くなってしまいましたが、先週伺った香彩さんの個展レポートをば。

香彩さんとは、ブログつながりでご縁を頂き、蘭秀会書展にお越し下さったり、
お住まいが国立市ということで、私も幼少の頃国立に住んでいたということで
共通の話題もあり、個展を開催されると聞いて、楽しみにお邪魔いたしました 

久々に訪ねた国立駅は、新しく立派になっていてびっくり。
まだ工事中のところもあり、赤い三角屋根の駅舎は最後に戻ってくるとか。
完成したらまた行きたいです。

さてさて、早速個展会場へ



会場に入るとすぐ目に飛び込んできた作品がこちら。「一筆入魂」。
サイズは120×120。



個展を開こうと思ってすぐにこの作品を書かれたと。
ブログで拝見している作品とはまた違う、力強く気合の入った作品に
背筋が伸びました。

そしてこちらは一転、かなの世界。亡くなられたお母様の焼き物との
コラボ作品も素敵でした♪







最初の「夢」も素敵でしたが、この「夢」も、一画目の点がぽわんと滲んでいて、
夢のイメージが広がって好きです。


こちらは「香り」。ラベンダーをイメージされたそうです。
拝見していると、ラベンダーの香りがしてきそうです




そしてそして。 香彩さんは篆刻もされるとのことで、多彩な作品にわくわくしました。
こちらは千字文を。まだここまでとのことですが、是非いつの日か
全文完成を楽しみにしていま~す



篆刻もですが、釈文の楷書も美しや~



確か、注文も受け付けていると伺ったような (違ってたらごめんなさい


ブログ掲載作品を中心に、50点以上。
毎週末、山登りにも行かれているアウトドア派でもいらして、
出かけた山々の名前の作品もありました。
まだまだある作品は、香彩さんのブログ 香彩日記へ 

お邪魔した時は、山好きの素敵なご主人様と新婚のお嬢様ご夫婦もいらしていて、
ご家族皆さまに穏やかで温かいお人柄を感じ、心地よいひと時でした

香彩さん、ありがとうございました 
レポートがすっかり遅くなってごめんなさいです 


子供の頃歩いた富士見通りには、当時からある西友もお洒落な外観になっていたり
素敵なカフェや雑貨屋さんも並び、ゆっくり散策できたらよかったのですが、
いつものことながら、次なる展覧会へ 

続きはまた次回。



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木簡からの創作

2014-05-24 | 木簡
                   (半紙) 「以當載魚」

原本はこちら。



最初に臨書したのが、↑の右側。筆は仿古堂の雅。
そこから、だんだん変化をつけて創作してみたなり。

↑の左は余白を意識して、瀟洒なイメージで。同じく仿古堂の沙月の一番細い筆。
載の右払いは、空間を破って伸びやかに書いてみたかったのでして。

そして、だんだん原本の形からは離れていき。
それでも木簡の線のおおらかさ、力強さ、開放感といったものは意識しつつ。



左は雅の筆。長年使っているので、穂先がいつも割れてしまうのだけど
その所為で生まれる思いもよらぬ線を楽しみつつ。
右は、木簡の生き生きとした躍動感を表現したくて。筆は沙月。




ここまで来ると読めなくなってきていますが、同じ四文字を書いています。

左は横二本に見えるところが口で、真ん中に重ねている部分が人。
(以の旧字~=口に人の文字。)
その下に當載魚と続いています。 これも割れに割れた雅の筆使用。

右は2文字×2行に書いていています。
○の部分が、口に人の口の部分を○と書いて、人を重ね、
同じく割れ過ぎ~な雅の筆の、重なる線を楽しみつつ。

ここからとめどなく書き続けていくと、もう全くの抽象作品になっていくのでして。

1つの題材から、色々な表現、可能性を探すことは、大げさに言うと
どこか生きていくことにも似ているような 

これだから書はやめられないのであ~る。
そして、山あり谷あり、晴れの日曇りの日、ままならない人生も
とにもかくも歩き続けることを、諦めずにいたいものであ~る 

今日土曜日は、どちらも開催中香彩さんの個展と、
横浜で開催中の石田象堂展に伺いたいと思いま~す 

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木梨憲武展×20years

2014-05-20 | 書展・展覧会情報
                        画像はHPより拝借 


ちょっと行ってみたい展覧会の一つ。 

木梨憲武展×20years INSPIRATION 瞬間の好奇心




 会期:5月20日(火)~6月8日(日)

