心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

僕の後ろに道はできる

2008-08-31 | つれづれ
                          (半紙)



僕の前に道はない
僕の後ろに道はできる   高村光太郎 「道程」より


急ぐことはない
なるようにしかならない

きっと 受け入れることから始まるんだ 

なるべくなら 人を傷つけることなく
方向を見失うことなく 赤々と
自分の信じる道を 探し続ける喜びを見つけられたら

切ないくらいに
いとおしいほどに


今日のオススメの1曲はこれ
72才のブルースギタリスト&シンガーBuddy Guyの ♪Skin Deep (←クリックで視聴)



俺がここにいるということに、理由があるに違いない。
俺が出会った奴らは、単に出会っただけじゃなく、必ず何かを教えてくれた。

だから、俺の才能のほとんどは神からの授かり物だけど
残りは俺自身が見て、聞いて、体験して学び取ったものなのさ。(by Buddy Guy)









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「頑張れ」よりも「大丈夫」

2008-08-30 | つれづれ
                         (はがき)




世の中、十人十色。百人百色。1億人1億色。

なのに、人はつい自分と同じものを相手に求めちゃうところがある。
でもこの部分はかなわないなって思ったり、
ここは違うけど・・ってお互いを認めあえたら
楽になれるのにねって思うことがある。

最近、「変」って言われることに疲れた私のことを
「だいじょうぶ、それがあなたなんだから」って言ってくれる友がいる。

ありがたや。。
うれしや。。

「だいじょうぶ」って いいことば!

「がんばれ」よりも ずっとずっと勇気をくれる。




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本当の強さって・・

2008-08-29 | つれづれ
                          (はがき)



まだ秋でもないのに、ここんとこ長雨続き。
洗濯物がたまってく・・

(・・・昨夜の雷雨、この辺は爆撃されているようにすごかった!)

おとといの朝、久々の太陽の気配を感じたのか、目覚ましが鳴る前に起床。
普段なら布団の中でなかなか起きずにいるのに、スパッと起きて洗濯開始!

太陽ってすごい!って改めて 
こんなにも私を動かしてくれるんだもの。


いつだったか聞いた話。
「合気道の最強の技は、殺しに来た相手と、笑顔ひとつで仲良くなることだ。
『気』を合わせて相手を無力化させるのだ。」

「技」としてではなく、ましてや殺しに来る相手に対してでもなく、
「気」というものは誰にでも確かにあって、でも強いものが支配するのでもなければ、
強くないと負けというものでもなくて。

だってあの太陽の強い「気」のエネルギーは、地球のあらゆる生命を生み、
育み、守り、ここにいるちっぽけなこの私なんかを元気にしてくれる

本当の強さって、殺しに来た相手とも笑顔で仲良くしたいって思えること?
相手を負かすこと=強さではなく、相手をどこまでも信じられるかってことなのかな


アフガニスタンで、平和を願って農業支援をしていたのに拉致され、殺されてしまった
伊藤和也さんは、そんな太陽のような「気」の持ち主だったんだと思った。

心から御冥福をお祈りしています。
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ごくありふれた日常は

2008-08-28 | 禅語・般若心経
                         ネパール紙(5.5cm×30cm)



宇宙無双日 うちゅうそうじつなく
乾坤只一人 けんこんただいちにん

宇宙に太陽は二つはない
乾坤(天と地)の間には自分ただ一人である

世界にただ一つしかない太陽が、たくさんの恵みをもたらすように
自分も慈しむ心を注ぐ存在でありたいなぁ・・・
あなたも世界でただ一人、自信を持っていいんですよって感じの意味かな。。

いつだったかお寺の説法を聞く機会があって、そのとき和尚さんが言っておられた。

生き方に迷ったときは、自分を責めるのではなくて
今日は天気が良くて気持がいいなぁ、虫の声に癒されるなぁとか、
何でもない日常の世界を素直な心でいとおしむことで、心は満たされていくもの、と。

孤独や不安っていうのは、なんとなく満たされているときには気づかないもので。
人生の中で、ふいにやってくる迷いに押しつぶされないように・・・
ごくありふれた日常こそが、自分の心の支えになるのかもね 

今日も猫が元気で天下泰平

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五感で楽しむ和の暮らし

2008-08-27 | つれづれ
                         割り箸・顔彩・墨(はがき)



