心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

潤いの雨となるといいけれど

2009-08-31 | つれづれ
                        「雨入」 (部分)



今日の関東地方は、台風11号到来らしい。
昨日が選挙でよかったよかった。
とはいえ、台風さん、お手柔らかに。。

注目の衆議院選挙は、歴史的政権交代へ。

やっぱりどこかで変化を期待しつつ。
何が変わり、何が変わらないのか。
まだまだ、あれもこれもこれからなんだろうけど。

今日のことばは「雨入ル。」
2尺×6尺の連の作品の一部。

新政権が、潤いの雨を降らせてくれることを願いつつ。
どこが政権取っても同じってならないようにと願いつつ。


で、たまたま見つけたAnselm Kiefer (アンゼルム・キーファー)のペインティング。

描いては消し、消しては描き・・ でもその軌跡はうっすら残り・・
人生もまたそんな感じ? 








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破壊することは

2009-08-30 | 前衛・抽象
                 


昨日に続いて、今日は 嶋本昭三
嶋本昭三は、抽象絵画のパイオニアとして活躍した 吉原治良 らと「具体美術協会」を結成、
「人のまねをするな」「誰もやっていないことをやれ」をスローガンに
世界の現代美術に大きな影響を与えた人。

そんな方をなぜ私が知ったかというと、もう20年位前に文化出版局の「手紙」という
季刊誌が発行され、確かそこに メールアート のきっかけを作った人として紹介されていて。
 
以前、このブログ でもちょこっとご紹介したこともある嶋本さんの 著書 
「芸術とは人を驚かせることである」は、面白くてどんどん読める。


その嶋本さんが、どこぞでやったパフォーマンスのYou tube みっけ。
はてさて、皆さまどんなご感想をお持ちになるやら・・ご覧下さいまし。





えっと。私の感想。
そっか! 何かを破壊することは、新しい質を作るということなんだ!・・って 

ビンは割れて破壊されるけど、その中の色のついた液体は、
まるで生まれたことを喜んでいるような感激をもって散乱し、生き生きと交錯し。

おお~!と、なんか元気が湧いてくる。
そっか、そうだったって、なんだか一人で盛り上がってる 

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Tapies(タピエス)にはまってた頃

2009-08-29 | 書の話
                    「being」  45cm×90cm



スペインの現代芸術家Antoni Tapies (アントニ・タピエス)にはまっていた時期がある。
タピエスは20世紀の現代美術の巨匠の一人とも。
日本文化にも精通していて、禅、俳句、書とも関わりのある人。


以前、書の大きな展覧会を観にドイツを訪れた時、
何となくケルンのルートヴィヒ美術館に立ち寄り、
そこの売店にあった現代アートの雑誌にたまたま載っていて。

なんていうか、ドキドキしてきて。
何がどう好きなのか、ことばではうまく説明できないけど
たぶん私の中の何かに共鳴したわけで。
どこか書的で、禅の世界を感じるからかな。

タピエスの影響を受けて、その頃書きまくった抽象がたくさん出てきた。
たぶん100枚位ある。(だから部屋は物に溢れてる・・捨てるか・・)

一度くらい日の目を浴びてもいいかなと思って、載せてみる。

それよりも、タピエスのYou tube見つけて、今日はちょっと興奮ぎみ。
どの作品にも瞬間胸キュン。

ほとんど観客もいない中やってるパフォーマンスがまた、いいね~。














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心は一足先に衣替え

2009-08-28 | つれづれ
                      「衣」 (部分)



気がつくと、夜になると蝉の合唱から、秋の虫の声にバトンタッチ。

天気予報では、今日はまた猛暑と言っていたけど
少しづつ日も短くなり、確実に秋の気配。

皆さんは、どんな夏でしたか?

あまり夏らしい夏ではなかったような今年の夏、
振り返ると、特にどこへ行ったでもなく
なんとなく通り過ぎてしまった夏だけど

ベランダの秋の虫の声に誘われて
日々の夏模様を思い出してみようかな

秋はすぐそこ。


今日聞いてた1曲は、森山直太朗の 夏の終わり
心は一足先に、衣替え 



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Mさんを偲んで

2009-08-27 | つれづれ
                       「雲」 (部分)




8月1日 入院中のMさんのお見舞いに行って数日後、
無事退院のお知らせを頂いていたのに、残念ながら急逝の報あり
昨日は、母と妹も一緒に告別式へ。

Mさんはじめ、ご両親、ご姉妹までもが、学校に上がる前の私や妹のことを
当時病気療養中だった母に代わって、それはそれは可愛がって下さったと伺い。
そして今も母にとっては、実家のようなおつきあいをさせて頂いていて 

とうとう直接お伝えしたいという願いは叶わなかったけれど、
Mさんがつけて下さった私の名前、今も気に入っています。

不思議とどこへ行っても、苗字より名前で呼ばれることが多く、
それはきっと、名前の響きがいいからなのかなって思ったり。

昨日の栃木の空には、のんびりたゆたう雲がぽっかり。
Mさんのお人柄を偲びながら、雲の行方をバスの中からぼんやり眺めてました。

ご住職のご供養のことばの中に、山頭火の句が。

分け入っても分け入っても青い山。

感謝を込めて。。







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にんげんだもの

2009-08-26 | 禅語・般若心経
                           (半紙)