 会場:上野の森美術館

 展覧会公式ホームページ

以下、HPより拝借 

 描きたいものを自由に描くスタイルで、20年ほど制作を続けている木梨。
 作品の多くは、ポジティブなモチーフや単語が画面上に描かれ、
 大胆な色使いや構図で構成される作品、緻密で繊細な描き方の作品、
 遊び心の溢れる肩の力が抜けたようなオブジェなど、
 テイストの異なる作品が多いのも特徴です。
 その自由な感性と鮮やかな色彩の作品は、見るものに元気を与えます。

 本展では、制作を始めた1994年頃の作品から最新作までの約20年の間に
 制作された絵画を中心に、ドローイング、オブジェ、映像など、
 約200点を超える作品の数々で、独創的な「木梨ワールド」を展開します。


楽しそ~ 








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山頭火を描く

2014-05-19 | 絵手紙
             「ころり寝ころべば青空」 山頭火句 (はがき)  


前回の絵手紙教室の作品をば。


皆さまの作品↓


↑を参考に、私なら・・と描いてみたのですが


左のは、天と地の空間に余白があった方が、空の高さを表現できないかしらん、と。
右のも、天と地の間に白を入れて、青空の文字を上に置いてみましたが、
こうして見ると白が狭かったのと、文字が大き過ぎ、そして
内藤さんのように、文字組が下にいた方が空の高さを感じるような 


「洗へば大根いよいよ白し」。


中野さん、中村さん、白石さん。

でもって、私のは↓ 大根は下からにょきにょき伸びてくるので
横に描くより縦に描いた方が元気に見えるかも~と 





「鳥とほくとほく雲に入るゆくへ見おくる」 皆さまの作品↓


上段:内藤さん、内田さん、小室さん  下段:中野さん、白石さん、中村さん

↑を参考に、私なりに描いてみました~。






こちらは、5月をイメージする花などをテーマに。 皆さまの作品↓

上段:内藤さん、小室さん、中村さん  下段:白石さん、内藤さん、内田さん

いつも色合いも素敵な中野さんの虞美人草。





最後に、今が旬の筍を描いて来られた内田さん(左)。
でもって、ぐんぐんをもっとアピール!と描いてみました~



月2回の絵手紙サークルでは、家族や健康の話、世間話でも盛り上がり
よくしゃべり、よく笑い、いつもあっという間の 楽しいひと時です。

今月は、いつも元気印の齋藤さんが手術、入院、現在リハビリ中でして。
やっぱり齋藤さんがいらはらないと寂しいですねぇと皆さまと。

齋藤さ~ん。1日も早い復帰をお待ちしています 

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拝啓、シャム猫さま。

2014-05-14 | 

ichiiさんのところでは今、生まれたばかりの仔猫をはじめ保護猫さんが数匹。
う~ん、賑やかだろうなぁと思っていたら、こちらにも 

昨春のある日の朝、まだ3か月位のシャム猫を見かけて、
その翌日、子供二人が何やら(猫やら)を探している風で。

どうしたかなぁと思っていたら、昨秋から何度かお見かけしたこのシャムさん。
たぶんあの日の子では、と。 だとしたら、1才、オス。

たぬきに似てるなぁと思ったので、勝手にぽん太→「ぽん」と呼んでます。

どこかでちゃんとご飯をもらっていたようで、元気そうです。
でも、あの2月の大雪はどうやって過ごしていたんだろうとか、
これまでの状況をあれこれ想像したりしていると、いとおしくなります。