子供の頃、夕飯の支度のとき、母に頼まれてよく鰹節を削った。
昔ながらの木の箱型のあれだ。

母は料理が(食べることも)好きなので、いつも手際よくこなしていて
私はお手伝いしたい気持ちはあっても、どちらかと言うと邪魔だったようで

母はそんな私の気持ちを知ってか知らずか
不器用な私にもできる仕事を与えてくれて・・

引き出しを開けると出てくる鰹節を得意げに握ってリズム良く、
かっかっかっかっていう音をたてながら削っていくと
だんだん漂ってくる鰹節の香り~

あの頃は何よりも、お手伝いをしているという満足感の方が
鰹節のい~い香りよりも勝っていたけどね。

我が家では、今は小物入れとして机の上に鎮座してる削り器。
つい忙しがって、パックの鰹節を使う今日この頃。。

子供の頃は、母のお蔭で日常の食事でさえも手間ひまかけて、
五感の響き合いの中で暮らしていたんだなぁ・・と、ふと。

香ってよし、聞いてよし、食して尚よし 五感で楽しむ和の暮らし!
あのリズムある音・・なんだか聞きたくなってきました。

・・って、検索してみたら、削り器、鰹節、そして上手な削り方について
詳しく書かれたサイトを発見。御参考まで→ぷちぐる

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時には「受け流す」ことも

2008-08-26 | つれづれ
                         しめじ (はがき)



人には2つの顔がある
醜い顔だけが全てじゃない
美しい顔と醜い顔、その2つがあって「人」なのだから
大事なのは向き合うこと

那須の田舎に住み、スキー往診をし、診療代の代わりに農作物などで
診ていた山医者、見川鯛山先生のことば。

2005年88歳で亡くなられてしまったけれど、僻地医療に貢献しながら、
地元の方々との交流を描いたシリーズはユーモアあり、色気あり、情深く、
そして時には「受け流す」ことも必要ということを教えてくれる。

オススメ著書はこちら →見川鯛山 これにて断筆
著書一覧

 月刊誌Fooga表紙より拝借


あんまり頑張り過ぎず、人と人の関係は、ニュートラルでいるのがええよ~って
やさしくっていうより、直球で語りかけてくれる。

ふとしたことばが、今までに得たことのないドキッとするような本質を掴みつつ
背中を勢いよく叩かれて励まされているようでもあり。

昨日、しめじをどう料理しようか眺めながら、ふと鯛山先生を思い出したので。



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共に手をとりランララランララ~

2008-08-25 | 禅語・般若心経
                          (半懐紙1/2)



北京オリンピック、無事終わりましたね~。
選手はもとより、関わった全ての数知れない人たちに
「お疲れさまです」と心から

開会式とは違って閉会式では、国ごとではなく色んな国の選手たちが入り混じって、
自由に楽しそうに入場する様子は、見ていて清々しかったなぁ。

あれって、ある17才の男性が、国とか民族とかに関わらず共に手を取り
喜びを分かち合うのがオリンピックの意味では~って、オリンピック委員会に、
直接お手紙を出したのがきっかけらしいですね。 えらいっ!

「把手共行」(はしゅきょうこう)とは、禅語で、手をとって共に行くという意味。

悟りを開くとは自分の内なる仏性に目覚めること、そして仏と自己が調和、一体となって
手に手をとって生きるという旅を続けること、この喜びこそ「把手共行」の喜びなのだと。

国は違っても、男女の違いはあっても、年齢の違い、考え方の違い・・と
表面的なことは違うことばかりのようだけど、「存在」しているってとこは同じなんですよね。
人間も猫も犬も、虫も植物も、水も土も、今座っている椅子だって

今の時代、疑うことばかりが先行して、隣にいる人と手をつなぐなんて考えられないって
思うかもしれない。
でも体温って、ことばがなくても通じるものがあるって思う

オリンピックは、選手も観る私たちにとっても、ただ記録を競うものであって欲しくない。
オリンピックは、私たちの生きていく日常の「夢」であって欲しいなぁ

ともあれ、無事で何より。
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書は自分探しのパートナー

2008-08-24 | 木簡

                        木簡臨書と原本 (半紙)
          (大きいから縮小コピーしてスキャンしたら活字みたいになっちゃった)




