秋空一碧の美しさに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（半紙）

「まったく雲がない　笠をぬぎ」　山頭火の句

なんか「っ」がハート型にみえるう・・

山頭火は、たった十四文字で、その場にいるような気持ちにしてくれる。
広い景色に漂う空気、色、におい、光、静寂・・。
そう・・五感に響く句なり　

ここんとこ深夜まで書作やらあれこれで、部屋に籠もりがち。
それゆえ（？）部屋はまたまた猫もびっくり！の、すんごいことに・・　
あう・・このまま年末に突入だけは避けたいなぁ。。

ふと目にしたこの句。
漂泊する山頭火が、秋空一碧の美しさを目にした時の開放感を
しばし体感するなり　

そんなわけで、美しい紅葉をゆっくり散策もできずにおりますが、
みのりさんのブログ　「みのりの写真ブログ」　では、見事な紅葉が満載！
眩しい紅葉や、気持ちいいマイナスイオンを感じますよ～

尊敬できる人がいることのしあわせ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「尊」　（はがき）

好きなことが見つからないって、時々、友人が。
なんか面白いことない？って、会う度に聞く人がいたり。

ところで書も初めは、師のお手本を真似ることから始まるわけで。
でも古典の臨書にしても、自分で感じて表現できるようにならねば
いつまでたってもお手本を手放せなくなるわけで。

まずは「書が好き」の気持ちがあれば。
そして「こんな書が書きたい」ってのが見つけられたら　

そうそう、最近の若者の恋愛事情は、男女ともに受身なんだそうな。
だからか、なかなか成就しないとか。

恋愛も書も、受動より能動の方が、きっと楽しいぞよ

気がつけば書が好き、そして師の書が好きって思えることに感謝。

尊敬できる人がいることのしあわせ。
尊敬する人を追いかけて、がむしゃらに体験できることのしあわせ

渡部大語先生にお目にかかり

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「おかあさん　なあに」大語先生

昨日は鵞遊さんと、渡部大語先生とブログでつながる方々との書展へ。
お邪魔した時、会場はたくさんのお客様で賑わっていました。

実際にお目にかかるのは初めてでも、「はじめまして」のような、
そうでないような不思議な感覚でして。

大語先生の「書くこと」が溢れ出てくる楽しさが、作品にも会場にも。
お人柄を感じるやわらかい印象の焼き物も。

ブログを拝見していた　kaizanさん　清苑さん　ともお話ができて、楽しかったです♪

書展の模様（写真）は→　我楽さんブログ



その後、鵞遊さんとお二人の先生が主宰する書道教室にお邪魔。
皆さま熱心にお稽古中でした。

子供の頃住んでいた駅を下車だったので、当時住んでいた家まで散歩がてら。
すっかり様子は変わっていましたが、懐かしかった～。

書道教室ご案内はこちらから→　和翠塾

縦の世界と横の世界

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（半紙1/2）

「淡月隠蘆花」

淡月とはおぼろ月のこと、蘆花はアシの花穂。

私はどうも横書きが好きでして。
今日のは単調でつまんないけど・・・

でもって、書はたいてい右から左へ書くものだから、なぜか筆で書く場合、
左から右へとは書けない、というか空間を掴みにくいのでして。
なんとも不思議なものだけど。

縦の世界と横の世界、それぞれの空間美があるわけだけど、
縦の世界は個人的、横の世界は大衆的だなぁとか、
縦の世界は閉鎖的、横の世界は開放的だなぁとか、
ふと、なんとなく　

緊張と開放、どちらも好きだけど
目指すはやっぱり、どこまでも開放の世界なり　
　

ほろほろ酔うて・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ネパール紙）

久々に山頭火。
「ほろほろ酔うて木の葉ふる」

終生、お酒とは縁を切れなかった山頭火。
ほろ酔い気分に、木の葉の散るさまを詠んだこの句からは、
山頭火が、自然と同化している悦びのようなものを感じるなり。

孤独の極みの中にいて、時に無常とも思える自然だからこそ
その懐に身をさらけ出せるときもあるような　

なんていうか・・
自然に対峙したときには、嘘をつかず裸の自分になれるというか。

時に、自然の中に身を置くことも大事なのかも・・なんて、ふと　

まだまだ紅葉も見られるこの季節、散策に行きたくなりました　

書展あれこれご案内

　　　　　　　　　　　　　　　