警戒心が強く、ちょっと手を動かすだけで過呼吸ぎみに、鼻息が荒くびびります。
なので、まだ触れません。

性格は今のところ、遊びたい盛り、かなりやんちゃで強気、な割に臆病。
でもって、人間みたいなところがあって、照れ隠しの大あくびや、
別に~って素振りは、くっくっくと笑えるのでして 

ある夜、先住の老猫をウギャオ~と威嚇していたので、人間語でしばしお話。
逃げるでもなく、小学1年生みたいな(好奇心旺盛というか能天気な)顔して
前足を折りたたんで聞いとりました  

ぽん君、わかりやすい性格は猫好きにはたまらなくいと、いとし~なのでして 


飼い主さんが探していないか調べつつ、里親探しも・・と思っています。
そんなわけで、時々「ぽん情報」もお届けしますのでお楽しみに~ 

こんなの見つけて、当たってる~と大笑い→ シャムの性格


顔はかわいいんだけどねぇ・・・  色々と社会勉強中だにゃ 


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5月の書展情報あれこれ

2014-05-13 | 書展・展覧会情報

新緑に囲まれて、体を抜ける風も気持ちのいい季節になりましたねぇ。

年々、何をやるにもど~にも遅くなってきたこともあって、
なんだかいつも追われてる感から解放されない日々 

そんな中でも、私なりのリラックス方法のひとつは、展覧会巡り。
というわけで、5月もお邪魔したい展覧会あれこれをご紹介します。


まずは、石田象童展と、同時開催の失語症の方の書道教室展。

石田氏は、抽象作品を多く発表していらっしゃり。
モダンで、音楽が聞こえてくるような、そして穏やかでやさしい世界を感じます。


地図→  新聞記事→ (それぞれクリックで拡大)

石田氏関連記事は ここをクリック (ずずいと下までどうぞ~)



続いて、茅花展。ここからは会期順にご案内します。

拙ブログにも何度もご登場頂いている石井抱旦氏も出品されています。






そして、ブログつながりの 香彩さん の「香彩閃書展」。
せん書でも、ひらめき書でも、呼び方はどちらでもOKとのことですが、
香彩さんの自由な発想での作品を楽しみにお邪魔したいと思っています。

 


 会期:平成26年5月23日(金)~26日(月) 10時半~17時

 会場:JR国立駅から徒歩約5分のフレンドギャラリーKUNITACHI

クリックで拡大→



そして、石渡鵞遊さんの個展。
古き美しき建物を残そうという活動をされている杉並たてもの応援団
代表でもいらっしゃり、これまでの個展も、古い貴重な家や建物を会場に。

今回も素敵な空間のようで、作品とのコラボ、楽しみです 
会期は5月31日と6月1日の2日間と短いのですが、ぜひ伺いたいと思います♪
会場については、ブログのコメント欄等からお問い合わせくださいませ。