昨日は急に秋が来たような涼しさ。
小雨も降っていたので、家に居てまた木簡とおしゃべり。

何度見てもいいなぁって思い、何度書いても思うようには書けない。
でもだからまた書きたくなる。

勃海上常・・「上」のあごを上げて楽しそうな表情、「常」の肩を上げて笑ってる表情
乃能久視・・「久」の走る姿
之便○皆・・「便」の左払いの潔さ
他為得操・・それぞれの伸び伸びとした表情が・・好き

書いているうちに、木簡のリズムが心地よく、「気」の流れが良くなる気がする。

書はただ文字の形を真似て、美しく書ければいいわけじゃないって思う。
受身で言われたものをただ漫然と臨書していても、何の発見も感激もない。

これが好き!っていうのを自分で探さなきゃ。
そして見つかったら、繰り返し繰り返しなんで好きなのかなって自分に問いかけてみる。

私にとって書は、自分探しのパートナー。
あれもこれも学びたい気持ちはあるけれど、私は木簡を探し続けたいなぁ



今日午前9:00~と夜の8:00~、NHK教育テレビの「新・日曜美術館」で
9/15まで東京江戸博物館で開催中の 「北京故宮 書の名宝展」 が紹介されるようです。

展覧会では、日本初公開の王羲之の蘭亭序をはじめ、黄庭堅(こうていけん)、
米芾(べいふつ)、顔真卿(がんしんけい)、蘇軾(そしょく)などの名品も
展示されているとのこと。

教室の皆さま~!
めったにない展覧会なので、是非お出かけくださいませ~。

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執着することなく

2008-08-23 | つれづれ
                          「無」  (半紙1/2)


                          
生きていれば いろんなことがあるさね
こんな私だって

どうにもならない現実に身をよじったり
相性の悪い相手ともつきあわなきゃならなかったり
色んな痛みに向き合わなきゃならなかったり
病に怯える日もあったり

人には人のビオフェルミン
人には人の苦しみがあり
それは他人には計り知れず

でもだからこそ
なるべくならそれらを 楽な気持ちで 前向きに考えられたら・・
なるべくならそれらを そのまま受け入れようって思えたら・・
執着することなく でも諦めず

信じる者は救われるって言うじゃな~い
念ずれば花開くとも 言うじゃな~い♪
願えば叶うって言うじゃな~い

なかなかできないんだけどね

でもそう なるべくならね 

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今年は一人で薪能に

2008-08-22 | つれづれ
                          「楽」 (はがき)



去年の8/23 にも出かけた近所の公園での薪能に、おととい行って来ました。
今年も父母と行く予定でしたが、当日朝、母が夏バテで体調を崩したので一人で。
自転車通勤の途中にあるので、せっかくだから・・。 
楽しみにしていたのに・・ごめんね~父母。

例年のごとく夜6:30開演。あたりが程よく暗くなった頃、火入式。
市の文化事業とやらで、入場は無料なのです

いよいよ左右の薪に火が入ると、会場には拍手と緊張感が漂う。

 暮れなずむ木立の中での薪能
 火入式

上演前に能楽子供教室の発表があり。
楽しんで続けて欲しいなぁ・・・と保護者の気分で観る。

そして狂言は大蔵流山本会 の山本泰太郎氏、則孝氏、則秀氏による 「附子」(ぶす) 
狂言はことばもわかり易く楽しい話なので、会場から笑い声も

  狂言 「附子」(ぶす)


そしてなんと言っても! 仕舞には梅若六郎氏 が登場   

やっぱり遠くから見ても、六郎氏の舞台は、洗練された完成度の高い空間芸術を感じる。
同じ舞台なのに、空間の輪郭がピリッとして、その存在感に圧倒される。

  仕舞 「羽衣」
                                 
そして能は 「放下僧」

今年は衣装も地味で、内容はあまり有名でないものだったので、いまひとつ感動が薄く。。
でもお囃子の太鼓のリズムと笛の音は、夏バテぎみのからだに心地よく響きました

 能 「放下僧」


呑気に最後列から写真を撮っていたら、「写真はご遠慮下さい」って怒られちゃった。
なので貴重な数枚・・会場の雰囲気伝わるかしらん。

楽しいことは、やってくるのを待つんじゃなくて、探しにいかなきゃね!
ちちはは~ 来年はまた一緒に行こうぞ 

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