「黒漆桶」
黒漆桶とは深い黒一色に塗られた桶。漆黒に絶対平等の境地を示す。碧巖録より

禅語の「黒漆桶裏盛黒汁」(こくしつ つうりに こくじゅうをもる)の一節。

内も外も真黒な漆の桶に真黒な汁を入れたらどうだ、という禅問答。

多くの漆の木から採取され、黒と黒を重ね合わせて一つの色になった
混じり気のない深い漆黒に、絶対的平等を感得せよ、と

誰かとの違いを見つけて、あるいは比べて固執する生き方よりも
同じ「人」として、同じ「色」を感じつつ、許容しながら生きられたら 

相田みつをさんじゃないけれど、にんげんだもの・・。

もっと楽に、もっと大らかに、もっと自由にいたいなぁ。
もっと・・もっと。


そんなこと考えてた今日聞きたくなった1曲は、パッヘルベルのカノン。
なんか好きな曲なんだけど、演奏でこれ!って言うのがいまいちなくて・・だけど。
なぜか画面はずっと漆黒です



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一度出逢ったら一生の友

2009-08-25 | つれづれ
                          (半紙)



今も中学の教員をしている大学の友人が、こんな話を。

子供をいつ叱ったらいいのか、いつ褒めたらいいのかわからなくて
困惑していた時期があって。

そんな時、転任する先輩から
その生徒と一生つきあう気持ちになればいいんだよ。
そうしたら、これくらいは許そうとか、これは許せないから今言おうとか
なんとなく感じるもんさって、言われたとか。

で、そっか・・って、ふっきれたんだって。

それ以来、一度出逢ったら一生の友って、
生徒にしても誰に対してもそう思うようになったと。

うんうんと思いつつ、なかなか根気もいることだなぁと・・ 

今の世の中、人を信じることが難しくなってきているらしいけど
だからって同じように人を信じられなくなるのは、寂しいものね 


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人生あれこれ いといとしとな

2009-08-24 | 前衛・抽象
                          (部分)



できれば 否定じゃなくて
そのまんまを受け止められるような
ある意味 心のまま もっと気楽にいたいなぁ 

つまらないこだわりは うっちゃってさ

悪いことも いやなことも 悔しいことも 失敗したことも
ひとつの経験として 通過点として

日々のいいことや 嬉しいことや 大好きって思えることは
見落とさないように  

人生あれこれ いといとし
そう思った方が 楽に生きられるような 

ね? 

今日の気分はTania Mariaの  Come with me
  

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猫の毛の色と性格

2009-08-23 | 
            左:じ~             右:もしもし?



まだまだ残暑厳しい日々。
蝉さんたちは、今鳴かなきゃいつ鳴く~って競って鳴いてる。

ベランダに緑が多いせいか、命果てる前の蝉がよく迷い込んでくる。
昨日も早朝からギギギギギ~ってすごい声で鳴くもんだから、
猫たちは外に出たくてたまらない。

ぷくぷくは狩人なので、よく捕まえてくる。
蝉をくわえた姿やら、棚の下に隠す姿やらも目撃。
かんべんして~って姿なのだ 

でもみーにゃは、おっとりしてるのか観察するタイプ。
目の前にひっくり返ってる蝉をしばらく眺めてから、もしもし大丈夫?ってそっと。


そういえば、先日興味深い記事が→ 猫1000匹調査でわかった「毛の色」と「性格」 


みーにゃは、キジトラになるのかな・・。
それによると、慎重で警戒心が強い。うんうん、当たってる。

ぷくぷくは三毛猫だから・・甘えたり、暴れたり、ミステリアスな性格。
うんうん、当たってる気がする。

家に遊びに来る友人には、気難しいみーにゃは、育て方が悪かったのよと
よく言われるけど、いやいや、きっともともとの性質なのさ~。

気難しくても、言うこと聞かなくても、それが猫だからね。
私は喜んで、お世話させて頂く毎日でございます 


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根が怠け者ゆえ

2009-08-22 | 論語
                         (半紙)



中国の熊猫毛(書道具屋さんはパンダの毛って言ってたけどほんとかなぁ・・)で
木簡風にでで~んと大胆に。

この筆、なぜかよく割れる。一度割れたら元に戻らない。
使ったあとよく洗わないと割れると聞いたことがあるけど、いえいえ洗ってても。

でも、その割れを気にせず、やわらかくて弾力ある個性を借りて書くと
自分ではなかなか気持ちよ~く書けるというか 

論語の「従吾所好」 吾ガ好ム所ニ従フ
遠慮気がねせず自分の好むとおりにして行く。

なかなかそうはできないけど
人はどこかに制約がある方が、逆に自分らしさを探し求めるような 

全部が自由で、あり余る時間の中にいると
自分のことにさえ、興味をなくしてしまうような 

根が怠け者の私は、そんな気がする。
だから、思いっきり力強く書いてみたくなって。





左のブックマークに、このブログにもお越し下さっているnisibundoさんの
西分堂日記 を加えました。
是非お立ち寄りくださいませ~




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