先日もご案内しましたが、いよいよ明日から始まるということで再び。
時々このブログへもコメント下さる　大五郎さん　と、ブログでつながる方々との展覧会。

私も27日、やはりブログでご縁を頂いた　鵞遊さん　と一緒に伺う予定です♪

ブログで繋がる書家3人プラス書を愛する仲間達展

　◆期間：2010年11月26日（金）～28日（日）　11：00～17：00
　◆場所：Private Gallery Oran-J 電話：03-3868-3031

　大五郎さんこと渡部大語氏のＨＰは→　ここをクリック

　それから、左バーのブックマークに　『鎌田舜英の書の展示室』　を加えました。
　書をはじめ、短歌作品集、書展情報も満載です　


そして、書展ご案内も二つ。

　第32回東京書作展

　◆期間：2010年11月30日（火）～12月5日（日）
　◆場所：サンシャインシティ文化会館２階


　第23回　国際架橋書展（公募展）・（会員展）　

　◆期間：2010年12月　8日（水）～20日（月）　但し14日（火）は休館
　　　　　午前10時～午後6時　最終日は午後2時まで
　◆場所：国立新美術館（六本木）

油絵とのコラボ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「光」　（部分）

6月2日の拙ブログ　でも一部をアップした作品の、また部分。

藤澤さんのブログ　で、その作品が展示されていたとご紹介下さり　

自分で好きに書いている作品と違って、依頼されて書いた作品は
気に入って頂けたかなぁ・・と不安になるものでして、
なかなかアップできずにおりましたが。。

「雑樹異光色」
色々な樹木が重なり合い、共存しながら光を放っているという意味とのこと。



この（↓）油絵（作家さんのお名前を失念　　）から浮かんだ
インスピレーションでこの句を書いて欲しいとのご依頼でして。



北の雪景色というと、どこか演歌のような世界を思うかもしれないけれど
私はこの絵とこの句から、自然を生き抜くたくましい生命力と、
共に生きるものとしての、懐の深いやさしさを感じたなり　

楽しいこと探しに

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「楽」　（部分）

11月23日、勤労感謝の日。
なんてことは、今どきの人はあまり意識してないような。

とにもかくにも休日ってことで
今日はこれから、ちょっとお出かけ。
恵比寿にある　東京都写真美術館　と、近くのギャラリーに寄ってから、
母と待ち合わせて、日展へ。

雨は止んだけど寒そう！
楽しいこと探しに、あったかくして行って来ま～す　

休日にゆったり聴きたい1曲はErykah Baduの　 Window Seat

湧いてこない時は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「湧」　（はがき）


気負わず湧いてくる時と、どうやっても湧いてこない時とがある。
まぁ、作品とか元気とか、やる気とか、色々と。

湧いてこない時、皆さまはどないしてますかえ？

私の場合、その時どんな気分になりたいか・・で、聞く音楽、食べるもの、
出かける場所、話す相手とかを探しているような。
なんていうか・・効能探し。それって本能の部分かもね。

でも最近、湧いてこない時は放っておくようにしている。
車でいうところのニュートラル、つまりは準備状態。

それはそれで「可能性を秘めた」と捉えるのも、
図々しくも気楽なものなのであ～る　

で、久々に今日の1曲は、Lady Gaga の　　Poker Face
元気になるあるよ～　





追伸：　あ、こういう話をするとご心配頂いちゃうのですが、私は至って元気です　

迷いさん、こんにちは

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「迷路」　　（はがき）


「迷路に入った時こそチャンス」って、テレビで誰かが言ってた。

悩みや不安があるのは、今よりもよくなりたいって思ってるってことだから
おおいに迷うべしと

そっか・・まずは、気づくことが大事って事かな

迷いを、悩みとして仕舞い込まないで
迷いを、次の目標にすることができたらいいな・・って、ふと

迷いさん、こんにちはって感じにね　

そんな気持ちで書いた今日の「迷路」。