心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

五感を響かせる

2010-08-31 | つれづれ
                                (はがき)


今日で早くも8月も終わり・・。
長い猛暑のお疲れも溜まってきた頃ではないでせうか。

このあたりも、だんだんツクツクボウシが優勢に。
そんなちょっとした変化でも、からだは秋への準備が始まっているような。

食欲の秋、芸術の秋・・・秋は五感を響かせる季節。
暑さに負けて後回しにしていた「感じる」を、ちょっとづつ思い出しつつ。

ところで。
書道は、お手本があって臨書して・・を繰り返す作業。
でも感じないままに臨書をしても、いつまでたっても自分のものにはならないわけで。

たぶん料理もそう。
本を見ながら計量しながら作っていては、いつまでたっても本なしでは作れないわけで。

まずは感じることが大事なり~ 

・・ということで、今日の1曲は Herbie Hancock の  Cantaloupe Island
ジャズは「聴く音楽」ではなくて「体験する音楽」と言ったのは、寺山修司 



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クラヤミ食堂

2010-08-30 | つれづれ
                              「天」 (部分)

葉書倍版サイズに書いた「奇想天外」の「天」の部分だけ・・。
黒丸は点じゃなくて、墨がポタッと落ちたのでして。

最近なんだか物忘れが・・とか、人の名前が出てこない・・って
友人に話していたら、それはボケたわけじゃなくて
気力が萎えているってことらしいよ、と 

はたまた昨日はテレビで、脳は視力からの情報が一番多いから
疲れたなと思ったら、目を数分閉じるだけでも脳は休憩できるそうな 

ということで、最近 「クラヤミ食堂」 なるものがちょっと話題?だそうで。

入店と同時に目隠しをされ、テーブルにつくと食事が終わるまでずっとそのまま。
知らない人同士が握手をして挨拶、手探り状態で料理を愉しむらしい。
つまりは脳は休ませながら、四感(聴覚・触覚・味覚・嗅覚)で。

食後の感想は皆さん「なんだか疲れが取れた気がします」
う~ん、ちょっと興味深々 

いえ、なんでその話になったかというと。

最近、発想が鈍っているなぁと 
脳が疲れているやもしれぬ・・と、うまく書けなかった「奇想天外」を眺めながら。

確かに最近、職場でも家でもパソコンの前に居ることが多く。。
寺山修司の言葉じゃないけど「書を捨てよう、町へでよう」・・
いえいえ・・なるべく「情報」から離れて、もっと体感しようなのだ~ 
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はい喜んで

2010-08-29 | 
                               ぷくぷく ♀ 9才


たいていの猫は、人さし指を鼻先に近づけると、つい匂ってしまうようで
あれはたぶん、猫界の挨拶なのでせう。
その後、心を許してくれたら、耳の後ろあたりをスリスリとしてくる。

ぷくぷくは、猫というより犬っぽくて、呼ぶと必ず返事をするし
私が移動するたびに着いて来て、気づくと隣にちょこんと座っていたりする。

毎晩布団に入ってから、トントンと枕を叩くと、
うにゃにゃ・・と鳴きながら走って来てくれたりもする。

もうそれだけで、洗濯したばかりのシーツの上とか、あちらこちら、
夜中と言わず、早朝と言わずにゲ○されたりしても、
はい、喜んで~という気持ちになるのでして 

一方みーにゃ様(♀ 11才)は・・
いつも私が、朝に夜に何かご用はありませぬか?とご挨拶に伺い。

散歩に行きたいと仰れば、はい喜んで~と出かけるのでして。
玄関にぶら下がっている首輪とリードの鈴を鳴らすと、
その時だけは、うにゃや~と言いながら走って来てくれて 



外の世界を、目を爛々とさせて見回す姿は、もうそれだけで 

ただ居てくれるだけで・・
私なぞ、到底そんな存在にはなれそうにないでござる 
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第27回読売書法展へ

2010-08-28 | 書展・展覧会情報
      

昨日は母と、日本橋にある小津ギャラリーと、
国立新美術館で明日29日まで開催中の、第27回読売書法展へ。

このブログでご縁を頂いた方が数名、出品されているというので、楽しみに
それぞれの方の作品を拝見し、まだまだ知らない世界、表現がたくさんあるなぁと
もっと勉強しなきゃ・・という思いを頂きました。ありがとうございます 

実は読売書法展にお邪魔したのは初めてでして。。
特に理由はなかったのですが、たまたまご縁が遠かったというか・・。

漢字の古谷蒼韻氏、今井凌雪氏、栗原蘆水氏、津金孝邦氏、
かなの杉岡華邨氏、日比野光鳳氏、高木聖鶴氏、黒田賢一氏、
そして榎倉香邨氏の作品は、気品に満ちていて素晴らしく。

改めて、書のスケールの大きさ、線の格調の高さ、深さ、温順でありながら精妙な、
優美でありながらその筆脈の豪な様・・に、母と感激しながら拝見。
なんと言っても、線の気宇宏遠さに深くため息。

会場を出る時に、撮影許可が必要だったことに気づき・・
残念ながら作品をご紹介できませぬが、1枚だけ・・



いいなぁ・・と、しばし拝見していた藤岡都逕氏の作品を。
線は強く豪放であるのに、温かく豊かな表情・・素敵だなぁと 
(掲載NGでしたら、ご連絡下さいませ)

東京展のあと、全国を回るようです。
会期詳細は→ こちらから 
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つべこべ言わず