最後に、書道博物館で開催中の「美しい隷書」。
大好きな中村不折の作品も拝見しに行きたいと思っています。




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賀墨展レポート

2014-05-12 | 書展・展覧会情報

先週末、11日まで開催されていた城所湖舟先生のご社中展、
賀墨展にお邪魔しました。
会場からは遠く海も見え、横須賀の風を感じることもできて気持ちよかったです。

早速、作品をご紹介をば。

最初の↑作品は、麗川氏の「望雲」。
遠くより家族を思う心という意味があるとのことで、
添えられたことばは慈しみ深く、心に響きました。

守谷氏


「游雲驚龍」


「與天久長」



今回横須賀市長賞を受賞された植草凌花氏の「慶仁」。


最上祥子氏 「齋紫敗素」。



そしてこちらは、「美」をテーマにした小品。

麗川氏「醜美」


醜が大きくて美を小さく書かれていますが、一歩下がった「美」は、
あばれる「醜」をさりげなく支えているように感じました。
表具も素敵でした。

この「美」の存在感は正に、麗川氏のお人柄を感じたのでして
何をしても未熟者の私なぞのこともお心にかけて下さり、
改めて感謝の思いが沸々と 


こちらは植草凌花氏の「美」。
元気よく走り出しそうな躍動感と明るさを感じて、好きです




今回も大作もあり、様々な書法の作品を拝見できてとても勉強になりました。
たくさん刺激も頂き、おっし、わたしもまたがんばろ~っと 



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ベランダガーデン~花盛り~

2014-05-06 | 植物・畑・公園


あっという間のGW最終日、ここ神奈川は天気予報に反して風も冷たい曇り空ですが、
皆さまは素敵なGWをお過ごしでしたでせうか~。

我が家はここ数年、忙しい年末年始は適当にして、暖かいGWに大掃除というのが定番でして。
と言っても、ちょこちょこ出かけたりでなかなか進んでおりませぬが、
昨日は、急ににょきにょき成長してきた植物たちの植え替えやらを楽しみました。

最初の画像は、先日友人から頂いた大輪ダリア。
もしや・・と聞いてみたら、やっぱり先日の蘭秀会書展でお世話になったフラワーリーフさんのお花。
同じ花でも珍しい品種があったり、冷蔵庫がなく室温で管理のお店で、花持ちがとてもいいのでして。

友人曰く、隣に小さい花がたくさんついた紫陽花があって、一瞬悩んだけど
このダリアが私のイメージに合う~と思ったそうで 

え~私としては、その紫陽花とか、野の花とかたおやかで儚い系が好きなんだけどなぁ、と思いつつ
まだまだ蕾をたくさんつけてるこの情熱的で挑戦的なダリアに、力を分けて貰っとります。



そして、咲き終わった後の姿もドラマチックで、己の生き様のようなものを見せてくれるのでして。

前衛華道家と言われた 中川幸夫さんを思い出し
2012年に93才で亡くなってしまいましたが、その活動や作品は、概念に囚われず奔放で
好き嫌いは分かれると思いますが、私は好きというか魂の部分で惹きつけられるものがあります。

中川幸夫

ん? あれ? 
ってことは、やっぱり私の中のどこかにも、このダリアの何かがあるのかしらん 
いえいえ、たぶん無いからどこかで求めている世界とか。

さてさて、こちらは今花盛りの面々。


マーガレット、ムルチコール、オステオスペルマム
オステオスペルマム、バーベナ、クローバー、ネメシア


毎年たくさん咲いてくれる四季咲きクレマチス(ビエネッタ)。
これも赤いダリアをくれた友人からの贈り物でした。咲いたらまたアップしま~す。

こういう草花が好きなのでして。(と言いつつ、名前を忘れちゃった)



他にも出番を待ってる草花が~またそのうちアップするので、覗きに来てやってくださ~い。

何をするでもないGWでしたが、溜まっていた片づけや細々用事をしたりして少しのんびりできたので、
また明日からの日常を、前向きに一つづつ形にしていきたいでっす 

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第49回 賀墨書展のご案内

2014-05-02 | 書展・展覧会情報



現日会名誉顧問でいらっしゃる、城所湖舟氏主宰 賀墨会の社中展です。

京浜急行横須賀中央駅から遠く海も見える会場までは、ゆっくり歩いても10分程。
お天気がいいと、横須賀の空気を感じながら歩くのは気持ちがいいです。


 会期:5月8日(木)~11日(日)10:00~17:00 (最終日は15:30まで)

 会場:横須賀市文化会館3階 ギャラリー



 書TENでご一緒させて頂いている麗川先生も出品されています。


以前お邪魔した時の模様はこちらから↓

 2013年

 2012年



今年の研究課題は「美」だそうです。
作品はもちろん、表具にも個性溢れるそれぞれの方の「美」も楽しみです。

ぜひお出かけくださいませ~

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