2010-08-27 | つれづれ
             

きみなにを思う

この猛暑に文句も言わず
ただ刻一刻をひたすらに啼き続ける

そんな風に生きられたら 

つべこべ言わず
愚痴を探さず

今生きてる瞬間をとらえることができたら
今よりもしあわせと思えるような 

今日という日は
明日にはもうないのだから


今日の1曲は、SIONの  道があるなら



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感激と遊びの時間

2010-08-26 | 書の話
                             (半紙1/2)

金文の部分「隹甲(子)」

いつ見ても何ともいえない表情の3つ目の宇宙人のような文字は「子」。
原本はこれ↓



金文は銅とか瓦に彫られた文字だから、本当は線の太さ、文字の間隔などは均等で
感情的、流動的ではなく、ほどよい緊張感をもったデザイン性が魅力であるような。

でも受け取る側の私が間に入ると、どうしてもそこに物語をつけたくなり。
「子」の一字だけでも、無限の表現の可能性を感じずにはいられない 

そんな感激と、遊びの時間があった頃が懐かしく。
いえいえ・・まだまだこれからも 

時間は、ないのではなくて、作るもの。
ぼちぼちと、次のことへ。
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扁額の空間

2010-08-25 | 漢詩
                              (半紙1/2)


夏雲多奇峯

夏の雲はもくもくと峯をなしているようじゃのぉ って感じかな。

扁額(横作品)は難しいって言われるけれど、私は横もの、結構好き。

書ではたいてい右から左へと書くわけで。
それはたぶん落款(印)は左に押すというのが通例だからなのか?

日本語(書も)は、もともとは縦書きの文化であるのに
英語が入ってきてから横書きにもするようになったのかな。
英語とか外国語の多くは左から右だものね。


横書きでも、ノートとかペン書きの時はもちろん左から右なのに
筆になるとなぜか左から右への字配りができない・・。
不思議だ。。

何度か左から右へと書いてみようとやってみるも、
どうも空間が読めない・・。
まったくもって不思議だ。。

皆さまはどないですかえ?
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荷香十里

2010-08-24 | 漢詩
                              (半紙)

荷香十里 かこうじゅうり

お茶のことばだったような。。
確か・・いい香りが遠く十里先まで運ばれてくる、って意味。

なんだか最近、そんな環境も時間も感覚も気づかずに
日々慌ただしく過ごしているような。

ちょっと休憩したいなぁなぞと、ぼんやりと。
ちゃんと勉強がしたいなぁ・・

ただただ臨書を繰り返す時間は、
心の安定と、ほんの少しの自信を運んでくれるような 

そんなことを思いながら・・の、荷香十里。




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向日葵さえも

2010-08-23 | つれづれ
                           「向日葵」  (はがき)


まだまだ猛暑は続くようで。。

近所の向日葵さえも、だんだん頭を下げておられるようで。

昨日は久々に特に予定もない日と思ったら、夏の疲れがどどっと溢れて
洗濯4回したら、その後はうたた寝三昧で起き上がれず。

そんな中、栃木から葡萄がたくさん届いたからと父が持って来てくれて 
近いようでて、片道12km 
ほんとは私が行かねばならぬのに 

お蔭さまで、ブドウ糖補給しながら少し回復。
栃木の悌子さん いつもありがとうございます

皆さまも、どうぞ夏バテお気をつけ下さいまし 


今日の1曲は大好きな Bobby McFerrinの  Common Threads
涼と癒しを届けてくれると思いますよん 



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グループ墨花 へ

2010-08-22 | 書展・展覧会情報
                           「今」 越智麗川氏

昨日母とお邪魔した「グループ墨花」のレポートを。
昨年と同じ 鎌倉芸術館で。

会場にて、越智氏にもお目にかかれて、作品についてお話を頂き。
最初の写真の「今」は、作品も表具も大胆な構図で、現代的な印象。


左上:越智氏「自作:頑張って!」      右上:城所湖舟氏「阿呵呵・・」
左下:越智氏「創作:前大僧正慈円のうた」 右下:越智氏「照顧却下」


今年のテーマは「がんばれ」とのことで。
左上の越智氏の作品は
「あなたの輝かしい人生の今この時に そしてこれからも」と。

ひとつひとつの文字は温かく、空間からは懐の深さを感じて
今回の作品もいいなぁ・・と、しばし佇むなり。


左上:榎本大城氏「がんばれっ」 右上:守谷秀翠氏「自作 道~これから」
福嶋翡舟氏「曼珠沙華抱くほどとれど母恋し」 右中:福嶋氏「十二支」 右下:守谷秀翠氏



向田湖蝶氏 榎本大城氏(部分)
福嶋翡舟氏「臨:中村不折・龍眠帖」・「我武者ら」


そして今年も、根付の作家さんでもいらっしゃる向田氏の印材も。
城所先生の大きな印は、木材で彫られたもの。その形は和とじ本に。
どれも細かい細工にため息・・。



右上:お母上様は布袋を縫われるそうで、それぞれの印の袋もステキ
右下:木で彫られた住所印、その形はなんと硯


それぞれの方の、強いメッセージと思いを感じる作品群に
母ともども、作品力というものについて刺激を頂きました。

越智先生 ありがとございました♪


そうそう、ランチは偶然見つけた芸術館そばの Silvania食堂というお店で。
シンプルな店内、美味しいグリーンカレー、お気に入りのお店になりました。

こるぶろぐさんでもご紹介されているので→ こちらから

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